ここ10年ほどで、「自己肯定感」という言葉は急激に浸透してきました。親としては、わが子の自己肯定感を伸ばしてあげたいと願うのは当然です。一方で、「もしかしたら私の接し方のせいで、自己肯定感を下げてしまっているかも……」と心配になっている親御さんも少なくないでしょう。今回は、これまでご紹介してきた「自己肯定感」にまつわる記事のなかで、特に人気の高かった6本をまとめました。子どもの自己肯定感を育む方法をたっぷり紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。「自己肯定感」おすすめ記事1■心が折れて立ち上がれなくなってしまう、自信家なのに自己肯定感が低い人教育ジャーマリストのおおたとしまささんは、「自己肯定感のベースにあるのは “根拠のない自信” である」といいます。「自分は○◯ができるからすごいんだ」「◯○を持っているから自分はすごいんだ」という “根拠のある自信” だけしか持っていない場合、「自信家でありながら自己肯定感が低い人」になってしまうそう。どうしてそのような人間に育ってしまうのでしょうか?おおたさんは、親が子どもに対して過度の勉強を強いる「教育虐待」が要因となっているケースもあると指摘しています。教育虐待を受けて育った子どもが、親の無茶な期待になんとか応え、受験でも就活でも出世レースでも勝ち進んできたとしましょう。(中略)その人間にとっては「結果がすべて」です。すると、たったひとつのつまずきによって「結果」を出せないということが起こると、大人になってからでも、ぽっきりと心が折れて立ち上がれなくなってしまうということもあり得るのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|心が折れて立ち上がれなくなってしまう、自信家なのに自己肯定感が低い人)おおたさんは、「自己肯定感の高低は、チャレンジ精神にも大きな影響を及ぼす」と述べています。自己肯定感が高い人はさまざまなチャレンジをすることができ、たとえ失敗に終わっても「なんとかなるさ」とへこたれずに再び立ち上がることができるそう。反対に、自己肯定感が低い人は、失敗したら自分の価値が無になってしまうという恐怖感があるので、チャレンジすることに二の足を踏んでしまいます。このように、自分を高めるための挑戦をしなくなることで、現状に甘んじ、成長する機会を逃してしまうこともあるのです。子どもの自己肯定感を高めるために、親はなにをしてあげられるのでしょうか。おおたさんによると「子どもの言葉をばかにしないで、まじめに聞くことが大事」とのこと。子どもの発言をつい聞き流したり、「またくだらないこと言って」と相手にしなかったりしていたら要注意ですよ。「自己肯定感」おすすめ記事2■「認める」ことが、子どもの健全な自己肯定感を育む第一歩子どものコーチングにまつわる本を執筆、またコミュニケーションに関する講演活動も行なっているビジネスコーチの石川尚子さんは、「褒める」という行為の危険性について言及しています。一方で、子どもの存在そのものを肯定する「認める」という行為は、健全な自己肯定感を育むのに欠かせないといいます。では、子どもを「認める」とは具体的にどんな言動で行えばいいののでしょうか。それは、とても簡単なこと。ただぎゅっと抱きしめるだけでもいいのです。これが「あなたのことをちゃんと見ているよ、気にかけているよ」という気持ちを伝えることになります。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「認める」ことが、子どもの健全な自己肯定感を育む第一歩)「認める」といっても、そんなに大それたことではなく、日常的に名前を呼んであいさつするだけでも十分に効果的だそう。石川さんは、「それだけでも子どもの存在を認めることにつながる」と述べています。この記事では、具体的な声かけの事例をいくつも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。たとえば、テストで悪い点を取ってきた子どもに対して、どのような声かけをするのが正解なのでしょうか。間違っても、「どうしてこんな点を取ったの!」などと責めてはいけません。このような場合は、「今回、どうだった?」「いま、どう思ってるの?」と淡々と質問するといいそう。大事なのは、その後。「どうすればよかったと思う?」「次に生かせることってなにかな?」と、建設的な対応を心がけることで、子ども自身の成長につながります。親が答えを用意するのではなく、次の機会に生かせる方法を考える “セルフコーチング” ができるようになるといいですね。「自己肯定感」おすすめ記事3■子どもの自己表現力を伸ばし、自己肯定感を高める「親子コミュニケーション」ある調査では、「日本人の自己肯定感の強さは先進国で最低」という結果が出たそう。子ども教育のプロフェッショナル養成に携わる増田修治先生は、その要因のひとつとして「子どもたちに『なんでもしっかりできる子がいい子』だというプレッシャーがかかっていること」が考えられるといいます。親も含めて、多くの大人が暗黙のうちにそういう評価基準を持っていませんか?そうすると、少しでも失敗すると、子どもは「自分はいい子じゃない」と思ってしまう。これでは、自己肯定感が弱くなるのも当然ですよね。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの自己表現力を伸ばし、自己肯定感を高める「親子コミュニケーション」)増田先生は、「大事なことは、“なんでもしっかりできるいい子” に育てることではありません」と断言します。大切なのは、きちんと自己分析ができ、困ったときには周囲に助けを求められること。そこで必要になるのは、自分の置かれた状況を自分の言葉で語って助けを求める、いわゆる「自己表現力」です。この記事では、子どもの自己表現力を伸ばすために親ができることを詳しく解説しています。なかでも重要なのは、親子間のコミュニケーションです。どちらかが一方的に話し続けるのではなく、相互が話して聞く、という「応答性」があってこそコミュニケーションは充実します。しかし増田先生によると、最近ではそれができていない親子コミュニケーションが目立つそう。たとえば、お菓子やおもちゃなど「好きなのを選んでいいよ」と言いながらも、子どもが悩んでいるのを見てイライラしていませんか?そこで「まだ決まらないの?じゃあこっちしなさい」などと勝手に決めていませんか?そういった対応こそが、子どもの自己表現力や自己肯定感を育む妨げになっているのです。「自己肯定感」おすすめ記事4■「外遊び」は有能感や自己肯定感を伸ばすーーでも、効果のほどは「親次第」「外遊び」と「自己肯定感」の関連性について、多角的な視点で解説しているこの記事。「外遊びが子どもの情操にいい」と考えて、子どもの意志とは関係なく必死に外遊びをさせようとしている親御さんにとって、非常に耳の痛い内容となっています。しかし、読んだあとはきっと気持ちがラクになっているはずですよ。子どもの自律性の発達を妨げるのなんて簡単ですよ。「ああしなさい」「これしちゃ駄目」「こうしたほうがいいんじゃない?」と言うだけでいい。子どもが「やったー!見て!」と誇らしげに言ってきたときに、「そんなの大したことじゃない」と言えば有能感は育たないし、「後でね」と言ってスマホをいじっていれば関係性が育たない。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「外遊び」は有能感や自己肯定感を伸ばすーーでも、効果のほどは「親次第」)「自然体験が子どもの発達に及ぼす影響」を研究テーマにする心理学者・石﨑一記先生は、記事の中で、外遊びによって育まれる子どもの能力をいくつか紹介しています。「自律性」もそのひとつ。自然の中で遊ぶことは、頭を使って試行錯誤し、トライ・アンド・エラーを重ねることになり、自律性が育まれます。そして、自分で考えたことをやり遂げた結果自分を好きになる「自己肯定感」や、遊びという場面においてやるべきこととやらなくてもいいことを決める「自己決定力」なども育まれるでしょう。ただし、子どもに外遊びをさせるにあたって注意すべきは「親の関わり方」だということを忘れずに。先に挙げたように、あれこれ口を出したり、ちゃんと子どもに向き合わなかったり、もしくはただの遊びなのに「なんのためにこれをやるの?」と考えすぎたりするのはご法度ですよ。「自己肯定感」おすすめ記事5■子どもの自己肯定感が低下する「ダブルバインド」。“条件付きの愛”は危険です無意識のうちに子どもを脅すしつけ「ダブルバインド」とは、いったいどのようなものなのでしょうか?この記事では、誰もがやってしまいがちなダブルバインドの例と、それによって引き起こされるいくつかの弊害について解説しています。増田先生は、「ダブルバインド親は、じつは条件付きの愛情を提示している」とも指摘しています。「勉強ができるあなたが好きよ」や「運動が得意なあなたが好きよ」といったメッセージを無意識に送っていることが多く、それに気づいた子どもは「勉強(運動)ができなくなったら見捨てられちゃうかも……」と思い、健全な自己肯定感を持てなくなってしまうのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの自己肯定感が低下する「ダブルバインド」。“条件付きの愛”は危険です)ダブルバインドの例として、「自分が行きたい高校を選びなさい」と子どもの自由を尊重しているフリをしながらも、いざ子どもが選んだ学校が気に入らないと、「ちょっと偏差値が低すぎるんじゃない?」などと否定する親を挙げています。これこそまさに、子どもの自己肯定感を低下させるダブルバインドの典型です。親は決して子どもを脅しているつもりはなく、むしろ理解を示していると自負しているかもしれません。しかし、子どもが親の矛盾した言動を指摘できず、結果的に従わなければならない状況に追い込まれたら、それはダブルバインドなのです。子どもの自己肯定感を低下させ、間違ったコミュニケーション法を学んでしまうダブルバインド。記事では最後に、ダブルバインドを回避する会話のコツをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。「自己肯定感」おすすめ記事6■「大好きだよ!」で子どもは育つ。“愛されている自覚”が自己肯定感を高め、勉強姿勢までも変えるこの記事では、「子どもへの愛情の伝え方次第で自己肯定感がぐんぐん育まれる」ということを説いています。ただし、言葉かけには注意が必要。「○○ができてすごいね」という行動に対する承認=「行動承認」では、褒められたほうは「人より優れていないと認めてもらえない」と感じるようになるので注意しましょう。でも、特別な「良くできたこと」や「いいところ」が見つからなくても大丈夫。日頃から「存在承認」による言葉かけをすることで、子どもは自ずと自己肯定感を育むことができるのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「大好きだよ!」で子どもは育つ。“愛されている自覚”が自己肯定感を高め、勉強姿勢までも変える)「存在承認」とは、存在そのものに対する承認を意味します。「生まれてくれてありがとう」「あなたがいてくれるだけでうれしい」といった、ありのままの相手の存在を認めてあげることで、子どもの自己肯定感はぐんぐん伸びていきます。さらに、親の「大好きだよ」「愛しているよ」という存在承認による声かけは、子どもの勉強に対する姿勢にも好影響を与えます。精神科医の和田秀樹先生によると、「お母さんは僕のことを愛してくれている。僕が勉強すると、大好きなお母さんがもっと喜んでくれるから勉強する」というプラスの感情が動機となり、学習への意欲がわいてくるそう。ストレートに愛情を伝えることに気恥ずかしさを覚えるかもしれませんが、子どもへの愛情を言葉にすることで、親自身もまた親子関係を見つめ直すいいきっかけになるはずです。***「自己肯定感」といっても、大げさに考える必要はありません。子どもの存在そのものを認め、日頃から愛情を伝えるように心がけるだけで、十分自己肯定感は育まれます。親子のコミュニケーションがより充実したものになるよう、ぜひ記事を読んで参考にしてくださいね。
2020年04月07日「なぜ自分で決められないの」「それくらいひとりでやりなさいよ」——こうした言葉を日常的に子どもにかけてはいませんか?心当たりのある方は、おそらく我が子の自立を強く願っているからこそ、厳しく接しているのでしょう。子どもの自立を促すことは、親の重要な役割のひとつです。ですが、何でもかんでもひとりでやらせたり、決めさせたりする必要はありません。もっと気楽に構えてよいのです。今回は、その理由を説明します。子どもが決められないなら、親が決めてもいい親の過干渉は、子どもの自立心を奪うといわれています。たとえば、子どもが洋服を選んでいるとき、「こっちがいいんじゃない?」と先回りして口出しすると、子どもの自立心は育ちません。子どもがじっくり選んでいるなら、時間がかかっても決まるまで待つべきです。ですが、子どもが「お母さんが選んで」とお願いしてきた場合は別です。そこで、「ダメよ。自分で選びなさい」と言ってしまったら、いつまでも決まらないか、投げやりな気持ちで適当に選ぶかのどちらかになるのではないでしょうか。子どもが自分で決めたり行動したりできる、もしくはしたがるかどうかは、その子の成長段階にもよります。教育ジャーナリストのおおたとしまささんは、「幼い子どもにはまだはっきりした自我も判断力もありませんから、なんでもかんでも子ども自身で選ぶことはできません」「ある程度、親が決めてしまっていい」とコメントしています。また、同様に子どもの性格にもよります。人間関係研究家の稲場真由美さんによれば、人間の性格は大きく4つに分けられ、そのうちの2つのタイプは、「相手のために頑張ることによろこびを感じる」タイプなのだそう。それに該当する子どもは、自分より親の意見を優先したいと考えるのだといいます。つまり、すべての子どもに対して、何でもかんでも自分で決めさせるのが適切とは限らないのです。自立とは、素直に助けを求められるようになることそもそも、親が目指している子どもの「自立」とは、どういうものなのでしょうか。一般的には、「自分のことは自分でできる」など、親に依存していない状態を示すイメージがあります。しかし、実際のこの言葉の捉え方は多様です。たとえば、脳性まひによる障害を抱える、東京大学先端科学技術研究センター准教授の熊谷晋一郎さんは、上記イメージとは真逆といえる捉え方をしています。「自立」とは、依存しなくなることだと思われがちです。でも、そうではありません。「依存先を増やしていくこと」こそが、自立なのです。これは障害の有無にかかわらず、すべての人に通じる普遍的なことだと、私は思います。(引用元:全国大学生活協働組合連合会|大学生協の保障制度)たしかに、大人でも周囲の人たちの力を借りずに生きている人はいません。むしろ、自分の力だけでは解決できないことに直面したとき、「手を貸してください」「教えてください」と素直に助けを求められることが大事なのです。ここで、先ほど例に出した、「子どもが『お母さんが選んで』とお願いしてきた場合」を今一度思い浮かべてみましょう。親が「ダメよ。自分で選びなさい」と言ってしまったら、次から親に素直に助けを求めることはできなくなってしまうかもしれません。