恋にも仕事にも効く。人を惹きつける香り選びの秘訣【三宅志穂】
あなたが思い浮かべたのは特定のひとりですか?それとも20人くらいのグループ?あるいは不特定多数の人?これによって選ぶべき香りが変わってきます。
誰かに選ばれたい、好かれたいという明確なターゲットがある場合、そのターゲットを惹きつける香りが何かを知る必要があります。
「何の香りが好き?」「どんな香水をつけている人に惹かれる?」と聞くのもありですが、わざとらしさもあるし、言われた香りを選ぶというのはあまりにも芸がありません。
そして、「この香りが好き」という香りが本当にその人を惹きつける香りかどうかはわからない。また、取引先で好感を持たれたいという場合は、相手の香りの好みを聞くわけにもいきませんよね。
ターゲットの脳に働きかける、「良い思い出に結び付く」香り
その香りを探すヒントは「プルースト現象」。恋にも仕事にも効く、人を惹きつける香り選びの最重要ポイントです。
「プルースト現象」とは、特定の香りを嗅いで、香りに結びついている記憶や感情が呼び起こされる現象です。
フランスの文豪、マルセル・プルーストの長編小説『失われた時を求めて』に登場する主人公が、紅茶に浸った一片のマドレーヌの匂いをきっかけに、幼少時を鮮やかに思い出す描写から名付けられています。