健康診断って本当に必要なの?【女医が解説】「かかりつけ医には聞けないコト」Q&A
Q.健康診断は年に1回で足りるの?
基本的には1年に一回で問題ないでしょう。世の中には、数か月で進行してしまい致命的になってしまう膵臓がんなどの病気があるのは事実ですが、数か月おきに全員が健康診断を受けていたらすごく費用がかかります。また、それだけこまめに健診をしても、それによる早期発見効果が健診の費用や時間の負担を上回らないので、年一回というのが妥当な頻度ということになっています。
年に1回の健康診断を受けるとともに、日々の生活の中で自分の体調の変化に耳を傾け、もし異常があった場合には、早めに受診するようにするのがいいですね。
Q.ピロリ菌など、実はしておいたほうがいい検査ってありますか?
ピロリ菌のチェックは、ぜひ若いうちから行っておくといいですね。ピロリ菌は幼児期までに感染し、それ以降の年代で感染することは稀といわれています。感染者の年齢が上がるとともに、ピロリ菌による胃のダメージが蓄積し、胃がんのリスクが高まるでしょう。
実際に、中学生を対象としたピロリ検診も、一部の自治体で行われています。
また、大学生以降の年代でピロリ菌が陽性だった場合は、除菌とともに一度は胃カメラをしておいたほうが安心ですね。