2022年6月6日 15:50
尿もれ&頻尿を予防する 1日20回「目つぶりスクワット」
ひとつ目は「膀胱まわりの筋力の衰え」。
「膀胱は、尿をためておく臓器ですが、そのまわりの筋肉によって膀胱を水風船のように膨らませたり、縮めたりして排尿を調節しています。ところが加齢や運動不足によって筋力が低下すると、膀胱が膨らみにくくなり、ためられる尿の量が減ってしまうのです」
更年期以降はホルモンバランスの変化も大きく影響してくるそう。
「更年期や閉経を迎えると、筋肉や血管をしなやかにする働きがある女性ホルモン『エストロゲン』が減少し、膀胱が衰えるスピードが加速してしまいます」
もうひとつの原因が、「骨盤底筋の緩み」。
「膀胱や直腸などを骨盤の底でハンモックのように支えている筋肉を『骨盤底筋』といい、尿漏れを防ぐなどの重要な役割を担っています。本来、骨盤底筋は排尿や排便のときだけ緩むのですが、筋力が低下すると、つねに緩んでいる状態に。すると、おなかに少し力を入れただけで尿が漏れてしまうのです」
骨盤底筋は、排便時のいきみや内臓脂肪の重さによっても緩みが悪化するため、便秘や肥満の人も注意が必要だ。
■“トイレを我慢すると、膀胱炎になる”はウソ!?
一方、間違った認識で“膀胱の衰え”を招いてしまうケースも。