憂うつにならない! 医師が教える「メンタル不調を防ぐ」簡単なコツ
それではセルフケアのために必要な知識をお話していきます。
ストレスって?放っておくとどうなるの?
医学的には、外からの刺激に対するカラダや心の反応のことを“ストレス反応”といい、その反応を生む刺激のことをストレッサー(ストレスの原因)と言います。
例えば花粉やたばこの煙、騒音、気温、人間関係、睡眠不足、感染などのストレッサーによって私たちのカラダはさまざまなストレス反応(動悸、鼻水、頭痛、汗など)を引き起こします。
ストレスと聞くと、嫌なことや辛いイメージがありますよね?でも実は日常の変化や一見幸せなことや楽しいこともストレスの原因になるのです。遠足の前の日に眠れなくなった経験はありませんか?非日常な出来事はカラダや心の変化がでやすいものなのです。嫌なことだけでなく結婚や出産や昇進などのお祝いごとも日常の変化を伴うため、ストレス反応がでることがあることも知っておいて下さい。
ストレスは日常生活の中で“人生のスパイス”と言われており、いい刺激にもなり、活力につながることもありますが、うまく適応できない時や、長い期間ストレスにさらされ続けると、うつ病などのメンタルヘルス不調だけでなく“ストレス関連疾患”といわれる、血圧や血糖値の上昇、呼吸器疾患、皮膚疾患、心臓血管系など、全身の健康に悪影響を与えるとされています。