月経痛の緩和やPMS症状の改善にも! ピルの効果や副作用を【産婦人科医】が解説
現れる症状は人によって様々。イライラして周囲に八つ当たりしたり、何でもないことで涙が出てきたり…。食欲ひとつとっても、増加する人もいれば、反対に減退する人もいます。
日本産科婦人科学会専門医で、聖路加国際病院女性総合診療部に勤務する岡田有香先生に、PMSについて詳しくうかがいました。
「症状が幅広く定義しづらいため、自分が気づいていないだけで、実はPMSということも、十分あり得ます。日本では、生活支障をきたすほど強い症状を抱える女性は約5%といわれていますが、月経のある女性の約7割が月経前に何かしらの症状を感じています。不調があるがPMSに当てはまるかどうかわからないという方は、症状がいつ起こるのか、ご自身の月経周期と照らし合わせてみるといいですね。立て続けに3回、生理前に起こっているなら、PMSの可能性が大。
諦めてやり過ごさず、婦人科医に相談を。生理痛と同じで、我慢しなくていいんです」
PMSと診断された場合の治療法は大きく2つあります。
「女性ホルモンの大きな変動により起きるといわれているので、低用量ピルで排卵を止めるのが一つ。もう一つは漢方で、ピルと併用する場合もあります。