ようやく、抱え続けた重い荷物をそっと降ろしてもいいよと言われたような、もう十分だよ、と言われたような。そういう安堵さえ私は覚えたのです。
■その苦しさはあなただけのものじゃない
医師に診断を受けたことで気持ちが落ち着いた私は、知ることは力になると感じ、更年期に関する情報を探し始めました。しかし、検索してもヒットするのは一般的な症状の説明と標準的な対処法ばかり。いくつか見て、「同じことが書いてあるだけだな」と検索をやめました。
そこで始めたのが、自分の体験をオープンにすること。まずは同世代の女友達に話してみたところ「実は私の場合は……」とぽつり、ぽつりと体験や症状を話してくれる人が現れました。わかったことは、更年期の症状や感じ方、治療法は一人ひとりまったく違う、ということでした。
そして、苦しんでいる人が私以外にもたくさんいる、という事実。
だから、私はまずみなさんに言いたいのです。「あなたのその苦しさは、あなただけのものじゃない」と。孤独な戦いを続けている人は、他にも同じように戦っている人がいると知ることで、もう孤独ではなくなるのです。
「私、生理終わっちゃったし、更年期だし」