更年期障害の原因と症状。個人差がある更年期の不調への対策法は?
エストロゲン製剤の単独療法や黄体ホルモン(プロゲスチン)製剤の併用がありますが、ホルモン補充療法(HRT)には飲み薬、貼り薬、塗り薬などいくつかのタイプがあり、またその投与法もさまざまです。
まずは、医師と良く話し合いながら自分に適した治療法を選択していくことが大切です。
漢方薬は、症状の緩和を目的としていくつかの漢方薬が用いられます。漢方療法の基本的な考え方は、心身のバランスを整えて、さまざまな症状を改善することです。
体力が低下しており、冷え症で貧血傾向がある人には、「当帰芍薬散」を、体質虚弱で疲労しやすく、不安・不眠などの精神症状を訴える人には、「加味逍遥散」を、軽い運動でのぼせの症状があり、下腹部に圧痛がある人には「桂枝茯苓丸」をそれぞれ処方します。
向精神薬(こうせいしんやく)は、気分の落ち込み・意欲の低下・イライラ・情緒不安定・不眠などの精神症状が最もつらい場合には、症状に応じて抗うつ薬、向精神薬などが用いられます。
症状の程度によって処方されるお薬も変わってくるので、医師にしっかり自分の症状や様子を伝えられるようにしておくことがオススメです。
まずは、自分を大切に見つめてみて
現代の女性の平均寿命より考えると、閉経後の人生は35年以上もあり、更年期は人生の折り返し地点といえます。