健康診断って本当に必要なの?【女医が解説】「かかりつけ医には聞けないコト」Q&A
自治体健診などで胃がんリスク検査(ABC検診)がある場合は、それでピロリ菌のチェックができます。また、萎縮性胃炎と診断されている場合はピロリ菌の検査は公的医療保険でできることも。それ以外の方のピロリ菌検査は自費になりますが、胃がん予防のためにぜひピロリ菌のチェックをおすすめいたします。
Q.20~30代で、健康診断以外に自分で受けた方がいい健診はありますか?
ピロリ菌のチェックをぜひおすすめいたします。また、乳がんや卵巣がん、大腸がんなど遺伝性が指摘されているがんの家系の方であれば、早期から定期的なチェックを行うのが有効かもしれません。
あとは、女性は子宮頸がん検診は20歳から2年ごとにしっかり受けるのがよいですね。子宮頸がんワクチンを接種済の方も、同様に2年ごとの検診が推奨されています。20代でも子宮頸がんを発症し、命に関わる事態になったり、子宮を摘出しなければならなくなり出産ができなくなるといった例は実際にあります。
早期発見すれば子宮を摘出しなくても済む治療がありますので、ぜひ検診をおすすめいたします。
Q.人間ドックでの胃カメラが辛いのですが、本当に毎年必要なのでしょうか?
胃の状態によって大きく事情が異なるため、一概には答えられないところです。