子どもが親以外の「依存先」をたくさん増やせるようになるまでは、親が手を差し伸べるべきではないでしょうか。もちろん、子どもがアドバイスを求めているときに限りますが。どんどん「甘え」を受け入れよう!では、子どもの自立を目指す親は、子どもにひとりでやらせたり、決めさせたりする以外に何をすべきなのでしょうか。多くの専門家が、意外なことに「甘えさせること」が子どもの自立を促すと言います。そのなかで、精神科医の佐々木正美さんの意見をご紹介しましょう。むしろ、幼少期にいうことをきいてあげ、たっぷり甘えさせてあげた子どもほど、早く自立して、大きくなっても親に心配をかけない人間に育ちます。その反対に、しっかり甘えられなかった子どもほど、いつまでも手がかかります。それは私の50年余りの臨床体験をはじめ、多くの子どもたちを見てきて実感していることです。(引用元:Hugkum|【今も心に響く佐々木正美さんの教え】子どもが自立するには「甘え子育て」が必要です)なぜ、「甘え」を受け入れられた子どもほど自立するのでしょうか。その理由について、佐々木さんは、「甘えやわがままを受け入れてもらうことで、子どもは自分に自信を持てるようになり、それが自立を促す力になるから」と述べています。また、「子ども時代にそういう受け入れ経験がないと、自立するのが難しくなって、人に要求ばかりする人間になる」とも話しています。しかし、ここでいう「甘え」には、物質的要求や金銭的要求は含まれません。子どもが「あれ買って、これ買って」と言ってくるのをすべて聞き入れるのは単なる「甘やかし」です。子どもの自立を促す「甘え」とは、精神的要求のことを示します。「抱っこして」「話を聞いて」や、先ほど例に出した「お母さんが選んで」もそれに当てはまります。最後に、こうした「甘え」はいつまで受け入れればいいのでしょうか。家庭教育の専門家である田宮由美さんは、「子どもは心が自立していくと、自然に親から離れ、甘えてこなくなる」としたうえで、「強いて時期を言うとすれば、9歳か10歳くらい」と言います。ですが、これはあくまでも目安であり、「子どもが甘えてこなくなるまで、充分甘えさせてよい」のだそうです。***これまで子どもを自立させようとひとりでやらせたり、決めさせたりすることに頑張りすぎていた親御さんは、少し力を抜いてみてもいいのかもしれませんね。そのぶん、子どもの「甘え」に向き合う時間を増やしてみましょう。また、ご紹介した佐々木正美さんは、「親御さんも人に甘えることが必要」と述べています。疲れたときは、家族や友人に愚痴を聞いてもらったり、頼ったりできるといいですね。(参考)こどもまなび☆ラボ|なんでも「自分で決めさせる」親が、子どもを追い詰めているかもしれない理由こどもまなび☆ラボ|子どもが言う「なんとなく……」に、親が「どうして?」と聞いてはいけないわけ。PHPファミリー|子どもにとって「自立」って何?全国大学生活協働組合連合会|大学生協の保障制度Hugkum|【今も心に響く佐々木正美さんの教え】子どもが自立するには「甘え子育て」が必要ですAll About暮らし|子供を自立させる甘えと、ダメにする甘やかしの違い
2020年04月04日編集部:学研キッズネット編集部横浜美術館と協働で2020年7月に開幕する「ヨコハマトリエンナーレ2020(以下、ヨコトリ2020)」の次世代育成事業「横浜美術館中高生プログラムヨコトリ2020を体験しよう!伝えよう!」を2020年5月から9月にかけて全8回に渡り実施する横浜トリエンナーレ組織委員会は、4月2日より、企画の運営を担当する中高生の参加者募集を開始しました。プログラム前半は、ヨコトリ2020の作品を鑑賞し、普段なかなか出会うことのできないヨコトリ2020参加アーティストや専門家との触れ合いを通して、現代アートの魅力を体験する。後半はその体験をもとに、小学生にヨコトリ2020の楽しさを伝える展示ツアーとワークショップを中高生自らが企画。「こども探検隊」として、運営から展示ツアー・ワークショップまですべてを中高生たちの力で実施する。中高生プログラムとは?中高生プログラムは、ヨコハマトリエンナーレ2014のアーティスティック・ディレクター森村泰昌氏の「かつて街中でよく見かけた“年齢の異なる子どもが集まる子どもだけの世界”を再現し“子どもが子どもを案内する展示ツアー”を実現したい」という発案ではじまりました。それ以降、横浜美術館で毎年実施され、7回目となる今年も、作品やアーティストとの出会いを通じて価値観の多様性を体感した中高生たちが、小学生を対象とした「こども探検隊」の展示ツアーとワークショップの企画・運営まで全て自分たちで行い、アートの楽しさを伝えます。【参加した中高生の声】〇作家さんに会って質問したりお話ができたり、とても新鮮だった。〇いろんな人の力を借りて展示が作られていると分かった。変化する美術館…!〇作品の目の中の映像、目の動き、音、赤い光など、いろんな感覚から作品のメッセージが伝わった。〇思ったより私との共通点が多い。身近に感じた。〇「楽しい」と言ってもらえてよかった。〇ワークショップはみんな上手だった、小学生とは思えない!!プログラム終了後には、子供たち自らが編集をした「記録誌」も作成(写真は「横浜美術館 中高生プログラム2017」の記録誌)「横浜美術館 中高生プログラム ヨコトリ2020を体験しよう!伝えよう!」募集詳細募集詳細・対 象:中学生と高校生・定 員:20名程度(中学生12名程度・高校生8名程度を予定/要事前申込み、応募多数の場合は抽選)・参 加 費:全8回で500円・日程・プログラム内容(全8回)【美術を体験する編】ヨコトリ2020を見たり、アーティストや専門家の話を聞いて学んだり、ワークショップをしたり。美術とじっくり向き合う楽しみを発見します。第1回5月24日(日)10:00~14:00第2回6月14日(日)10:00~14:00第3回7月12日(日)10:00~14:00第4回7月26日(日)10:00~14:00【美術を伝える編】小学生を対象にした「こども探検隊」のための展示ツアーとワークショップを企画します。第5回8月 9日(日)10:00~14:00第6回8月16日(日)10:00~14:00【こども探検隊 本番】自分たちで運営を行います。第7回8月23日(日) 9:30~14:30【振り返り】第8回9月 6日(日)10:00~12:00※全8回終了後、自由参加の【番外編・記録誌編集委員会】にてプログラムの活動をまとめる記録誌の編集を行います(10~2月に3回開催予定)。・申込方法:ヨコハマトリエンナーレ2020 公式WEBサイトよりお申し込みください。・募集期間:2020年4月2日(木)から2020年5月5日(火・祝)まで◆申込注意事項・毎回の積み重ねが必要となる連続的なプログラムですので、原則としてすべての回に参加してください。・こども探検隊の本番となる8月23日(日)は必ず参加してください。・日時は変更になる場合があります。・午後までの回は昼食を持参してください。・プログラム中の様子を記録撮影いたします。記録物は、今後横浜トリエンナーレや横浜美術館の広報媒体や報告書など(ウェブサイトを含む)や、その他の媒体に掲載することがありますので、予めご了承ください。◆お問い合わせ横浜美術館 教育普及グループ〒220-0012横浜市西区みなとみらい3-4-1TEL 045-221-0300FAX 045-221-0317(開館時間10:00-18:00)休館日:毎週木曜日(7/23、8/13、10/8は開館)※4/2現在臨時休館中主催:横浜美術館、横浜トリエンナーレ組織委員会ヨコハマトリエンナーレ2020 概要小学生に向け展示ツアーを行う「中高生プログラム」活動風景(ヨコハマトリエンナーレ2017)撮影:御厨慎一郎ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」展覧会会期:2020年7月3日(金)~10月11日(日)※開場日数90日、毎週木曜日休場(7/23、8/13、10/8を除く)会場:横浜美術館、プロット48アーティスティック・ディレクター:ラクス・メディア・コレクティヴ(Raqs Media Collective)主催:横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会【公式WEB】【公式witter】@yokotori_学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月03日編集部:学研キッズネット編集部西武池袋本店は常設ランドセル売場で4月1日(水)より2021年の新作のランドセルを展開することを発表しました。学校教材の変化に伴い進化しているランドセル。そのなかで個性のあるランドセルへのニーズの高まりを受けて、2021年のランドセルでは1つ1つ手作業で作り上げられる「工房系ランドセル」を新たにラインナップされます。くわえて、ファッションへの関心の高いお客さまへ向けて「ブランドランドセル」も展開。百貨店ランドセルアドバイザーによる丁寧な接客で、お客さまの理想のランドセルを提案いたします。パーツ作りから組み立てまで手作業、職人の手縫い仕上げの“工房系ランドセル”名古屋のランドセル工房「萬勇鞄」の職人によってつくられる、新しいランドセルブランド「市川鞄広」が初登場。素材のチェック、ミシン掛け、張り合わせなど職人による手作業でつくられる、こだわりのランドセル。負荷のかかる背あて、肩ベルトは職人技による手縫い仕上げ。伝統と機能、デザインが融合したランドセルを展開します。【商品例】●エレガンス(全3色)77,000円、●トラディション(全3色)74,800円あこがれの、“ブランドランドセル”ランドセルもファッションの一部。と、毎年人気のブランドランドセル。かぶせの裏地や、刺繍などデザイン性の高さが魅力。【商品例】●ポロ ラルフ ローレン タータンチェック コレクション 121,000 円カラーや機能などバリエーションへのお悩み解決のお手伝い、専門販売員がランドセル選びをサポートデザイン、カラー、機能など、バリエーション豊富なランドセルは、家族で時間をかけて選ばれる傾向です。売場では、百貨店ランドセルアドバイザーの資格をもつ専門販売員がお買い物をサポートし、お気に入りのランドセルを選ぶお手伝いをいたします。【商品例】●パレット〈西武・そごう限定〉(レッド、グリーン、ブルー、キャメル、ネイビー、ブラック)68,200円「こども靴下取りサービス券」はランドセル売場でもご利用できます下取りした靴がザンビアのこどもたちの足のけがを防ぎ、健康を守る取り組み「西武・そごうのこども靴下取りサービス」。こども服各売場では、下取りのこども靴1点につき、こども服売場やランドセル売場でご利用いただける500円割引券を引き換えしています。【2021年ランドセル展開概要】■会期:2020 年4 月1日(水)~ (*5月6日(水・祝振)よりフル展開)■会場:本館7階=ランドセル売場*西武・そごうのショッピングサイト「e.デパート」でも一部お取り扱いしております。・URL:※掲載のランドセルはe.デパートにて一部お取扱いがないものがございます。※商品は順次拡大予定※「こども靴下取りサービス券」はe.デパートでのご利用は頂けませんため予めご了承ください。■西武池袋本店ランドセルHPページ・URL:学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年03月30日「赤ちゃんのころから必死に読み聞かせをしているのに、ちっとも本に興味を持ってくれない……」「日ごろから『本を読みなさい!』と言い続けているのに、だんだん本が嫌いになってきているみたい……」そんな悩みを抱えている親御さんは多いといいます。そもそも、どうして私たちは自分の子どもが「読書好き」であることを、こんなにも求めてしまうのでしょうか。それはきっと、本を読むことで得られるメリットがたくさんあることを知っているから。今回は、これまでにご紹介してきた「読書」にまつわる記事のなかで、特に人気の高かった6本をまとめました。「子どもに本好きになってほしい」「読書習慣を身につけてほしい」と願う親御さん必読の記事ばかりですよ。「読書」おすすめ記事1■我が子に“読書好き”になってほしいなら。ぜひ身につけさせたい「読み癖」とは麻布中学・高校の国語科教師である中島克治先生は、「子どもが本当に時間を気にせずに本と向き合えるのは小学生まで」と断言します。それは、中学生や高校生になると勉強や部活、友だち付き合いなどで忙しくなり、本を読む時間が取れなくなるから。さらに、本を読むことによって「学習面でのメリット以上に、“ある力”を養うことができる」とも。読書は子どもにたくさんのものを与えてくれます。(中略)読書をして語彙が増えれば、教科書の内容や先生の話をしっかり理解できるのですから、学力の向上にもつながります。また、読書によって増えた語彙は、感情コントロールという点でも力を発揮します。というのも、言葉によって自分の感情を相対化して見つめ直すことができるようになるからです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|我が子に“読書好き”になってほしいなら。ぜひ身につけさせたい「読み癖」とは)この記事では、「わが子に本好きになってもらいたい」と願う親御さんに向けて、子どもが自分から進んで本を読むようになる実践的なアドバイスが多数紹介されています。まず重要なのが、“親が読んでほしい本”を無理にすすめるのではなく、“子ども自身が興味を持っているジャンルの本”を与えてあげること。中島先生は、「野球やサッカーが好きな子なら、野球雑誌やサッカー雑誌でも構わない」と述べています。たとえどんな本でも、興味があるからこそ読み続けることができ、その結果「読み癖」が身につくそうです。また、子どもに本への興味を持たせる最も簡単な方法は、「親が子どもを連れて書店や図書館に行く時間を増やすこと」だといいます。親と一緒に本に囲まれた場所に行くことで、子どもは「お父さんやお母さんは本に興味を持っていて、本を大切なものだと思っている」ことを体で感じ取ることができるそう。それが本好きの道を進む第一歩になるんですね。「読書」おすすめ記事2■「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの子どもには「良い本」を読んでほしい。でも世の中には膨大な量の本があり、その中から子どもに適した本を選ぶのは至難の技です。この記事では、「子どもの脳を耕す本選びのコツ」や「本と向き合う姿勢」について、児童文学評論家の赤木かん子さんに深く語っていただいています。子ども時代は、とにかくたくさんの本に触れることが大事。だからこそ赤木さんは、子どもたちに「乱読」をすすめているのです。たくさん読んだなかには、子どもがワンシーンだけ、1ページだけ好きになる本もあれば、1冊丸ごと気に入ってしまうような完成度が高い本もあるでしょう。一方で、全然子どもの気に入らない本があるのも当然のことです。つまらない本を知らないと「この本はおもしろいんだな」ということがわかりません。子どもには膨大な時間がありますから、乱読することで感覚やものを見る目を養わせましょう。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの)赤木さんは、「子どもに読書をさせるなら物語を読ませないといけない、と思っている親御さんが多いですが、そんなことはないんですよ」といいます。