2020年9月16日 06:00
医師が教える「教育期間も関係…認知症リスク高める9要因」
今のご自身の体の状態から重点的に改善すべきポイントを知ったうえで、早めに対策を講じるようにしましょう」
その「9つのリスク要因」は次のとおりだ。
【認知症リスク要因】
小児期:教育期間が短い(11〜12歳までに終了)
中年期(45〜64歳:高血圧/肥満/難聴(聴力低下)
高年期(65歳〜):喫煙/抑うつ/運動不足/社会的孤立/糖尿病
幼少期に教育の期間が終わる人は、今日の日本ではほとんどいないと思われるが、脳の神経細胞は使っていないと衰える性質があるため、シニアになってからも脳トレなど頭を使う習慣を身につけたい。
さらに、中年期に「高血圧」や「肥満」といった生活習慣病や「難聴」を放置したままでいると、将来的に認知症になるリスクが高まってしまうという。
「血圧が高いと血管の壁が硬くなる動脈硬化が進み、脳梗塞や脳出血を起こしやすくなり、『血管性認知症』にかかりやすくなります。肥満を放っておくと糖尿病になりやすく、認知症のリスクを1.5〜2倍に押し上げるといわれています。また、年をとって耳が遠くなる加齢性難聴の状態で補聴器を使わないままで過ごすと、脳に情報が入りにくくなり、抑うつ状態を招くといわれています。