加齢や疾患にともなう乾燥とは?肌を理解して正しいスキンケア対策をしよう
角層の細胞は肌の内側から生まれ、成長しながら角層へ到達して古くなるとアカとなって落ちます。このサイクルも加齢と共に遅くなっていくため、肌の修復に時間がかかります。
肌の乾燥を招く理由「皮膚疾患」
肌が乾燥する要因のひとつに皮膚疾患もあります。皮膚疾患は年齢に関係なく乳幼児から成人、高齢者まで起こります。ここでは、肌の乾燥が起こる一部の疾患についてみていきます。
老人性乾皮症
加齢による肌機能の低下によって肌は乾燥しやすくなるので、高齢になるほど症状は現れやすくなります。また、乾燥しやすい冬や住環境、入浴などの習慣によっても乾皮症を招くことがあるため、疾患というよりは生理的な要因と環境によって起こる症状です。この老人性乾皮症で困るのが乾燥によって起きる「かゆみ(皮膚そう痒症)」です。
このかゆみによって、皮膚をかき壊し(掻破:そうは)てしまうことで皮膚が荒れ、重症化してしまうことがあります。皮脂欠乏性皮膚炎かゆみによって皮膚をかきこわすことで、紅斑が起こり、さらに強いかゆみを誘発します。このような状態を皮脂欠乏性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹と呼びます。老人性乾皮症が悪化した状態です。アトピー性皮膚炎
かゆみを伴う湿疹が現れたり(増悪)