特に低学年では図鑑が好きな子どもが多い、という例を挙げ、「低学年のうちは、答えがないようなものや範囲の広いものは理解できない」とし、図鑑は「脳を耕す=畑にたくさん栄養を入れてふかふかにしている」時期である低学年にぴったりだと述べています。そして小学4年生くらいから徐々に前頭葉が発達し、「自分とは違うけれど、こういう暮らしや生き方をしている人がいる」ということを理解し始めます。そこで物語や伝記などを好んで読むようになってくるわけです。赤木さんは、「低学年で耕した頭に、高学年から種をまきはじめて、実の収穫ができるようになるのは高校卒業くらい」とも述べています。いずれ大きな実が収穫できるように、小さいうちからたくさんの本に触れさせて、子どもの可能性を広げてあげたいですね。「読書」おすすめ記事3■読書習慣は親の影響が大きい!子どもが “本好き” になる、家庭の本棚の作り方最新の国際学習到達度調査(PISA)によると、日本の子どもの読解力が著しく低下していることがわかったそうです。その中で、読書習慣のある生徒は、ない生徒に比べて読解力の平均点が高かったことから、読解力低下の背景には「読書量の減少」が関係していると読み取れます。この記事では、家庭内でできる「子どもを読書好きにする方法」をたっぷり紹介しているので、ぜひ参考にして取り入れてみてください。大人でも「この本を読みなさい!」と強引に押し付けられたら、内心では反発したり、億劫になったりするのではないでしょうか。子どもならなおさらです。(中略)そこで、おすすめしたいのが「アラカルト本棚」です。“アラカルト”という呼び名どおりに、文化系、理系、雑誌、漫画、小説、絵本、世界地図など、なんでも、あらゆるジャンルの「おすすめ本」を並べてしまうのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|読書習慣は親の影響が大きい!子どもが “本好き” になる、家庭の本棚の作り方)この「アラカルト本棚」をおすすめするのは、偏差値35から読書週間の改善で東大合格を果たした西岡壱誠さん。西岡さんが東大生100人にアンケートをとったところ、親が作った「アラカルト本棚」によって好奇心が刺激されたり、読書が好きになったりした学生が多かったのだとか。また、カリスマ家庭教師の西村則康さんによると、「親子で本棚を共有したほうがいい」とのこと。その理由は、親の難しそうな本を眺めているうちに、子どもは「いつか読めるようになりたい」と向上心をもつからです。アラカルト本棚を作ったり、本棚を家族で共有したりすることで、子どもは広い視野をもって本選びをすることができます。さらには、「この本、どういう内容なの?」「難しいところは教えてあげるから読んでみたら?」など、親子の会話が弾むきっかけにもなりそうですね。「読書」おすすめ記事4■読書量が算数の成績を左右する!?子どもの学力を上げるために「1日数分」からできること読書量と国語の成績が比例することは誰にでも想像がつきますが、じつは近年、「数学の基礎知識」や「ITスキルの高さ」にも影響を及ぼしていることが判明しました。この記事では、さまざまなデータから、家庭の読書環境と子どもの読書量が、いかに算数の成績に影響するかをくわしく説明しています。なかでも注目すべきは算数の結果です。どの教科よりも、「読書量が多い」グループと「まったく読書をしない」グループの偏差値に大きな差が開いたのです。この結果を受けて、ベネッセ教育総合研究所は「(読書によって)与えられた問いや条件を性格に読み取る力を高めているのではないか」という見解を示しています。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|読書量が算数の成績を左右する!?子どもの学力を上げるために「1日数分」からできること)小学5年生を対象にしたこの調査では、国語・算数・理科・社会の学力テストを実施し、読書量の違いが結果に影響するかを調べました。すると、まったく読書をしない生徒に比べて、読書量が多い生徒ほど良い成績をおさめ、平均1.9ポイントも偏差値に差が出たそうです。算数が苦手な子は、もしかしたら計算問題よりも文章を読み解く力が弱いのかもしれません。読書による成績アップの効果はすぐには現れませんが、いずれ必ず、読書で培った読解力や論理的思考力が役立つはずです。また、記事内では「親の読書量が子どもの読書量に比例する」というデータも紹介しています。つまり、親自身に本を読む習慣がなければ、子どもにいくら「本を読みなさい」と言ったところで意味がないということ。教育評論家の親野智可等氏によると、「1日10分からでも、親子で毎日決まった時間に読書をするだけで、大きな違いが生まれる」らしいですよ。「読書」おすすめ記事5■子どもを本嫌いにする【親のNGワード&行動】と【子どもが本好きになる方法】この記事では「わが子に本を好きになってもらいたい!」と願うすべての保護者に向けて、日常で取り入れられるちょっとしたコツを伝授しています。また、親の伝え方次第では、かえって子どもを本嫌いにしてしまうかもしれない“落とし穴”についても、くわしく解説しています。子どもを本嫌いにさせる親のNG行動&NGワードは、主に3つあります。1.「本を読みなさい」・・・読書を強制する2.「もう絵本は卒業しようね」・・・読む本を大人が決める3.「どんなことが書いてあったの?」・・・完璧な理解を求める(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもを本嫌いにする【親のNGワード&行動】と【子どもが本好きになる方法】)どれも何気なく言ってしまいそうですが、これらの言葉によって、子どもは本を嫌いになってしまうことも。本を読むことを強制したり、また読む本を勝手に決めて押し付けたりすると、「読書=つらい記憶=本が嫌い」と脳にインプットされてしまうというのです。すでに読書が苦手になりつつあるお子さんには、まずは読書の楽しさを知ってもらう工夫を。どんなに「本が嫌い・苦手」であっても、読みたい気持ちが強い子どもは多いそう。そういった子は、何を読めばいいのかわからない、最後まで読めずに挫折したら……と考えて、躊躇しているパターンもあるといいます。家の本棚だって、工夫次第で子どもを本好きにする魔法をかけることができます。一級建築士のすはらひろこ氏によると、「子どもの目線に自然と本が見える高さにする」「本を取り出しやすいように扉はつけない」「居間や階段の踊り場に親子共通の本棚を置く」などを取り入れると、本に触れる機会が増えて効果的だそう。子どもを本好きにするきっかけは、親子の会話や家の本棚にあふれています。「読書」おすすめ記事6■子どもを “本好き” に育てよう。読書習慣を身につけさせるために実践したい3つのこと子どもを本好きにするのは簡単なことではありません。だからこそ、子どもが自然に本に興味を持つように、小さいうちから本を身近に感じさせる工夫が必要です。この記事では、子どもに読書習慣を身につけさせるための“3つのポイント”をわかりやすく解説しています。子どもでも大人でも、本嫌いの人はいますが、その最大の原因は本の魅力をまだ知らない、いわゆる「本の読まず嫌い」なのだとか。本の中には何でも入っているのに、その広い世界と自分の世界が結びついておらず、本はつまらないと思い込んでいるだけなのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもを “本好き” に育てよう。読書習慣を身につけさせるために実践したい3つのこと)ポイントは、「興味のあるテーマの本をテンポよく与える」こと。大人でも興味のないジャンルの本を読むのは苦痛ですよね。子どもならなおさらです。そこで、子どもが好きなアニメのキャラクターや動物、乗り物の図鑑などを本棚に並べてみましょう。興味の延長線上で、活字に親しむきっかけづくりができれば成功です。成長とともに子どもの興味や関心は変化していきます。読書を習慣づけるには、親がその変化に柔軟に対応する必要があるでしょう。その時々の子どもの興味に合わせて、並べる本を変化させるのはもちろんですが、「読書が習慣になってきたな」と感じたら、少し背伸びした本を混ぜるとより効果的だそう。また、子どもに読書習慣をつける一番の近道は、普段から親が読書を楽しんでいる姿を見せること。子どもが読んでいる本を親が読んでみるのもいいですね。親子で同じ本を共有することで、内容について話し合ったり、どう感じたのか意見を交わしたりと、充実したコミュニケーションの一助にもなるでしょう。***ご紹介した記事に共通しているのは、「本選びには子どもの興味・関心を優先させること」「親も普段から読書に親しむこと」の2点です。興味があれば、子どもは自然と本を手に取ります。また、親御さんが楽しそうに本を読んでいれば、「そんなにおもしろいのなら自分も本を読んでみよう」と思うはず。子どもを本好きにするのは、それほど高いハードルではありません。普段の生活の中に、自然に本を取り入れることを心がけてみませんか?
2020年03月22日突然始まった長い春休み――。子どもたちにとっても、悲喜交々の複雑な想いがあるでしょう。でも、マイナスにとらえすぎないように!こんなときだからこそ、たくさんできた時間を活用して、普段できないことをするなど有意義に過ごしたいですよね。そんな子どもたちのことを第一に考え、期間限定でサービスの無償提供などの取り組みを行なっている企業が増えてきています。その中から、今回は楽しんで学べるツールをご紹介しましょう!期間限定で無料公開中のポケモンコンテンツ!ポケモンは、今や世代や国を超えた人気者。誕生から20年以上、多くの人に愛され続けています。そのポケモンのコンテンツが今、期間限定で無料公開中です。活用しない手はないですね!人気動画シリーズと合わせてぜひご覧ください。■ポケモンイラストラボぬりえやひらがなの勉強などが楽しめる「ポケモンイラストラボ」が、期間限定、利用対象範囲を拡大して公開。通常は、保育園や教育、医療施設向けの素材無償提供サービスですが、5月31日(日)まで、小学生以下のお子さんをお持ちのご家庭でご利用いただけます。100種類以上の素材が揃っているので、ピカチュウをはじめとしたたくさんのポケモンたちと触れ合えますよ。【ぬりえ素材】さまざまなポケモンのぬりえを楽しめる素材です。印刷して、そのまま使用できます。ポケモンは大きく、背景は少し細かめにデザインしてあるので、未就園児~小学生まで楽しめるはず。【お絵かき素材】ポケモンといっしょにお絵かきを楽しめる素材です。そのままお絵かきをして楽しむことはもちろん、文字を書き加えても〇。大切な人へのお手紙を書いてもいいですね。【ポスター素材】みんなで守るマナーやきまりが、ポケモンたちからお子さまへのメッセージとしてデザインされています。洗面所や本棚横に貼ったら、子どもたちの行動に変化が見られるかも!?ひらがなの勉強にぴったりな「あいうえお表」もあります。くわしくはこちら↓ポケモンイラストラボ公式ウェブサイト■ポケモンKids TVポケモンの歌や世界の童謡、英語や知育系動画など、子ども向けのコンテンツを中心に配信している、ポケモンの公式YouTubeチャンネル。その中でも人気の動画をご紹介します!【体験探検ピカチュウ部】“あこがれの仕事を体験しよう!”をテーマに、ピカチュウがいろいろな職場を訪れます。絵本作家さん、アイドルの衣装デザイナーさん、警察署などなど。絵本や洋服がどうやって作られるのか楽しく見学したり、警察署で指紋のこと・交番の豆知識・交通ルールなどを学んだり。それぞれのプロがとてもわかりやすくお仕事について説明してくれているので、子どもたちの“すき”がきっと見つかるはず。工作や遊びのヒントもいっぱいなので、興味を持ったら、ぜひまねしてやってみましょう!お子さまの自発性と積極性も育める、おうちアクティビティの強い味方です。【こどものうた】昔懐かしい童謡に合わせてピカチュウの世界が広がります。可愛いアニメに夢中になるのも、一緒に歌を歌うのも楽しいですね。このシリーズで特に人気なのが、「ロンドン橋」。日本語版と英語版があり、英語のお勉強にもなります。話を派生させて、ロンドンのこと、イギリスのこと、外国のことを親子で調べて、“妄想旅行”してみるのも楽しそうですね♪「ポケモンKids TV」は、このほかにも季節のイベントについての動画や、ピカチュウ人形劇版「モンポケ」など、子どもが喜ぶコンテンツが満載です。可愛いポケモンを相棒に学びながら、楽しい時間を過ごしましょう!くわしくはこちら↓ポケモンKids TV©2020 Pokémon. ©1995-2020 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。キッズデザイン賞受賞の大注目企業が「ARぬりえ」を無料公開!■リトルプラネット発ARぬりえVR(ヴァーチャルリアリティ)やAIの技術は、どんどん進化し、身近で珍しいものではなくなってきました。AR(拡張現実)もそのひとつ。デジタル技術を駆使した遊びを提供して人気のテーマパーク『リトルプラネット』が、家庭でも楽しめるツール全27種を無料公開中です。通常はパーク訪問者限定のサービスですが、「テーマパーク体験にかかわらず、全国の子どもたちに、自宅でデジタル体験してほしい!」という気持ちからの無料公開。スマートフォンにアプリをダウンロードすれば誰でも簡単に遊べます。AR体験をしてみたい!という方はぜひチェックしてみてくださいね。「ARぬりえ」の遊び方提供されているぬりえをダウンロードして印刷好きな色でぬりえを楽しみますスマホにアプリ「AR PLAYGROUND」をダウンロード(無料)して、ぬりえを読み取りますこれで遊びの準備はOK。読み取りが完了すると、ぬりえが3Dアニメーションで飛び出します!スマホの角度を変えたり、指で動かしたりすると、ぬりえの裏側まで見ることができます。大きくしたり、小さくしたりも自由自在。また、ぬりえを一度読み込むと、画面を切り替えるまでアニメーションは消えないので、いろいろな背景でぬりえと一緒に写真を撮って楽しむことも可能。不思議なAR体験を自宅で手軽に楽しめるので、AR初体験にはもってこいです。ダウンロードできるぬりえは、飛行機、船、カメなど「空や海の生き物・乗り物」や、スポーツカーやクレーン車などの「車のぬりえ」、紙相撲をモチーフにした「力士のぬりえ」など全27種類から選べます。いろいろダウンロードして、未来体験を楽しみましょう!くわしくはこちら↓休校期間も自宅で楽しめる「ARぬりえ」全27種【リトルプラネットってこんな場所】“遊びが学びに変わる次世代型テーマパーク”として2017年にスタート。6つのエクスペリエンス、「体感」「探究」「思考」「創造」「交流」「協力」を理念に、アトラクションが開発されています。アトラクションは、テクノロジーと遊びを学びに落とし込む新しい発想のものばかり。キッズデザイン賞を受賞した砂を掘れば発見満載の「SAND PARTY」(AR砂遊び)をはじめ、跳べば飛ぶほど空高く舞い上がれる「FLAPPY」(デジタルトランポリン)、自分だけのスーパーカーで競い合う「SKETCH RACING」(お絵かき3Dレーシング)など、子どもの想像力と行動力の両方を育み、好奇心を刺激する、リピーター続出の大人気施設です。新しいアトラクションも随時追加予定とのこと。現在臨時休館中ですが、再開したらぜひ訪れてみていただきたい“まなび場”です。くわしくはこちら↓リトルプラネットこどもまなび☆ラボ関連記事↓■“遊びが学びに変わる”次世代型テーマパークで、「脳」も「体」も使って思いきり遊ぼう!■リピーター続出!“テクノロジー×遊び” を体感できる『リトルプラネット』の秘密***長いお休みは、視野を広げるチャンス!時間にゆとりがある今だからこそ、新しいこと、興味がありつつもやっていなかったことなどに、ぜひチャレンジしてほしいですね。子どもたちの可能性を広げるためのきっかけとして、多様なツールを活用してみてはいかがでしょうか。(参考)ポケモンイラストラボポケモンKids TVリトルプラネット
