更年期でイライラしてしまう原因は? 医師が教える原因と対策
それだけで思い出すのが楽になりますし、自分の感情を書くことでスッキリできるので、 こちらの方法もおすすめです。
いまご紹介したすべてのことに共通して言えますが、全部をきちんとやろうとしてそれがプレッシャーやストレスになってしまう方もいます。あくまでもセルフケアとして自分ができる範囲を心がける程度で十分。実際、ちゃんと心がけて、生活の中で実践している人はあまりいないので、怠けてもいいんですよ。
■更年期のイライラを改善してくれる漢方は?
――更年期障害に適した漢方には、どのようなものがありますか?
更年期障害で幅広い症状に対してよく使う3大漢方として「加味逍遙散(かみしょうようさん)」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」があります。その方の体格や体力、状態によって同じ症状でもその方に合う漢方は異なります。
そのほかにも、不安感や不眠もあるときには「加味帰脾湯(かみきひとう)」や「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」。もともと子どもの夜泣きに使われていた「抑肝散(よくかんさん)」は、イライラや気持ちの高ぶりを押さえるのに効果があると言われています。