ビューティ情報『将来の妊娠に影響? 20~30代女性が考えたい「プレコンセプションケア」を産婦人科医が解説』

2023年8月30日 11:00

将来の妊娠に影響? 20~30代女性が考えたい「プレコンセプションケア」を産婦人科医が解説

さらに腸の中の悪玉菌を増やさないという意味では、余分な鉄を吸収して免疫を調整してくれるラクトフェリンという栄養素が効果的かもしれません。初乳に多く含まれ、赤ちゃんをウイルスなどから守ってくれる働きがあるので、小さく生まれた早産児には特にお母さんからの初乳が大事です。

腸内フローラ(菌の集まり)が私たちの健康に関わってきていることがわかってきていますが、近年、妊娠が上手くいくために、子宮内フローラが関わっていることが研究発表されました。良い受精卵なのになぜか着床しない。そんな時に子宮内フローラが異常だったということがわかってきています。通常、子宮内は「ラクトバチラス」という乳酸菌がほとんどを占めているはずなのですが、その乳酸菌が少なかったり、悪い菌がいたりするということです。子宮内フローラが良くなかった場合の治療にラクトフェリンは大事になってきます。

なお、現在、子宮内フローラを調べる検査は先進医療となっており、2022年に保険診療となった体外受精の取り組みの中で子宮内フローラの検査を受けても混合診療とならず、体外受精は保険が適用されます。


■赤ちゃんの健康にもつながる生活習慣病

妊娠する時期の体はものすごく大事で、この時期の健康状態が赤ちゃんの体内記憶に組み込まれていくことがわかっています。

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