2020年03月18日「子どもは嘘をつくもの」そうはわかっていても、わが子の嘘は気になるものです。どうして嘘をつくの?誰かの影響?ひょっとして生まれつき嘘つきなの?「嘘をつくことは悪いこと」だとわかっているからこそ、子どもが嘘をついていると不安になりますよね。今回は、「子どもの嘘」と「親の嘘」の深い関係について調べてみました。「正直さ」を求めてもきりがない自分が子どもだったときを思い出して、「友だちに自慢したくて、つい嘘ついちゃったな」「すごいと思われたくて大げさに言ったこともある」と反省したことがある人も多いのではないでしょうか?また、親に叱られたくないばかりに、宿題をやっていないのに「もう終わった」と言ったり、テストの点数が悪かったときに「まだ返してもらっていない」とごまかしたりなど、一度も嘘をついたことがない人なんていないはずです。それなのに、わが子が嘘をついているのに気づくと、「うちの子が嘘をつくなんて信じられない!」「どこかで悪い影響を受けて嘘つきになったのかも……」などと、過剰に心配したり不安になったりしていませんか?子どもは嘘をつくもの。さらに言うと、大人だって嘘をつくことはあります。ですから、人を傷つけるような深刻な嘘でない限り、あまり神経質にとらえる必要はないでしょう。臨床心理士の井上序子さんは、子どもが嘘をつく原因として次の3つ挙げています。事実と空想の区別がつかない心理的発達が未熟な幼い子どもは、空想や願望を本当のことのように話します。もちろん本人には、嘘をついているという自覚はありません。かまってほしい痛くもないのに「お腹が痛い」と言ったり、学校での出来事を実際より大げさに表現したりと、親にかまってほしいから嘘をつく子も。原因は親子のスキンシップ不足にあるといいます。自分の身を守りたい自分の失敗を「○◯くんのせいでこうなった」と友だちのせいにしたり、まだやっていないのに「宿題はやったよ」と言ったりするのは、親に叱られたくないからです。親としては、子どもに「嘘はダメ」「正直でなければいけない」と教えるべきですが、一方で親自身が子どもの前で矛盾した態度をとってしまうことも。その結果、子どもの「嘘」がますます加速するという驚きの調査結果もあるようです。「子どもの嘘」ひょっとして原因は「親の嘘」?シンガポールにある南洋理工大学の心理学研究者らは、18〜28歳の若者379人に対して「嘘」にまつわる調査を実施しました。その内容は次のとおり。まず、調査対象者に「子どものころに親にどんな嘘をつかれたか」を聞きます。たとえば、なにかをおねだりしたときに「今日はお金を持ってきていないからまた今度ね」と言われたことや、言うことを聞かなかったときに「いい子にしないとおまわりさんを呼ぶよ!」「早く来ないと置いていっちゃうよ!」などと言われたことなど、さまざまなパターンの嘘を例に挙げて、「親に嘘をつかれたことがあるかどうか」を聞き出しました。そして次に、「大人になった今の自分は親にどのくらい嘘をついているか」をたずねたところ、子どものころに親が多く嘘を言っていた人ほど、大人になった現在、親に対して嘘をつく傾向が高いということが明らかになったのです。さらには、攻撃的で規則を破りやすいなど、社会的に好ましくない問題を抱えるリスクも高まると判明しました。調査を行なったセトー准教授は、「親が子どもに『正直でいることが一番』と教えているにもかかわらず、嘘をついて正直でないところを見せてしまうと、子どもに矛盾したメッセージを送ることになる」と指摘したうえで、結果として子どもの正直さを欠いてしまうことにつながったのではと結論づけています。親がつく嘘=「ダブルバインド」もちろん親は、悪意をもって子どもに嘘をつくことはありません。親が子どもに対して嘘をつくときは、「良かれと思って」「しつけのためにしょうがなく」などと、子どものためを思うがゆえに仕方がない場合が多いのではないでしょうか。しかし、心理学に基づいた育児メソッドを提唱している佐藤めぐみさんは「親が良かれと思ってつく嘘であっても、子どもの正直さに影響を及ぼします」と忠告します。悪気があるかないかの判断は子どもには難しく、親の言葉をそのまま素直に受け取ってしまうからこそ、軽い気持ちで嘘をつくことには気をつけなければなりません。親がつい言ってしまうのは、「おもちゃを片づけないなら全部捨てちゃうからね!」「今度またいたずらしたら、もううちの子じゃないよ!」「好き嫌いばかりするなら、もうごはん作ってあげないからね!」など、決して実行に移さない非現実的な内容なのではないでしょうか。これはすなわち “嘘” であり、「ダブルバインド」とも呼ばれます。「ダブルバインド」とは、相反するメッセージの間で板挟みになった相手が、最終的には従わざるをえなくなるコミュニケーションパターンのこと。親は無意識ではあるものの、ダブルバインドによるしつけは、子どもを脅して言うことを聞かせているのと同じです。ダブルバインドを頻繁に行なうようになると、子どもは次第に「お母さんは嘘を言っている」「お父さんは口ではこう言うけど、結局いつも実行しない」と、親を信用しなくなります。「嘘をつく」以外の解決策を用意するすべての発言に嘘がなく、つねに正直であることは難しいものです。しかし、親が子どもに向けた言葉は、思っている以上に子どもの人格形成に大きな影響を及ぼします。だからこそ、子どもの前では「自分の言葉に正直であること」「自分の発言に責任をもつこと」を心がけるようにしましょう。そうすることで、子どもは大人のまねをして自ずと正直になっていきます。南洋理工大学のセトー准教授は、「嘘をつく」以外の方法を考えるべきだと説きます。たとえば、子どもの感情に寄り添って理解を示す、問題を一緒に解決する、情報を提供する、選択肢を与える……。子どもに言うことを聞かせるためにつく嘘のほとんどは、それ以外の解決法があります。お菓子を買ってと言って聞かない子どもに対して、面倒になって「このお店はお菓子置いてないよ」「売り切れだって」と軽い嘘をついてしまうこともありますよね。その場ではその嘘で乗り切れたとしても、ごまかしただけで何の解決にもなっていません。それよりも、「今度の日曜日にお父さんと一緒に買いに行こう」「おうちにまだ食べていないお菓子が残っているよ」と、嘘をつかずに子どもを納得させられる言い方がないか考えてみましょう。***子どもがまだ小さいからといって、嘘をついてごまかし続けていると、いずれ大きくなったときにネガティブな影響が表面化することもあります。子どもに「正直さ」を求めるのなら、まずは親がお手本を見せてあげましょう。(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもがウソをついたとき、親はどう対応すればいいの?ニューズウィーク日本版|親に嘘をつかれた子は親に嘘をつく大人に?調査結果GetNavi web|「しつけ」のための嘘が逆効果?親が嘘をつくと子供も嘘つきになりやすいことが判明All About|親の嘘、悪気がなければ子どもに許される?StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの自己肯定感が低下する「ダブルバインド」。“条件付きの愛”は危険です
2020年03月16日次から次へと新しい情報が入ってくる現代社会では、「このままでいいのかな」と誰しも不安になるもの。そして、子どもの将来を心配すればするほど、よりよい教育を受けさせたいと考えるのは当然の親心です。ただし、あまりにも教育熱心になりすぎるのいは逆効果かも。今回は、教育熱心な親が子どもにもたらすデメリットについて、とことん考えていきましょう。わが子をスーパーマンにしようとする親たち今の子どもたちは、小学校に上がる前から複数の習い事に通ったり、通信教育などで先取り学習をしたりと、学びの機会に恵まれています。しかし、そのほとんどは、親が選び、親が決めたものばかりなのではないでしょうか。玩具などを手がける株式会社バンダイが2019年に実施した「子どもの習い事に関する意識調査」によると、習い事を始めるきっかけは「親の意向」が全体の約6割という結果に。人気の習い事トップ3の「水泳」「学習塾」「ピアノ」にいたっては、いずれも親の意向がきっかけで始めたという回答が多いものの、「ダンス」や「サッカー」は “子どもの意向で始めた” という回答のほうが多く、子どもの興味がある習い事と、親が子どもにやらせたい習い事にはズレがあることが浮き彫りになりました。時代が進むにつれて、新しいジャンルの習い事が増えたり、多様な学習法が誕生したりと、子どもを取り巻く教育環境は変化し続けています。だからといって、親が焦って「流れに乗り遅れないように」と必死で新しいもの取り入れることは、はたして本当に「子どものため」になっているのでしょうか?教育ジャーナリストのおおたとしまささんは、「今の親は、子どもをスーパーマンみたいな人間に育てようとしている」と危惧しています。情報が氾濫している時代ゆえに、親はわが子に「高学歴を得たうえで、英語ができないといけない、プログラミングができないといけない、コミュニケーション能力が高くないといけない……」と、高すぎるハードルを課してしまうのです。教育熱心なのに残念な親の3タイプ教育熱心な親は年々増加傾向にあるものの、その根底にある思いや願望は人によってさまざまです。なかでも注意しなければならないのは、「教育虐待」に陥った結果、子どもの自己肯定感や親子の関係性を崩壊させてしまうこと。「教育虐待」とは、教育を理由に子どもに無理難題を押しつける心理的虐待であり、具体的には次のようなケースが該当します。・宿題が終わっていないと、夜遅くまでやらせる・解けない問題があると、「どうしてできないの?」と責める・塾や習い事でスケジュール漬けにしている・親子間の約束が守られなかったとき、厳しく責め立てる・成績が悪いと、「努力が足りない」「人間のくず」などの暴言を浴びせる(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|その習い事、子どもは本当に望んでいますか?身近すぎる「教育虐待」の怖さ)子どもは決して勉強ができないわけではないのに、「わが子にはもっともっと高いレベルを目指してほしい」「今のままでは満足できない」という心理から、いきすぎた指導をしてしまうのが教育虐待をする親です。いったいなぜ、「教育熱心な親」が「教育虐待をする親」になってしまうのでしょうか。大きく3つのタイプに分けて解説していきます。タイプ1:子育てを競争だと思っている親「子どもの成功は自分の成功」だと勘違いしているのがこのタイプ。わが子がいい成績を取ることや、いい学校に進学することは、親である自分の成功だと信じているので、勝つことにこだわり、負けることが許せなくなるのです。『100万人が信頼した脳科学者の 絶対に賢い子になる子育てバイブル』(ダイヤモンド社)の著者であるジョン・メディナ博士は、親が教育一辺倒となり、厳しい指導ばかりしていると、子どもの脳の発達に影響を及ぼすといいます。親からの大きすぎる期待を感じ取った子どもは、親を喜ばせようとして理解したフリをしたり、好奇心を失って妥協するようになったりと、思考力を伸ばすことが困難に。さらに、期待に応えられないわが子に怒り、失望した親の姿を見た子どもの脳は、うつ病の引き金ともなる「学習性無力感」を引き起こす可能性もあります。タイプ2:子どもと自分を同一視している親親と子どもは違う人間だとわかってはいても、「自分の子どもなんだから同じ価値観のはず」と心のどこかで信じているのがこのタイプ。明治大学文学部教授の諸富祥彦先生は、特に母親が娘に対して「自分のコピーのようなもの」だという認識をするケースが多いといいます。このタイプは、一見すると子どもに対して理解があるように見えます。たとえば進路を決める際に、「好きな学校を選びなさい」といいながらも、子どもの志望校を聞いたとたんに「でも、その学校だとこういうところが心配だな」とつぶやくなど、「あなたのためを思っているのよ」という態度を取るのです。すると、子どもは反発しづらくなり、結果的に親の顔色ばかりうかがう「いい子症候群」になってしまいます。ありのままの自分を認めてもらえない子ども時代を過ごすと、人間関係の壁にぶつかりやすくなったり、人生自体に虚無感を抱くようになったりと、成人後に生きづらさを抱えるようになるケースも。タイプ3:間違ったほめ方をしている親「子どもを伸ばすにはとにかくほめるべき!」と信じて、知らぬ間に子どもに負担を与えているのがこのタイプです。『子どもが伸びるいいわがまま心を荒らすわるいわがまま』(PHP研究所)の著者で認定心理士の中垣俊子さんは、「親のほめ方次第で子どもに悪影響を与える危険性がある」と指摘します。たとえば、「テストの結果だけに注目してほめる」「兄弟やお友だちと比較してほめる」など間違ったほめ方を続けていると、子どもは次第に失敗を恐れるようになったり、結果重視になり手段を選ばなくなったりします。また、「この調子で次もがんばるのよ」と将来への期待を込めて圧力をかけるほめ方もよくありません。子どもにとって「いつも○○すべき」というプレッシャーにつながるので、“次回” や “未来” ではなく、「今」の姿をきちんと認めてあげましょう。どんな子どもにも備わっている「自分で伸びる力」子どものためを思うがゆえに、熱意の方向性が間違ってしまったのなら、少し立ち止まってみませんか?「百ます計算」や「陰山メソッド」でおなじみの陰山英男先生は、「将来のため」と鬼気迫る表情で子どもに勉強や習い事をさせる保護者に対して、警鐘を鳴らしています。そして、「子どもに将来幸せな人生を送ってほしいなら、幼児期に子どもが楽しい・幸せだと感じられる時間を重ねることが大事」だと断言しています。親が一歩引いて子どもを見守るように心がけると、子どもは安心して物事に向き合えます。陰山先生は、「『失敗したら怒られる』『うまくやらなくちゃ』というプレッシャーを感じていない子どもは、勉強やスポーツなど、何事に対しても楽しみながら取り組むことができる」とも。さらには、人の失敗に対しても寛容になるので、相手を思いやる気持ちも育つといいます。子どもにたくさんの習い事をさせることで、将来への安心感を手に入れている親御さんに向けて、おおたとしまささんは次のようにアドバイスしています。習い事とは、子ども自身が求めるものをすることによって、夢中になり、達成し、挫折を味わい、そして壁を乗り越えることで、「やり抜く力」を育ててくれるものであり、なんらかのスキルを得るのは副次的な成果です。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには“決定的に足りない”時間がある)おおたとしまささんいわく、「あれこれ習い事させる代わりに、『ぼーっとする時間』を子どもに与えるべき」とのこと。なぜなら、「ヒマだな」「何をして過ごそうかな」という時間があって初めて、子どもは自主性を発揮するから。そこで「ヒマだから本でも読もう」「絵を描こう」などと考えて、「何をしているときに幸せを感じるのか」を知ることができるのです。それはこれから先の長い人生で、大事な決断をしなければならないときや、自分が進むべき方向を決めなければならないとき、必要となる力の基礎になるでしょう。***親の期待が大きければ大きいほど、子どもにとってはプレッシャーになります。習い事などでスケジュールをパンパンに詰め込むよりも、「ぼーっとする時間」こそが子どもの能力をぐんぐん伸ばすかもしれませんよ。(参考)株式会社バンダイ|「子どもの習い事に関する意識調査」結果StudyHackerこどもまなび☆ラボ|その習い事、子どもは本当に望んでいますか?身近すぎる「教育虐待」の怖さダイヤモンドオンライン|「子育ては競争ではない。」親の「大きな期待」が子どもの思考を奪うのはなぜ?StudyHackerこどもまなび☆ラボ|“手がかからない子”ほど要注意!「いい子症候群」が怖い理由と、その防止法PHPのびのび子育て 2019年12月号,PHP研究所.PHPのびのび子育て 2020年1月号,PHP研究所.StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには“決定的に足りない”時間がある
