自分のツラだけを気にするのは、もうやめだ。美しさより、余韻を大切にしたい
30代の私と、若いうちはしっくりきていた「かわいい」が、なんだか少しずつズレてきました。年齢を重ねるにつれ、出演する雑誌やメディアは変わってきたのに、自分だけがうまく変化できていない。でも、変化の仕方もわからない。自分になにが似合うのか、好きなものと年齢がちぐはぐして、迷走が続きました。
ちょっと不摂生をすると、てきめんに肌荒れ。体調や環境の変化でアレルギーも出やすくなり、あれだけ丈夫だった肌は、ゆらぐことが増えました。オーガニックなお化粧品にさえ負けて、ぱんぱんに腫れ上がったこともあります。
だけど、少しでも自分を好きでいたい。
だから、目指す方向を変えてみたんです。
美の基準なんて、本当は人それぞれ。
誰かの評価に惑わされず、自分の評価を押し付けず、なりたい姿を探せばいい。だったら私は、誰かの「かわいい」じゃなくって、自分の「かっこいい」に向かっていこう。
コンプレックスだったそばかすが突然消えて、お人形さんのような肌になることはありえません。でも、このそばかすを愛して、ナチュラルメイクで活かしたり、自信があるほかのパーツを目立たせて、弱点を“リカバー”することはできる。