【お医者さんに聞いてみよう!】Q:子宮内膜症対策、食事や生活習慣で何に気をつければよいのでしょうか?
<「子宮内膜症」の原因>
子宮内膜症は、生殖年齢にある女性の3~10%が発症するともいわれている病気です。まだ、なぜ起こるかについては明確にはわかっていませんが、月経時に起こる月経血の卵管からの逆流が関係しているのではないかといわれています。もちろん体質にもよりますが、子宮内膜症は月経が繰り返し起こることで発症するため、頻回の妊娠や出産、授乳により生涯における月経の回数が少ない方がなりにくいことが知られています。しかし、子どもを産まないこと、あるいは産んだ数によってどれだけリスクが下がるのかについて、はっきりした数字は示されてはいません。ただ、多産の人が多かった40年前に比べ、少子化の現在では子宮内膜症の発症が30倍に増えているともいわれています。
一方、ご相談者さまのように月経の周期が長く全体として回数が少ない方や、あるいは一回の月経の持続期間が短い方などは子宮内膜症になりにくいと考えられています。同様の理由で、初経(初潮)が早かった場合は、リスクが上がります。
もし子宮内膜症およびほかの婦人科疾患に今後かかられたとしても、やはり早期に発見して適正にコントロールして行くことで、大事に至らなくて済むということは大いにあります。
月経の状態および体調に留意し、定期的に婦人科健診を受けられることをおすすめします。
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