JMDC、国内最大級のヘルスビッグデータを活用した小児疾病罹患状況ダッシュボード「キッズヘルスステーション」の無償提供を開始
では医薬品の処方状況に基づき、感染症のみならず風邪や胃腸炎の流行状況も予測します。なお本日時点では、「インフルエンザ」「風邪症状」「胃腸炎」の3疾病を対象としていますが、今後さらに対応疾病を増やしていく予定です。
■「流行指数」とは
「キッズヘルスステーション」では、都道府県ごとの疾病の流行状況を「流行指数」として数値化し提供します。JMDCが有する国内最大級の保険者由来のデータベースを用いて算出した疾病の流行状況と、薬局由来のデータベースを掛け合わせることで、最新の流行指数を予測します。
■インフルエンザ流行注意報について
過去のデータを用いたインフルエンザの流行状況の検証において、流行指数が「100」を超えた場合に、感染者数および教育機関における休校数・学級閉鎖数が急増することが確認されました。そこで、「キッズヘルスステーション」では流行指数100を注意報ラインとして設け、保護者が家庭においてマスク着用や手洗い・うがいを奨励する目安、教育機関が学級閉鎖などの感染拡大防止策を検討する際の目安となることを目指します。
■監修者のコメント
愛知医科大学 鈴木 孝太 教授
「子どもの感染症、特にインフルエンザは、集団生活を送っている保育園や幼稚園、学校で流行が始まると、あっという間に感染が拡がります。