ラムネで集中力は本当に上がる? 本誌編集部がチャレンジ
発売中の商品も原料の90%がぶどう糖です」(前出・広報担当)
そして、このぶどう糖が「脳の栄養になる」とのことで、勉強や仕事に集中したい人たちのあいだではやりだしたという。
でも、実際、ぶどう糖はどれだけ“脳の栄養”になるのか。医学博士で神経内科が専門の米山公啓先生が解説してくれた。
「脳がエネルギー源として利用できるのはぶどう糖だけ。不足すれば、脳の細胞は、活発に情報交換をすることができず、脳の働きが低下してしまいます。ふだんの食事では、ごはんやパンに含まれるでんぷんが分解されることでぶどう糖が作られ、体に吸収されます。一方、このラムネはぶどう糖90%配合。分解の手間がないので、ごはんよりも早くぶどう糖を吸収できるのです。
これが“脳の栄養”として注目された理由でしょう」
ラムネに含まれるぶどう糖は、確かに“脳の栄養”となるようだ。米山先生はラムネの効果的な食べ方も教えてくれた。「人の集中力は1時間ほどしか持ちません。ですので、1時間に1度、休憩をとりながら4〜5粒のラムネを食べるのが、ちょうどいいでしょう。一度に大量に摂取すると、血糖値が急激に上がる可能性があるので、食べすぎには注意してください」