その不調、貧血による酸素不足が原因かも? 食べるフェムケアで、今日から貧血対策。
寝ても疲労感が消えない、年々冷えが酷くなる…。日常に潜む不調の数々は、貧血から生じている可能性も。そこで、月経がある女性の5人に1人は該当するといわれる貧血について改めてご紹介。貧血を引き起こす主な要因と、その解決法となる「食」について解説します。
貧血の理由は「鉄不足だけ」ではないんです。
血液の質を高めることが不調知らずな体作りのカギ。
貧血が様々な不調に繋がる理由として「血液の働き」を挙げるのは、スポーツ栄養アドバイザーの石川三知さん。
「血液の中でも大きな割合を占める赤血球は、酸素や老廃物を運ぶ働きがあります。
運搬量は赤血球の数とそこに含まれるヘモグロビンの濃度で決まり、その数値が低く血液の質が貧しい状態が“貧血”。運搬が滞り酸素が全身に行き渡らなくなるため、立ちくらみや冷えなどの不調が生じるのです」
貧血の要因としては経血による鉄不足がまず思い浮かぶけれど、生活習慣などが関係する場合もあるという。
「鉄はヘモグロビンを作るために必要ですが、あくまでも材料の一部。赤血球の量を含めて、血液全体の状態を考えることが大切です。ダイエットなどで赤血球の生成に必要なタンパク質やビタミンB群が不足することも血液の質を下げますし、鉄の吸収を阻害するカフェインやタンニンの食事前後の摂取も貧血を招きやすいので要注意」