2020年03月09日ここ数年で目にする機会が増えた「10歳の壁」という言葉。いわゆる「10歳の壁」とは、小学3・4年生になった子どもたちがぶつかる学習面でのつまずきや、精神的に不安定になりがちなこの時期特有の反抗的な態度などを指します。10歳前後は、体も心も急激に変化していく時期。読者の中にも、「まさに今、真っ只中!」とお悩みの方や、過去を振り返って「ああ、あのときのあれがそうだったのか!」と気づく方もいるのではないでしょうか。今回は、これまでご紹介してきた「10歳の壁」にまつわる記事のなかで、とくに人気の高かった6本をまとめました。さまざまな角度から「10歳の壁」問題に切り込んだ内容になっているので、ぜひ参考にしてください。「10歳の壁」おすすめ記事1■「10歳の壁」ではなくて「10歳の飛躍」!親が我が子の10歳の壁をもっと面白がるべき理由「10歳は子どもにとって大きな飛躍の年」そう断言するのは、発達心理学・学校心理学の専門家である渡辺弥生先生です。「壁」と聞くと、乗り越えるために苦労や努力を必要とする困難なものの象徴としてとらえがちですが、実際には子どもが大きく羽ばたくために重要なのだといいます。そもそも、10歳頃の子どもの「飛躍」は、それまでの親による教育、インプットが花となって開きはじめたということの表れに他なりません。その花が開くようすを楽しむことこそ、親としての醍醐味ではないでしょうか。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「10歳の壁」ではなくて「10歳の飛躍」!親が我が子の10歳の壁をもっと面白がるべき理由)この記事では、「10歳の壁」に直面した子どもの学習面での変化よりも、むしろ内面的な変化に着目しています。9歳までは困っている人を素直に助けてあげられたのに、10歳になるとなぜか行動を起こさなくなる、9歳までは自然と「みんな仲良く」ができていたのに、10歳になるとそれが難しくなってくる……。また、ニュースを見て、会ったこともない人の気持ちまで想像して考えられるようにもなるともいいます。これらは対人関係の広がりの表れであり、その影響は自分自身へと向いていくそう。たとえば、自分を客観視できるようになり、「自分はこういう良くないところがあるから、直していかなきゃ」といった自己コントロールへと発展していくのです。渡辺先生は、「大きな変化の渦中にいる子どもは、強いストレスも感じている」といいます。それが大人への反抗的な態度につながることもありますが、親はしっかりと子どもを見守り、必要であれば導いてあげるように心がけましょう。「10歳の壁」おすすめ記事2■「10歳の反抗期」に親がすべきこと。子どもは親の思いどおりには育たない!早稲田大学教育学部教授でアンガーマネジメントの専門家でもある本田恵子先生は、この記事の中で子どもの反抗期を段階別に解説しています。いわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれる3歳くらいの反抗期、そして14、15歳頃に訪れる思春期特有の反抗期。その中間にある10歳頃の反抗期について、親の接し方も含めて次のように述べています。これはさまざまな試行錯誤をして創造力が伸びる時期だからこそ出てくる反抗期です。この時期にはルールで縛りつけ過ぎないように注意しなければなりません。「こうしたほうがいいよ」と親の理想を押しつけると、お手本どおりの解答はできるけど、独自性がない子どもに育ってしまうからです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「10歳の反抗期」に親がすべきこと。子どもは親の思いどおりには育たない!)「もう10歳」とはいえ、まだまだ子ども。その言動を見ていると、危なっかしくてつい口出ししたくなりますよね。しかし本田先生は、この時期の子どもは、思い切り自由にさせてあげると創造力や個性が伸びるといいます。ではなぜ、この時期に子どもの個性を伸ばすことが求められるのでしょうか。それは、「子どもは親の思い通りには育たない」ことが明白だから。誰しも、自分の子どもには「こうなってほしい」という願望を抱いてしまいますが、ほとんどの場合、子どもは意外な個性を発揮して親を驚かせます。だからこそ、本田先生は「この時期に、きちんと『自分で決められる』子どもに育てることを重視すべき」だというのです。また、「たとえ反抗期がなくても、不安になる必要はありません」とも。本田先生は、「それは子どもの欲求を親が上手に受け止めている証拠」と述べています。この時期は、子どもが反抗してもしなくても、「ひとりの人格をもつ人間」として向き合うことが大切なのです。「10歳の壁」おすすめ記事3■「10歳の壁」「9歳の壁」「小4の壁」とは?子どもの発達段階を意識した4つの対処法この記事では、「10歳の壁」(「9歳の壁」「小4の壁」も同義)にまつわる深刻な社会問題を取り上げながらも、適切な対処法や対策をしっかりと紹介しています。子どもの発達段階において避けては通れない「10歳の壁」。必要以上に恐れたり心配したりせずに、正しい知識と接し方を学んで乗り越えたいですね。10歳ごろになると、「他者意識」が発達し、他人との比較を通じて自分を認識するようになるため、子どもの自己評価や自尊心が低下してしまうのだそう。嫉妬などのネガティブな感情も生まれ、気に入らない相手を無視したり、その人について悪いうわさを流したりといった「関係性攻撃」につながってしまう場合もあるとのことです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「10歳の壁」「9歳の壁」「小4の壁」とは?子どもの発達段階を意識した4つの対処法)子どもが成長していく過程では、他者と自分を比較してネガティブな感情にとらわれるケースが多く見られます。しかし、それは決して悪いことではありません。親が注意すべきことは、余計な口出しをしたり、傷つかないように先回りして守ったりするのではなく、「今はこういう時期なんだ」と見守ってあげること。そのうえで、次のように接すると効果的だそう。■対策1:ほめて自信をつけさせる他者との比較によって自己評価が低下した子には、「自己肯定感の育成」を。コツは“少しおおげさ”に、そして“具体的にほめること”です。■対策2:家事を手伝わせるお手伝いをしてもらってほめる場面をつくりましょう。「家族の役に立てた」と実感することで、自己肯定感が養われます。子どもの能力に応じて、具体的に指示を出すとスムーズです。■対策3:本を読むように仕向ける多くの名作には、「友情の大切さ」や「因果応報」など抽象的な教訓が含まれています。読書することで、他者への共感力や抽象的な物事への理解が深まり、人間関係の問題に直面しても自分で対処できるようになるでしょう。■対策4:体験活動をさせる子どもの自己肯定感を強くするには、キャンプなどの自然体験がおすすめ。自然体験が豊富な子ほど、「勉強は得意なほうだ」「今の自分が好きだ」と考える傾向があるそうです。どれもシンプルなアドバイスばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。「10歳の壁」おすすめ記事4■親が知っておくべき「10歳の壁」と自己肯定感の関係「10歳の壁」と呼ばれる時期は自己肯定感が失われやすくなり、その後の人生にも影響を及ぼすそう。自己肯定感が欠如した子どもは、「どうせ頑張ったってできない」と、挑戦することを放棄するようになります。すると、次第に自分から行動を起こさなくなり、将来は人のあとをついていくだけの「指示待ち人間」になってしまうかもしれないのです。そうならないためには、どうしたらいいのでしょうか?一番大切なのは、親が子供を信頼し、行動を見守るということです。子供が行動するとき、失敗しそうで不安になり、あれこれ口を出していませんか?「早く宿題をやりなさい」や「部屋をきれいにしなさい」などと、子供の行動に毎回口をはさみ叱っていると、子供はどんどん挑戦する心を失っていってしますのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|親が知っておくべき「10歳の壁」と自己肯定感の関係)教育評論家の親野智可等先生は、「目先のことばかり見て『○○ができていない』と否定的に叱り続ける親は、子どもの自己肯定感をボロボロにする」と述べています。親ができることは、子どもを信じて、自分の力でやり遂げられるように見守ってあげること。そして、能力や結果ではなく“努力したこと”をほめてあげましょう。これからの時代は、ますます主体性をもって行動することが求められます。主体性を生み出すには、自己肯定感は欠かせません。お子さんの将来のためにも、自己肯定感を失わせないように大切に育んであげたいですね。「10歳の壁」おすすめ記事5■「10歳の壁」は飛躍のチャンス。「壁」を飛び越えるための言葉かけ小学校4年生くらいから学校の勉強はぐんと難しくなり、それまで「なんとなく理解していた子」は、非常に困難な状況に陥ります。勉強が難しくなることで自信が失われ、同級生と比較して劣等感が芽生えてしまうと、自己肯定感の低下につながることも。ここでは、実際に「10歳の壁」に直面したとき、子どものやる気を引き出して自己肯定感を高める言葉かけを紹介しています。お子さんが劣等感や自己否定感で悲しい思いをしているときに、「○○するべき」と理詰めで教えても、より追い詰めてしまうことになりかねません。大人の目線で解決策を教えたくなる気持ちも分かりますが、気持ちに寄り添った言葉をかけ、お子さんを安心させてあげることが大切です。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「10歳の壁」は飛躍のチャンス。「壁」を飛び越えるための言葉かけ)まずは子どもの気持ちに寄り添い、受け止めてあげることを心がけましょう。それをふまえると、かけてあげるべき言葉が見つかるはずです。この記事では、NG例とOK例をわかりやすく解説しています。「お姉ちゃんはいつも満点だったよ」→NG「前よりも10点も上がったね!」→OKほかの兄弟や周りのお友だちと比較してしまうと、子どもの自尊心を傷つけます。この場合は、「過去の自分」と比べてほめてあげましょう。「だからダメだって言ったのに!」→NG「お母さんも小さいとき同じ失敗しちゃったんだ」→OK子どもが失敗したときに頭ごなしに叱るのは避けるべき。親自身の失敗談も話してあげれば、「失敗してもいいんだ」と失敗を恐れずにチャレンジする力が育まれます。ほかにも、すぐに役立つ言葉かけをいくつか紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。「10歳の壁」おすすめ記事6■「すごい」「えらい」より効果的!褒めず・怒らずに子どもを自立させるアドラー式子育てとは今注目されている、褒めない・怒らない「アドラー式子育て」についてくわしく解説しているこの記事。アドラー式子育てでは、「勇気づけ」という技法を用いて、子どもに「困難を克服する力」を与えることを目指します。アドラー式子育てでは、子どもの人格や性格は10歳頃までに形成させると考えられています。そのため、10歳前後の関わり方が特に重要視されているのです。これまで勇気づけをしてこなかった方は、これから少しずつでも勇気づけを心がけてみましょう。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「すごい」「えらい」より効果的!褒めず・怒らずに子どもを自立させるアドラー式子育てとは)「勇気づけ」とは、子どもが何かしてくれたときに「えらいね」「すごいね」と褒めるのではなく、「ありがとう」「うれしいな」などの気持ちを伝えるようにすること。すると子どもは気分が良くなり、“自分の意思で”相手を喜ばせるような行動をとるようになるそうです。子どもを褒めることは大事ですが、その「褒め方」には注意しなければなりません。些細なことで頻繁に褒めていると、その状況が当たり前になってしまい、褒められない状況に不安を覚えるようになってしまうとか。さらに、褒めてもらうために「大人はどう思うか」を基準に行動するようにもなってしまいます。ここでは、日常のシーン別に具体的な褒め方をくわしく解説しています。読み進めていくうちに、「いままで間違った褒め方をしていた」、もしくは「怒らなくてもいい場面で怒っていた」という気づきにつながるはずです。***「10歳の壁」を語るうえで「自己肯定感」は外せません。自己肯定感が失われがちな時期だからこそ、子ども自身が自分で自己肯定感を手に入れられるように見守ってあげましょう。自分で壁を乗り越える力が身につくことで、大きな飛躍につながっていくのです。
