Jicky - Guerlainより
出典:https://www.guerlain.com/jp/ja/fragrance/womens-fragrances/jicky/jicky-extract-bottle
「調香師が、留学中に出会った忘れられない女性に捧げた香水です」という言葉を売り場で聞いたとき、ぐっときすぎて間抜けな声を漏らしてしまった。手元にあったムエット(試香紙)にジッキーをもう一度吹きかけてみると、少しスパイシーな印象のハーブが、徐々に甘すぎないバニラの香りと混じっていって、もうその時点で大好きな香りだった。
安い買い物ではないので、迷ったけれどその日はムエットだけ持って返った。けれど、いまでも街中でジッキーをつけている人とすれ違うと、すぐに気づいてはっとしてしまう。
■燃える理髪店、ゴミの花、女性の名を持つ男性
ユニークなネーミングやエピソードを持つ香水は尽きない。
D.S. & DURGA(ディー.エス.&ダーガ)というニューヨークのブランドには「バーニングバーバーショップ(燃える理髪店)」という香水があって、実際にアメリカで起きた理髪店の火事の香りを再現しているという。