2019年4月11日 06:00
ひざを強くするための生活習慣、カギは「鶏肉&肥満防止」
ひざに痛みをかかえる中高年のうち、変形性ひざ関節症にかかっている人は、東京大学の調査によると2,530万人、そのうち女性は1,670万人、男性860万人。40歳以上で関節の不調を訴える人の割合をみても、6割を女性が占める。
「患者さんに女性が圧倒的に多いのは、筋肉がやせてくるタイミングで閉経することが原因と考えられます。閉経後、ほとんどの方が太ってくるのでひざに負担がかかりやすくなる。50代から患者数が急激に増えてきます」(戸田院長・以下同)
人間は筋肉の衰えをそのままにしておくと、20歳ごろをピークとして1年ごとに1%ずつ、筋肉が減っていくといわれている。筋トレをしないまま70歳を迎えると、筋肉は20歳のときの半分(50%)になってしまう。足の筋肉が衰えると、ひざを伸ばす筋力が弱くなる。ひざが十分に伸びないと、歩行姿勢もひざに負担がかかりやすいものになってしまうという。
「患者さんに『ひざによい食べ物は何ですか?』と聞かれて、私がすすめるのは納豆・鶏のむね肉・ブロッコリーです。納豆に豊富に含まれるビタミンKはカルシウムを骨につけるタンパク質の合成に不可欠。鶏肉はタンパク質が豊富。