30年後には“おいしいコーヒー”が飲めなくなる…!? コーヒー「2050年問題」を解説します
葉が変色すると光合成がうまく行われず、葉が落ちて木が枯れてしまうことも。さび病にかかると一気にその菌が木全体を襲い、最悪の場合農園全体にまで影響が及びます。
リスク4害虫の増加
4つ目は、害虫が増えることによるリスクです。
気候変動によって温度が上昇すると、コーヒーベリーボーラーという虫が発生します。コーヒーベリーボーラーはコーヒーの実を食べてしまうため、収穫量にも影響すると考えられます。
2050年問題に対するスタバの取り組み
以上のリスクから、サステナブルな栽培が難しくなり、コーヒーの栽培を中断・放棄する生産者も増えると考えられます。コーヒーの未来を奪う2050年問題が危ぶまれる中で、スターバックスは今後も人々がコーヒーの味を楽しめるようさまざまな取り組みを行っているとのこと。
その1つとして、コーヒーの研究開発や生産支援を強化する取り組みがあります。
世界にあるコーヒー生産の土地10か所において生産者の支援を行うファーマーサポートセンターという拠点を作り、現地の農学者とともに生産をサポートする体制を敷いています。
また、気候変動による影響やさび病にコーヒーが耐えられるような品種や栽培技術を生産者に教えたり、コーヒーの研究開発がある「ハシエンダ アルサシア」