2020年03月05日赤ちゃんが生まれたら、いろいろと気になるのがお世話の方法です。毎日するお世話のなかで、今回は耳掃除について解説します。意外と知らない正しい耳掃除の方法や耳掃除の回数など赤ちゃんの耳掃除の参考にしてください。 赤ちゃんの耳掃除は必要?本来、耳には耳垢を溜めないように耳の外へと耳垢を排出する自浄作用があります。大人もちろんですが、赤ちゃんのころから自浄作用があるので、基本的には耳掃除はしなくても良いのですが、耳の穴が小さい赤ちゃんは自浄作用がうまく働かないことがあります。耳の穴が小さいと耳垢を外へ排出できないため、耳垢が溜まってしまうのです。耳の奥に耳垢が溜まってしまう赤ちゃんには、定期的に耳掃除をする必要があります。 ただし、耳掃除の方法によっては耳垢をとるどころか詰まらせてしまったり、赤ちゃんの耳に傷をつけてしまうこともあります。それによって、赤ちゃんの聞こえ方に支障が出たり、体調にもかかわってきたりするので、安易に耳掃除をするということは避けたほうが良いでしょう。耳掃除のしすぎは耳垢の皮膚保護作用がなくなることもあるので注意です。 間違った耳掃除が赤ちゃんに悪影響を及ぼす!?ひとえに耳掃除といっても、赤ちゃんの耳掃除は意外と難しいものです。耳の穴が小さい赤ちゃんの耳掃除をする際に綿棒を使うと、耳垢を奥へ奥へと押し込んでしまいます。 耳垢が溜まってしまうと聞こえが悪くなったり、耳の中で細菌が増えて炎症が起こるリスクが高くなります。逆に耳垢が気になって耳掃除を頻繁におこなうと、耳の穴の中を傷つけてしまったり、外耳炎を起こすこともあります。 赤ちゃんの耳掃除は、赤ちゃんが急に動くことがあるので、綿棒が耳の奥まで入り過ぎて怪我をすることもあります。出血や痛みだけでなく、聞こえ方にも影響する可能性がでます。鼓膜を傷つけてしまった場合には、聞こえ方が悪くなり、自然治癒にも数カ月かかることもあります。さらに、自然に穴が塞がらないときには、手術が必要です。 耳の奥には聴覚だけではなく、味を感じる神経や体のバランスを保つ神経、表情をつくる神経がありますので、もしこれらが傷ついてしまうと、難聴に加えて味を感じない、めまいやふらつき、顔の表情が半分だけ作れないといった後遺症が残ります。耳掃除も方法を間違えると赤ちゃんに悪い影響を与えてしまうことがおわかりいただけたでしょうか。耳掃除の正しい方法や回数などを意識しておこなうことで、これらのリスクを回避することができます。 赤ちゃんの耳掃除は耳鼻科でもしも、赤ちゃんの耳の奥に耳垢を見つけた場合には、無理に自分で耳掃除をしようと思わないでください。また、耳掃除をしていて赤ちゃんの耳を傷つけてしまったときや、綿棒の先の部分が外れて耳の中に落ちてしまったときには、耳鼻科受診が必要です。耳掃除だけで耳鼻科を受診することに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ怪我をしてから受診をしたのでは遅いのです。赤ちゃんがしなくてもよい怪我を未然に防ぎましょう。 自宅で耳掃除をする場合はどうすればいい?自宅で赤ちゃんの耳掃除をするなら、基本的には耳の外へ出てきた耳垢を取る程度で十分です。耳かき棒は硬くて耳を傷つける恐れがあるのでやわらかい綿棒を使ってください。綿棒を使用する前には、先が外れやすくなっていないか確認しておきましょう。耳垢を奥へ押し込んでしまう可能性があるので、できるだけ綿棒を挿入しないほうが良いのですが、必要があるなら耳の入り口から1cm程度までにしておきましょう。それより奥の耳掃除がしたいときには、耳鼻科で掃除をしてもらってください。 耳掃除の頻度ですが、掃除をしなくても耳垢が溜まることはないので、赤ちゃんの耳掃除は必要があるときのみで良いです。自浄作用が十分でないために定期的に耳掃除をするのなら1カ月に1回程度とし、多くても2週間に1回までにしておきましょう。 まとめ赤ちゃんの耳掃除は定期的におこなう必要はありません。耳掃除によって怪我をするリスクもあるので、耳掃除の際には使うものや方法など気をつけましょう。自宅で耳のケアをおこなっていても耳垢が溜まるようであれば、耳鼻科を受診して耳掃除をしてもらってください。また、耳鼻科でば耳垢の治療をしてもらうだけでなく外耳道がもともと狭い子がいるので診察を受けたり、必要があれば聴力の検査をしたり、鼓膜に水がたまってないかをみてもらうことも目的の一つです。じょうずに耳鼻科を活用しましょう。 <参考>国民生活センター「油断しないで!耳掃除」(1.事故情報の概要、2.医師のコメント/耳掃除の怪我で起こることとその対処) 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医
2020年03月04日子どもが幼稚園や保育園に入園すると病気をもらってきて、いわゆる「洗礼」を受けると噂に聞きます。わが家も例にもれず、長男がこども園に入園した年に、かなり重めの洗礼を受けて一家全滅したことがあります。今回はそのときの体験談をお伝えします。 こども園に入園して初めての大型連休前日わが家の長男は年少でこども園に入園しました。園生活にも慣れてきて迎える大型連休前半は、夫の実家である東北に帰省の予定でした。しかし連休前日に長男が軽い咳をし始めました。風邪をこじらせやすかったこともあり、大事を取って帰省は中止。さらに大型連休に入ると私が38度の熱と咳や喉の痛みでダウンすることに……。私も長男もインフルエンザの検査は陰性でしたが、長男は徐々に咳がひどくなり、熱も39度まで上がるようになってしまいました。 下がらない長男の熱…さらに夫、次男も!元気で食欲もあった長男ですが、夜は熱が上がり、日中は平熱から微熱の状態を繰り返していました。さらには、連休で一緒に看病していた夫も喉の痛みや咳の症状を訴え始めました。 連休の合間で数回小児科にかかり、その都度薬を変えてもらうなどして連休後半に回復の兆しが見えたころ、当時生後11カ月だった次男に咳と発熱の症状が出始めたのです。 次男が入院! そこで知った病名とは…熱が下がらず、咳がひどくなってしまった次男は、連休明けと同時に入院することになってしまいました。そこで血液検査をした結果、わが家を襲ったウイルスは、ヒトメタニューモウイルスだったことが判明しました。そして次男の場合は、さらに細菌感染してしまって肺炎を併発してしまったのです。入院してからは、幸いすぐに回復して5日ほどで退院することができましたが、母乳だったこともあり、24時間付き添いです。元々体調が万全でなかった私の体調不良も長引く結果となりました。次男の退院翌日は長男の遠足予定だったのですが、次男だけではなく長男も私も、さらには夫も家族全員しつこい咳が治まらず、欠席することに……。 入院前にしておけばよかったことは…こうして入園後初めての連休は旅行どころの話ではなく、ただひたすらウイルスとの格闘で終わりました。入院中の医療費は無料でしたが、次男の入院中に長男の世話などで夫が仕事を休むことも多く、その月の家計はもちろん赤字です。 入院前に次男を医療保険に入れておけばよかったと思わずにはいられません。その後3人目を出産しましたが、早めに医療保険に加入しました。 今もきょうだい間でのさまざまな病気のうつし合いを繰り返し、私に降りかかることもあります。ただ、入院となったのは今のところ、この重めの洗礼の一度きりです。年齢と共に強くなる子どもたちを見て、あの強烈な経験は二度としたくないと思う今日このごろです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。また、入院に関する費用の助成についてはお住いの地域によって異なります。 イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2020年03月03日「もっと積極的に友だちの輪に入って欲しいのに……」「どうしてちゃんと、あいさつできないの?」などと、なんでも恥ずかしがってしまう内気な自分の子どもに、やきもきする親は少なくありません。引っ込み思案な子というのは、なぜそんなにも恥ずかしがってしまうのでしょう。今回は、「恥ずかしがり屋」さんの心の中を深く分析しながら、親がとるべき対応策などを紹介します。「恥ずかしがり屋」とは精神科医の髙木希奈さんによれば、「恥ずかしがり屋」とは内気で照れ屋な人を指すそうです。「内気」は辞書的な意味でいうと、“おとなしくて遠慮深い、人前でハキハキしない気の弱い性質”。一方の「照れ屋」は、辞書に“すぐ照れる性分の人、はにかみ屋”とあります。髙木さんいわく、恥ずかしがり屋というのはあくまでも正常な範囲内の性格や気質のひとつであり、精神的な障害ではないとのこと。人の個性のひとつなのです。こうして恥ずかしがり屋の意味を知ると、特に悪いものではないとわかりますね。とはいえ、我が子が恥ずかしがり屋だと、どうしてもその引っ込み思案でおどおどした様子が気にかかるもの。というわけで、さらに深く恥ずかしがり屋さんを分析してみましょう。内気な性格は遺伝が3割。残りは……発達的行動遺伝学を専門とする、キングス・カレッジ・ロンドン教授のタリア・イーリーさんによれば、人が内気(恥ずかしがり屋)な性格になる理由の3割は「遺伝」で、残りは「環境」なのだそう。遺伝子と環境は双方から作用し合っていて、遺伝子がそれだけで内気な性格を決定づけるわけではないのだとか。だからこそ、「内気な性格は変えられる」とイーリーさんは説明します。その言葉は、発達心理学が専門で聖心女子大学名誉教授の高橋惠子さんによる「遺伝と環境が作用し合えば、生まれ持った気質も変わりうる」という説明に通じます。高橋さんによれば、赤ちゃんの気質、つまり人が持って生まれる気質は次の4つ。いつも機嫌がよいタイプ神経質なタイプ新しいことに取りかかるのに時間がかかるタイプ上の3つすべてをあわせもつタイプ恥ずかしがり屋で人見知りな子どもは、2番めの「神経質」な気質をもって生まれたことが考えられます。高橋さんいわく、誕生から青年期になるまで追跡し行なわれた大規模な研究により、そのような気質は変化しうることがわかったのだそうです。その理由は、人の発達が「遺伝子」と「経験(体験・しつけ・教育)」の両方で決まるから。一般に、気質(生まれつきの性質)は変えられないと思われがちです。もちろん「遺伝子」が変わることはありませんが、遺伝に加えて「環境(成長の過程での経験や、そこから生まれた本人の意思も含む)」が作用することで、気質は変化しうるのだと言います。ということはつまり、恥ずかしがり屋は克服可能だということなのです。なぜ、そんなに恥ずかしがるの?ここで、恥ずかしがり屋さんの子どもの “心の中” をのぞいてみることにしましょう。子どもが恥ずかしがるシチュエーションには、たとえば次のようなものがありますね。人と会っても、恥ずかしくてしっかりあいさつできない発表会など、人前で話すのが恥ずかしい授業で手を挙げて、意見を言うのが恥ずかしい恥ずかしくて、みんなの輪に入っていけない入園・入学直後など環境が新しくなると、自分から話したり遊んだりできない前出の精神科医・髙木さん、教育コミュニケーション協会代表理事である木暮太一さん、保育士として15年以上保育業務に携わる市川由美子さんらは、子どもがこうした行動をとる原因として、自信が持てず「うまくいくだろうか」と心配になり積極的に行動できないことや、失敗などイヤな経験のせいで「また間違ってしまうのではないか」と不安や恐怖を抱いてしまうことなどを挙げています。また、親があれこれと手出し口出ししすぎるために、「自分は何もできないんだ」という気持ちになって自ら考え行動することをやめてしまう場合もあるのだそう。つまり、恥ずかしがり屋の子どもの心の中には、「自信がないから、不安だから、怖いから、○○できない」といった気持ちがあるのです。「恥ずかしがり屋」は悪いことではない恥ずかしがり屋の子どもの心の中が、自信のなさや、不安と恐怖でいっぱいだとわかりました。こうした感情は、できるだけ和らげてあげたいものですね。ただし、恥ずかしがり屋を悪いことだと決めつけるのは間違いのようです。最初にお伝えしたように「恥ずかしがり屋は性格のひとつだ」というのもその理由ですが、さらに、恥ずかしがり屋の子を持つ親にとって嬉しくなるような理由もあります。それは、恥ずかしがり屋さんにはいいところもあるというもの。先に紹介した聖心女子大学名誉教授の高橋さんは、神経質な気質の恥ずかしがり屋の場合、新しい環境が苦手だという性格が不利に働く場面があるとしつつも、その反面、新しい変化に敏感なので、次の点が長所になると述べます。細かいことに気づけるなんでも慎重に取り組めるたとえば、変化に敏感だからこそ、「元気がない」「嬉しそう」「おもちゃが変わった」というふうに、親や先生、友だち、環境のちょっとした変化に気づくことができます。また、慎重だからこそ、目の前の課題を適当に仕上げるのではなく、失敗しないようじっくり考えながら、丁寧に仕上げていくことができます。引っ込み思案で消極的なイメージの強い恥ずかしがり屋の子どもでも、これらの長所によって大きな成果をあげうるのです。「恥ずかしがり屋」の子どもへのOK対応&NG対応では、これまでの内容を踏まえつつ、専門家のアドバイスを参考に、恥ずかしがり屋の子どもへの対応について紹介します。1. 子どものタイミングを奪わない保育士の市川さんによれば、子どもには子どものタイミングがあるのだとか。「さぁ、早くあいさつしなさい」「早くみんなの輪に入りなさい」などと急かしてしまうと、子どもは自分のタイミングを逃してしまうそう。そうなれば、ますます恥ずかしくなってしまいます。親のせっかちな気持ちを抑え、子どものタイミングを待ってあげましょう。2. 「本当に恥ずかしがり屋ね」などと言わない教育評論家の親野知可等さんは、「みんなができるのに、なんであなたはできないの?」などと、きょうだいや周囲の子どもたちと比べて叱ることは、絶対に避けるべきだと言います。子どもは親への不信感や、「自分は愛されていない」という感覚を持つようになってしまうそうです。また、保育士の市川さんは、親が「うちの子は、恥ずかしがり屋なので困ります」などと子どもの前で言ってはいけないと注意を促します。敏感な子どもは、そんな親の言葉にますます自信をなくしてしまうのです。「できない」「困る」などとネガティブな先入観を植えつけられた子が、恥ずかしがり屋を克服できるわけがありません。ポジティブに「大丈夫」「きっとできる」と声をかけてあげてください。3. 好きなことに熱中させ、ほめる市川さんによれば、たとえばお絵かきや、歌、なわとびなど、子どもが得意なもの、好きなことに没頭させることが、恥ずかしがり屋の克服に効果的なのだそう。それを「上手にできたね」とほめるだけでも、子どもの自信はみるみる伸びていくのだとか。その自信に支えられ徐々に行動範囲が広がれば、恥ずかしがらずに行動できるようになるそうですよ。恥ずかしがり屋の子どもが二の足を踏んでいることを無理やりやらせるよりも、得意なことや好きなことに存分に熱中させてあげましょう。4. まずはほかの子を眺めるだけでもOK高橋さんは、恥ずかしがり屋の子は、ほかの子が遊ぶ様子を見ることを目標にするだけでもいいと述べます。子どもというのは、ほかの子どもが何かしているのを見るのが好きなので、たとえば児童館などでの第一歩は“まず眺めるだけ”でもいいとのこと。慣れてきたら、少しずつ他の子たちに近づいていきましょう。自身も極度の引っ込み思案だったという公認心理師の佐藤めぐみさんも、「恥ずかしがり屋」の子どもは人数が多いほど緊張する傾向があるので、初めは少人数のグループで得意なことをして遊ぶ経験を積むといいとアドバイスします。たとえば小学校に上がる前の子どもなら、最初はママと一緒に遊び、次に同じことが好きな友だちを1人見つけ、そこから2~3人のグループへと広げていく、といった具合です。恥ずかしがり屋は、徐々に克服していけばOKなのだと心得ましょう。5. 子どもの意見を尊重するライフコーチとして日米で講演会やワークショップを展開する、アメリカ・ワシントンDC在住のボーク重子さんは、子どもの発言を「へえ、そうなんだ」と認め、なぜそう思ったのか理由を聞いてみることで、子どもの自己肯定感が高まると述べています。先述のとおり、いつも親が口を出していると、子どもは考えることをやめてしまいます。逆に、自分の考えを尊重してもらえる経験が重なれば、みんなの前でも意見を言えるようになります。「自分の考えを言ってもいい」「どんな意見を言ったって恥ずかしくないんだ」と思えるようになるはずですよ。***お子さんが恥ずかしがり屋で困っている親御さん、今回ご紹介した「恥ずかしがり屋の克服法」をぜひ参考にしてみてください。恥ずかしがり屋ならではの長所を生かしながら、豊かな個性をもつ子どもに育つといいですね。(参考)マイナビウーマン|恥ずかしがり屋の原因と克服法コトバンク|内気(ウチキ)とはgoo国語辞書|照れ屋(てれや)の意味BBCニュース|「恥ずかしがりや」を科学する社交が得意な人、苦手な人赤ちゃん&子育てインフォ 公益財団法人母子衛生研究会|Q.2歳の女の子。親と一緒だと陽気にふるまいますが、人の集まる場所が苦手です。 (2016.1)ベネッセ教育情報サイト|恥ずかしがり屋の子どもへのNG対処法とOK対処法ベネッセ教育情報サイト|あいさつができない内向的な子ども「保護者は目をつぶれ」と専門家All About|子供の恥ずかしがり屋・引っ込み思案な性格を克服・改善する方法StudyHacker こどもまなび☆ラボ |「自分の意見が言えない子ども」には4つのタイプがあった。我が子を認めていますか?StudyHacker こどもまなび☆ラボ |「親の態度」がカギを握る。子どもの自己肯定感を高める行動、低める行動
