入浴時の極端な温度差が「高血圧」招く?医師語るNG習慣
「更年期の女性は、女性ホルモンが減少すると同時に血圧が上がり始める傾向にあります。女性ホルモンは血管を拡張させる働きをしてくれるため、『若いころは低血圧気味だった』という人も少なくありません。しかし、そういう人でも、更年期を経ていつの間にか血圧が上がっていたということがよくあります。自覚症状がありませんから、血圧を測定するしか変化に気づく方法はありません。家庭用血圧計で構いませんので、40代以降は日常的に血圧を測ることをおすすめします」
家庭で血圧を計測する際には、いくつか気を付けることがある。日本高血圧学会では正常域血圧を140mmHg/90mmHg未満としている。上の血圧が140以上、あるいは下の血圧が90以上だと高血圧を診断される。
「できれば一日の中でも、起床後、睡眠前など複数回計測すると変化がわかるようになりますし、自分の血圧の傾向も把握できるようになるでしょう」
早朝だけ数値が高い「早朝高血圧」や、寝ているときだけ高い「夜間高血圧」などがあるように、血圧は一日の中でも常に変化していて、精神的・身体的な活動状況によっても数値が変わりやすい。
朝の目覚めとともに血圧は上昇し、日中は比較的高く、夜になると下がり、睡眠時はさらに降下する。