ふるさと納税、本当にお得? 税理士が教える「 簡単に“お金を溜める方法”」
例えば会社や自営業者は経費を適切に計上することで節税が可能です。
会社員の方は、控除のほうが身近ではないでしょうか。控除とは、納税額を算出する際に、所得から一定の金額を差し引くことによって課税対象額を減少させる仕組みです。税金の公平性や社会的な配慮のために、個人や家族の状況や支出に応じて取り決められています。
例えば、医療費控除や住宅ローン控除などがあります。会社で自動的に行われるものもありますが、自分自身で申請することで控除を受けられるものもあります。法律の範囲内で使えるものは使わないと逆に損をしてしまうので、もれなく使っていただければと思います。
会社員の節税は控除をうまく使おう
ーー会社員が節税するにはどんな方法があるのでしょうか。
久保さん会社員の方は、毎月給与が支給され、その支給額の中から所得税と住民税の2種類の税金と、社会保険料が差し引かれた金額を手取りとして受け取る仕組みになっています。そして、1年間の給与総額が確定する年末に、その年に納めるべき所得税を正しく計算し、それまでに徴収した税額との過不足額を求め、その差額を徴収または還付し精算する手続きを行います。この精算の手続きが「年末調整」