2020年02月28日子どもはたくさんの可能性を秘めています。親が期待していたほど勉強や習い事の成果が出なかったり、一方で、親の期待以上の結果を出したりと、たとえわが子でもどんな得意不得意があるかわかりません。今回は、子どもが「これが好き!」と気づいたときに親がサポートできることや、秘められた能力を最大限に活かす環境づくりについて考えていきましょう。これからの時代、求められるのはどんなスキル?めまぐるしく時代が変化するなか、学校や社会で評価される基準も大きく変わってきています。これまでは、勉強やスポーツができて、コミュニケーション能力に長けているような万能型が評価されてきました。しかしこれからの時代は、「自分はこれが好き!」「これなら誰にも負けない!」といった、夢中になれるものを知っている子が可能性を広げて周囲からの評価を得られるケースが増えてくるでしょう。一般社団法人キッズコンサルタント協会代表理事の野上美希さんは、「大学入試に関しても、これからは認知能力を問うテストだけではなく、その子が生きてきた人生をプレゼンテーションして推薦で入学を勝ち取る、といったことも出てくるでしょう」と述べています。そうであるならば、親ができることは、子どもが好きなことに対して熱中できる環境づくりや、やる気をサポートする声かけなどが中心になるでしょう。ただし、子どもの能力を見出すために親が熱心になりすぎるのは少々問題があるようです。教育ジャーナリストのおおたとしまささんは、“子どもにどんな才能があるかわからないから”と、たくさんの習い事をさせようとする多くの保護者に対して、警鐘を鳴らしています。おおたとしまささんは、「本当に才能があることに対してなら、子ども自身が自分で反応し、『これをやってみたい!』と目を輝かせるはず」といいます。親はただ、その目の輝きを見逃さないように心がければいいのです。また、おおたとしまささんは、親が勝手に未来を予測し、子どもに対して「この力はつけておいたほうがいい」と押しつけることにも疑問を呈しています。今ならば、「グローバル化に向けて英語力は必須」「プログラミングを習わせないと時代に乗り遅れる」というようなケースですね。ここ10年でも、世の中はものすごいスピードで変化し続けているのだから、たった数年先の未来であっても正確に予測することなど誰にもできません。おおたとしまささんは、これからは「どんなに世の中が変化しても、周りの状況を観察し、どういったスキルが必要とされるかを判断する力。そして必要なものを自分で手に入れる力」が求められるといいます。脳に刺激を与えて子どもの可能性を伸ばす「ハマり体験」「後伸びする子どもとそうでない子どもの違いは、幼いときに“なにかに熱中した経験”があるかどうかです」そう述べるのは、中学受験のプロ・小川大介先生です。小川先生は、「後伸びする子どもはエネルギーにあふれていて、体力だけでなく、好奇心や自分の世界を深めていく心のエネルギーも強い」と指摘します。そのエネルギーを生み出すのが、“幼いときに好きなことを好きなだけやった経験”だというのです。ここで注意すべきは、「なにをするか」ではないということ。スポーツ、音楽、芸術など特定のジャンルで結果を出すことにこだわるのではなく、あくまでも「なにかに熱中する」という経験こそが、後伸びするエネルギーの源になるのです。東大生は「親から勉強しろと言われたことが一度もない」という人が多いといわれますが、彼らの脳を磨いたのは“子どものころのハマり体験”であることが徐々に明らかになっています。そして、共通するのは、子どもの“ハマり体験”を親が全力でサポートしていたということ。子どもがやりたいことを否定したり、「こっちのほうがいいんじゃない?」と誘導したりせず、子どもの意思を尊重して受け入れてあげることで、好奇心とやる気がぐんぐん伸びていったというわけです。東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之先生によると、好きなことにのめり込むと、「もっと知りたい」「もっとできるようになりたい」と、脳が新たな情報を求めるとのこと。つまり、なにかにじっくり取り組むのは、思考力を伸ばすなど脳にとっても非常に効果的なのです。そうはいっても、「子どもって飽きっぽいから、ハマってもすぐにやめちゃう」「最初はやる気を出すけど、結局長続きしないから意味ないのでは?」そう実感している親御さんも多いのではないでしょうか。瀧先生は、「もし途中で挫折したり、飽きてしまったりしても、ハマった経験は人生のどこかで必ず生きる」といいます。なぜなら、途中まで覚えた手順や失敗への反省も脳に記憶されるから。「これは自分には向いていない」と早い段階で気づくことができれば、次の可能性に向けて歩き出せます。子どもの「好き!」を伸ばすために親ができること全盲でありながらピアニストとして世界で活躍している辻井伸行さん。その母であるいつ子さんは、伸行さんが子どものころ、プロのピアニストにしようとは少しも考えたことがなかったといいます。しかし、生まれつき目が見えなくても「あれができない、これができない」と制限するのではなく、息子なりの感覚や世界観を豊かに広げることを心がけた結果、すばらしい才能を引き出すことができたのです。そのきっかけとなったのは、日常のささいな出来事でした。親子のコミュニケーションの一環として、家の中でいつも音楽を流していたといういつ子さん。伸行さんが生後8ヶ月を迎えたころ、ショパンの「英雄ポロネーズ」を聴かせたところ、腹ばいになりながら全身でリズムをとってバタバタと動き出す姿を目にします。息子の喜ぶ顔が見たくて毎日同じ曲を聴かせていると、次第にCDが傷つき音が出なくなりました。そこで、同じ曲が入ったCDを購入して聴かせたところ、伸行さんはまったく反応しなくなったのです。不思議に思ったいつ子さんは、以前のCDと見比べて、あることに気づきました。それは、最初に聴かせていたCDとは演奏者が違うこと。すぐに以前と同じ演奏者が演奏したものを買い直して聴かせると、伸行さんは再び足をバタバタさせて喜んだといいます。この瞬間に、いつ子さんの「まさか」は「確信」に変わりました。伸行さんの耳は、演奏者の違いを聴き分けていたのです。ここで「赤ちゃんだから飽きたのだろう」と諦めていたら、伸行さんの音楽の才能は埋もれたままだったかもしれません。もともと、伸行さんはほかの赤ちゃんに比べて、掃除機や洗濯機の音といった生活雑音に敏感だったことからも、優れた耳と音感の持ち主であることは明確でした。観察する際に気をつけたいのは、一見すると短所に見えてしまう特徴を、短所と決めつけて切り捨てないことです。それも含めて「我が子らしさ」ではないでしょうか。伸行の場合、生活雑音に対する反応が、まさにそれでした。「生活雑音に泣き止まない我が子の反応」こそが、将来のプロピアニスト・辻井伸行の原点だったのですから。(引用元:DIAMOND online|辻井伸行の母はどう息子の才能を見抜いたか)わが子をよく観察して、どんなものに反応するのか、何をしているときに目を輝かせるのか、楽しそうにしているのか、それらを見極めることができたら、子どもの能力を伸ばすきっかけになるかもしれません。■親の価値観を押しつけない!私たち親はつい「子どものため」と思って、最初から安全な道を用意してしまいます。しかしそれは、逆に子どもの可能性を狭め、潜んでいる才能や優れた能力を引き出すことを阻んでいるのです。親の人生と子どもの人生はまったく別のものであり、子ども自身がなにを好きになるか、どんなことに興味を持つかは、いくら親でも予測できません。これからの時代は、ますます多様な価値観を持つ人たちと関わる機会が増えます。前出の野上美希さんは、「自分とは違う価値観に出会って『これは違うんじゃないか』と思っても、自分の核となるもの(=自己肯定感)がないと、いい関係を築くことが難しい」といいます。「自分は自分であっていい」という自己肯定感は、自分のやりたいことを親が認めてくれている安心感なくして育まれないのです。■まずは子どもと一緒に楽しむことから前出の瀧靖之先生は、子どもの好奇心を「ハマり」に導くには、親が一緒に楽しむのが効果的だと述べています。子どもが宿題をしている横で、親も資格試験の勉強や仕事をすると子どもの宿題がはかどったり、親の影響でスポーツや音楽などに興味を抱いて、いずれそれが仕事になったりと、そのような例はいくらでもあります。たとえば、野球好きの父親に連れられて野球観戦するうちに「自分もやりたい!」と思ったり、母親と一緒におかし作りするのが習慣だったことからパティシエを目指したりする子は、身近にたくさんいるはず。まずは、親として最初のきっかけをつくってあげましょう。そして、より高度なレベルを求めてきたら、レッスンに通わせるなどのステップアップの支援をしてあげることをおすすめします。***どんな親でも、一度くらいは「うちの子、天才かも!」「将来プロになれるんじゃない!?」と心の中で感じたことがあるのではないでしょうか。ここで期待しすぎて、子ども以上に親が熱心になって無理をさせてしまうと、せっかくの「好き」が「大嫌い!」になってしまうことも。わが子に “キラリと光る才能” を見つけたとしても、親はあくまでもサポート役であることを忘れずに。(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|自己肯定感も勉強への姿勢も“熱中体験”の先で生まれるStudyHackerこどもまなび☆ラボ|才能さがしのための「たくさんの習い事」より、もっと大事にすべきことStudyHackerこどもまなび☆ラボ|“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方洋泉社MOOK(2017),『子どもの脳を伸ばす 最高の勉強法』, 洋泉社.DIAMOND online|辻井伸行の母はどう息子の才能を見抜いたか
2020年02月22日子どもは大人と同じペースで行動することができません。何をするにも時間がかかり、上手にできなかったり間違ったやり方で遠回りしたりすることもありますよね。そんなとき、イライラしてつい「早く早く!」と急かしていませんか?あるいは先回りして「こうやったら上手にできるよ」と、手出ししたり口出ししたりしていませんか?今回は、子どもに対して「待つ」ことができなくなってしまった親御さんに向けて、「待つ」ことの大切さや、それにより子どもがどう変わっていくかについてお伝えしていきます。「早くしなさい!」は子どものため?親のため?グローバル化が進み、これからの時代はますます「自主性」や「自分で考える力」が求められます。これらの力を育むには、子どもの「やりたい」という気持ちを尊重することを心がけなければなりません。そうは言っても、なんでもかんでも好き勝手にやらせるわけにはいかず、ついあれこれ口出ししたり、先に手出ししたりしてしまいますよね。モンテッソーリ教育を掲げる幼稚園「吉祥寺こどもの家」の園長である百枝義雄先生と奥さまの百枝知亜紀先生は、「親が “待つこと”」の重要性について次のように述べています。「親がやるべきことは “待つ” ことと “共感”。楽しんでなにかを成し遂げた子どもの『できた!』『やった!』という気持ちに寄り添って『できたね!』『やったね!』と言ってあげるだけで、子どもには大きな力になる」(義雄先生)「悩んだり、迷ったり、考えたりすることも子どもの『やりたい』なのだから、親が『早くしなさい』なんて言わずに待てると、子ども自身が試行錯誤するうちに “考える力” が育つ」(知亜紀先生)親が子どもを「待つ」ことで、子ども自身の能力が伸びるのですね。でも、忙しい毎日のなか、ゆっくり待ってあげることが難しいのも事実です。スーパー保育士としてメディアなどで活躍中の原坂一郎先生は、親が子どもを「待てない」のは、「待つと自分に不都合がやってくるから」と説いています。常に効率化を考えながら行動する忙しい大人にとって、一分一秒とも無駄にはできません。原坂先生は、「時間が惜しいときに待つと、あとで大変なことがやってくると想像してしまうため、つい子どもに『早く』と言ってしまうのでは」と述べています。しかし、それは完全に親の都合でしかなく、子どものペースは考慮されていません。子どもを待つと言っても、そんなに長い時間はかかりません。たとえば靴を履くときは、2歳の子どもでも10秒もあれば片足が履けます。でもその10秒を待つことができず、5秒ほどで「早く」と言ってしまってはいないか、考えてみてください。(中略)日常の中であと10秒待ってみる習慣をつけるだけで、「ひとりでできた」という達成感を味わえるものがずいぶんと増え、子どもにとっては自分自身への自信にもつながっていきますよ。(引用元:ベネッセ教育情報サイト|スーパー保育士が伝授!「待つ」ことで育つ子どもの思考力)親がほんの少し時間や気持ちに余裕を持つことで、子どもの自主性や自己肯定感を高めることにつながるのです。優しい子・賢い子の親は「待つこと」ができるでは実際に、親が「待つ」ことで子どもはどのように変化していくのでしょうか。原坂先生は、「親に待ってもらった子は、やがて自分が『待てる子』になる」と言います。自分を待ってくれた相手に対して優しさを感じ、自分自身も他者に対して待つことができるようになるのです。わが子が優しい人間に育ってほしいと願うなら、まずは親自身が待ってあげることから始めてみるといいかもしれませんね。ほかにも、親が「待つ」ことで子どもはさまざまな能力を伸ばしていきます。中学受験のプロである小川大介先生が、5,000組を超える親子と接して気づいたのは、「親に見守られて、好きなことにとことん熱中した経験のある子どもは、最後の最後で踏ん張り、自らの力でぐんぐん力を伸ばしていく」ということ。小川先生によると、親が子どもを「待つ」ことで、子どもが「自分でやりきった」という達成感を得られるそう。さらにその達成感によって自信が育まれ、ほかの課題に対する「やってみよう」という意欲にもつながっていくと言います。「早くしなさい!」は「脳を使うな」という指示!?発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家である加藤俊徳先生は、親から「早くしなさい!」「まだできないの?」といった言葉をかけられ続けることで、子どもの脳の成長の機会が奪われる危険性を指摘します。