女性不調の専門家がすすめる「食べて脳を癒す」セラピー
「離婚調停とも重なり、心身ともに追い詰められていた時期でした。激しいかゆみを伴う湿疹が出て、全身をかきむしって血だらけになったり。生理も止まり、抑えられない感情を持て余し、消えたいと思うこともありました……。お肉もお酒も絶ち、“更年期にいい”といわれることをすべて試してみましたが、状況は悪化するばかりで、日に日に増す絶望感にさいなまれていました。これが更年期障害だと理解したのは、だいぶたってからのことです」
当時は仕事に行くのがやっとの生活で、日にも当たらず、運動もせず、免疫力は落ちていくばかり。大好きだった食べることからも久しく遠ざかり、10キロも体重が減ってしまったという。そんななか、希望の光が差し込んだのは、ある出来事がきっかけだった。
「ある日、“もうどうなってもいい!”と開き直って、封印していた大好物の焼き肉を食べ、ビールもたっぷり飲んだら、急に不思議なくらい体の調子がよくなったんです。
“おいしい!”と感じたとたん気持ちも前向きになり、ストレスからパッと解放された気がしました。そして、自分は“生きている!”と実感することができたんです。ほどなく症状は落ち着き、再び自分の人生を取り戻すことができました」