加藤先生によると、「早くしなさい!」という指示は、脳科学的な解釈では「脳をたくさん使わず、ちょっとだけ使って、今やっていることをパパッと終わらせなさい」ということを意味するそう。“脳が動いている時間” を増やすほど脳の成長につながるので、「早く!」と子どもを急かすほど、脳を使う機会が奪われ、脳の成長にも影響を及ぼすというわけです。子どもの脳の成長のためにも、「急かさず待つ」ことが重要。頭ではわかっていても、忙しくて時間がない親御さんや、せっかちで心配性な親御さんにとっては、「待つ」ことは難しいですよね。そこで加藤先生が提案するのは、まずは「話すスピードをゆっくりにする」ことだそう私のクリニックや講演会などでもよく感じるのですが、おっとりと話す親御さんのお子さんは、総じて頭がよかったり、脳の成長が早かったりします。おそらく、親御さんがゆっくり話すおかげで、子どもの脳で「考える」時間がしっかり確保されているのでしょう。(引用元:ヤマハ音楽研究所ON-KEN SCOPE|『耳育て』は『脳育て』教えて!加藤先生|子どもの「聞く力」が伸びる親子の話し方)脳が未熟な子どもは、大人と同じことをするにも処理に時間が数倍かかると言われています。ですから、子どもの反応が遅いからといって、言葉をかけ続けたり、すぐに手を貸してしまったりしては、子どもの脳の成長を邪魔していることにつながるのです。待つ?待たない?見極めることも大事最後に、日常の「待てない」状況におけるアドバイスや、「待つこと」の注意点についてご説明します。■すぐに言い返さない!忙しいときや急いでいるときに限って、子どもがぐずりだしたり反抗的になったり……。カッとなって言い返してしまい、さらに状況が悪化することも。× NGパターン:イライラして、つい「だから、それは○○だって言ってるでしょ!」「△△だって言ったら△△なの!」と、瞬時に言い返して頭ごなしに叱ってしまう。○ OKパターン:加藤俊徳先生によると、子どもの話を最後まで聞かずに途中でさえぎったり、すぐに反論したりし続けていると、子どもの脳の “聞く力” が育たないとのこと。こういった場合、瞬発的に言い返さずに、一呼吸おいてから返答するように心がけましょう。その後、「どうやったらうまく□□できるかな?」と、子どもが困っていることのヒントになるような問いかけをしてあげるといいでしょう。■説明せずに親の都合に付き合わせない!子どもの行動が遅いため予定が狂うというストレスから「待てない」状況になっているのなら、「子どもは親の予定に合わせて動くべき」という思考になっている可能性も。× NGパターン:「8時には家を出なくちゃならないのに……(イライラ)」「ああ、もう!時間がないから早く準備しなさい!」と突然怒りだす。○ OKパターン:小川大介先生は、「誰かの予定に合わせて動くのは、とても高度なこと。子どもは自分のことで精一杯なので、親がきちんと対策するべき」といいます。わが子のペースを事前に把握して、着替えには何分かかるのか、など準備をするのに何分くらい必要なのかを計算したうえで予定を組めば、落ち着いて対処できます。また、子どもには「8時には出発しないと電車に間に合わなくなって遅刻しちゃうからね。7時50分までには準備万端にしておこうね」と理由を説明しましょう。■意地になって無理に待ち続けない!「待つことが大事」と思うがゆえに、子どものSOSを見逃してしまうケースも。手助けするタイミングも考えて、子どもの変化を敏感に察知して。× NGパターン:子どもが難しい問題を解いていて、20分も30分も手が止まっている。でもここで声をかけたらダメだと思い、自分で乗り越えるまで見守ろう。○ OKパターン:小川先生は、「ひとりで考える意味があるのは、考えれば答えにたどりつけそうな場合のみ」とし、「『どうしたらいいかわからない状態』の30分は、子どもにとって苦痛でしかない」と述べています。日ころから子どもの様子をよく観察し、助けを求めているのか、夢中になって取り組んでいるだけなのか、親だからこそわかるサインを見逃さないようにしましょう。「今の能力ではまだ対処できそうにない」と判断した場合、「どこまでわかった?」「難しいよね、一緒に考えようか」などの声かけを。***子どもに「早くしなさい!」と言ったことがない親はいません。まずはできる範囲で子どもを見守り、待つことを心がけましょう。待つことでお子さんの優しさが育まれ、脳の成長にもつながっていきますよ。(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|親が待つことができれば、子どもの「考える力」は育つ。理想の家庭教育は追い求めない!ベネッセ教育情報サイト|スーパー保育士が伝授!「待つ」ことで育つ子どもの思考力レタスクラブニュース|頭がよくなる3原則プラス1③待つ◆頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て【連載】(6)ヤマハ音楽研究所ON-KEN SCOPE|『耳育て』は『脳育て』教えて!加藤先生|「話しかけたら、ちょっと待つ」が、子どもの脳を成長させるヤマハ音楽研究所ON-KEN SCOPE|『耳育て』は『脳育て』教えて!加藤先生|子どもの「聞く力」が伸びる親子の話し方
2020年02月14日長男が入園してもうすぐ1年、もうすぐ進級の時期がやってきます。入園前、いろいろと調べ吟味して購入した入園グッズも、だいぶ年季が入ってきました。今回は1年近く使ってみて、「買ってよかったもの」と「買い替えが必要になったもの」のリアルな感想を紹介します。買って大正解!【丈夫な巾着袋3枚セット】持ち物を小分けにしてリュックに入れるので、必要になるのが巾着袋。息子の園では、サイズの細かな指定はなかったので、「こども ビームス」で購入。大中小の3枚セットで3080円(税込み)でした。これが、大正解!とても丈夫で、毎週洗濯機で洗濯し、乾燥までかけても、シワにもならず新品同様!卒園まで買い換える必要がなさそうです。さらに3つとも色が違うのもいい!子どもは、同じ柄や同じ色だと、一度バックから全部出さないと、目的の巾着袋がどれなのかわかりませんよね。でも、この3枚は色が違うため、リュックからのモノの出し入れがとってもスムーズにできています。また、色は違えどテイストは同じなので、先生や字の読めないお友達でも、息子のものだと把握しやすいようです。買ってよかった!【肌なじみ抜群のループ付きタオル】園生活の必需品、ループ付きタオルは「エイデンアンドアネイ」のものを購入。柄によって多少前後しますが、3枚セットで約2000円(税込み)でした。素材はモスリンコットン100%で、30×30cmの使いやすいサイズ。3層になっている生地は、ふわふわ柔らかな肌触りで吸収性も抜群です。もちろん洗濯機OKで、使えば使うほど肌なじみがよくなる、お気に入りのアイテムです。わが家では、0歳の次男と兼用で使えたのも良かったです。ちなみに、わが家では洗濯機で乾燥まで行うので、約1年使用して少し縮みが生じていますが、私には気にならない程度です。リピ買決定!【子どもの足の健康を考えた上履き】息子の園では特に上履きの指定はなかったので、「アシックス」の「スクスク 上履きCP BABY」を購入。3300円(税込み)でした。子どもの骨は柔らかく、靴からの影響を受けやすい状態なので、クッション性や通気性など細部にまでこだわったものがよいと思い選びました。一般的な上履きと比べると高めですが、教室で履いている上履きは、外遊びで履く靴よりも長時間身に着けているもの。子どもの足のことを考え、成長に合わせてリピート買いしています。なお、アシックス銀座店では、毎回購入の際に専用の機械で足の状態を見てもらえます。足長はもちろん、重心のかかり方や母趾の変形度合いなどもわかるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。失敗の連続、買い替え3回…【子どもが使いやすい水筒】水筒選びは失敗の連続でした。息子の通う園では、毎日水筒を持参します。息子と相談して保冷保温機能があること、軽いこと、外遊びが多い園なので350mlは入ることを条件に探しました。そんな中、息子が最初に選んだ水筒は「モッシュ!」の木目ブラウン柄の水筒、2750円(税込み)でした。なかなか渋いセンスをしているなと思いつつ、シンプルなデザインで、長く使えそうと即購入。しかし数日後、「ストラップ付きの水筒がよかった」と言われてしまいました。そこで100円ショップの合皮ベルトをアレンジして、ストラップをハンドメイドしました。息子は飛び上がって喜んでくれ、一件落着…と思いきや、また数日後には、「フタが本体から取れない水筒がほしい」と。幼稚園で飲むときに、フタが転がってなくなってしまい、みんなに探してもらったのだとか。そこで2代目の水筒は、最初の条件に、「ストラップがついていること」「飲む時にフタが本体から取れないこと」をプラスして探しました。普段の息子の買い物はキャラクターものの取り扱いがない店舗に足を運び、息子の目で確認させながら選ぶのですが、今回は急だったこともあり、息子と一緒にネットで検索。その際、息子が大好きなキャラクターの水筒を見つけてしまい(笑)、その水筒を購入することに。「サーモス」のもので4000円ほどでした。息子は、とても気に入って、毎日大事に使っていましたが、キャラクターの絵はプリントなので、外での使用、毎日の洗いでだんだん薄れてしまい、半年ほどで手放すことになりました。3代目にして、長く使えそうな水筒に出合えた!最後に行き着いた3代目の水筒は、今までの条件にプラスして、水筒自体に傷がつきにくいように、「全面覆えるカバーの付属品があること」を条件に探しました。そこでたどり着いたのが、「ハイドロフラスク」のタンブラー。ハワイで購入したのですが、カバーが14ドル、水筒が25ドル、オリジナルで作成したステッカーが7ドルだったと記憶しています。値段の差異はありますが、日本でも購入できます。オリジナルステッカーはハワイのみでの取り扱いのようですが、旅行した際やお土産にリクエストするのもオススメです。この水筒を使い始めて、約2か月。水筒本体はとても綺麗な状態、またカバー自体も黒なので汚れが目立たず、息子も私も満足しています。これから、入園グッズを準備する際や買い替えのときの参考になるとうれしいです。■商品取り扱い情報こどもビームス/ナイロン袋3セット:エイデンアンドアネイ/ウォッシュクロスセット:アシックス/スクスク 上履きCP BABY:ハイドロフラスク/タンブラー:<文・写真:ライターかつき>
2020年02月07日生まれたばかりのころは泣くことしかできない赤ちゃん。そんな赤ちゃんが徐々に大人の言っていることを理解しているようなしぐさをするようになり、言葉でのコミュニケーションが取れるようになるのを見るのは、とても楽しく喜ばしいですよね。一方でなかなか言葉が出てこないと、とても心配になります。 今回は、赤ちゃんがどのようにして言葉を理解し、言葉でコミュニケーションを取れるようになるのか、そして言葉が出てくるのが遅いときの対応法について解説します。 赤ちゃんが言葉を理解するのはいつごろ?赤ちゃんが言葉を理解するようになるのは、1歳前後です。のちほど詳しく解説しますが、大人のしゃべる声の特徴を理解することから始まります。例えば、リズムや声の高さ、長さ、アクセントなどです。そこから、言葉と言葉の区切りが少しずつわかるようになり、1歳前後には大人のしゃべる言葉を理解するようになります。 どのように赤ちゃんの言葉は発達していく?赤ちゃんの耳は生まれる前の在胎20週ごろから音を聞けるようになり、在胎30週ごろから大きく発達して、お母さんの声を聞き取れるようになります。生まれてからは、母語(人間が幼少期から自然に習得する言語) のリズムや音の高低、長さなどの特徴を認識し、生後2カ月ごろから「あ~あ~」「あーうー」など、まだ言葉にならない喃語(なんご)を話すようになります。 そして生後6~9カ月ごろには、耳で自分の母語を聞き分けられるようになり、母語に似た発音をまねるようになります。このように成長しながら、少しずつ大人が話す言葉と言葉の区切りがわかるようになります。例えばおもちゃを渡されながら「おもちゃ」と言われると、渡された物と「おもちゃ」という言葉を結び付けられるようになります。このように言葉をどんどん覚えていくことで、1歳を過ぎたころには、言葉の意味を理解しながら、言葉を言うようになるのです。 赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方生まれたばかりの赤ちゃんとは、最初のうちは、大人が子どもの仕草を見たり声を聞いたりして、それらから質問を投げかけたり、赤ちゃんの気持ちを代弁するような声かけをして、コミュニケーションを取っていきます。 例えば、赤ちゃんが泣いているときには「おなかが空いたのかな?」「眠いのかな?」と声をかけますよね。また、ミルクを飲んでいると「おいしいね」と言ったり、あくびをしていると「眠たいね」と言ったりします。 これは、赤ちゃんとのコミュニケーションで、1歳を過ぎたころまで続きます。一方、赤ちゃんが言葉の意味を理解し始めると、徐々に「やりとり」ができるようになります。つまり、少しずつ大人同士のコミュニケーションに近づいてくるのです。 もし赤ちゃんの言葉に関して悩みごとがあったら自分の子どもがほかの子どもに比べて言葉が出てこなかったり、会話ができていないと感じたりすると、とても悩む方は多いのではないでしょうか。言葉の遅れは、その後の成長にも影響してくることがあるので、とても心配になると思います。言葉の遅れについては、正常範囲の遅れ、知的障害や自閉症に伴う遅れ、難聴による遅れの3つがあります。 難聴による言葉の遅れは緊急性がありますので、耳が聞こえていないと感じたら直ぐに耳鼻科や小児科に相談する必要があります。新生児期に聴覚スクリーニングをしてパスしていれば聴覚に関しての心配は軽減しますが、検査を受けておらず、言葉の遅れがある場合は受診を急いだほうがよいでしょう。言葉の発達には赤ちゃん一人ひとりの成長スピードや環境の違いが影響するので、必要以上に心配することはありません。しかし、「言葉の発達がほかの子どもよりも遅いかも」と心配になったら、医師や保健師さんに相談してみましょう。 まとめ赤ちゃんは大人が話す言葉から徐々に言葉の音を覚え、意味を理解できるようになり、1歳を過ぎたころから意味を理解した言葉を話すようになります。もし言葉が出てくるのが遅いと感じたら、心配しすぎず、かかりつけ医や保健師さんなどに相談してみましょう ※参考:文部科学省「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2020年02月06日近頃、子ども教育に関する記事やニュースに頻繁に登場する、「自己肯定感」というキーワード。その自己肯定感は、子どもが健全に育つために重要なものだとして注目を集めています。「自己肯定感はアートによって高められる」というのは、子ども向けのアート教室を運営する今泉真樹先生。いったいそれはどんな方法なのでしょうか。インタビュー写真/石塚雅人アート活動写真/今泉真樹大人の思い込みによる判断基準で子どもの絵を評価しないご存じのとおり、「自己肯定感」とは、自分を尊重し、自らの存在そのものを認め、「自分はかけがえのない存在」だと感じられる気持ちのことを指します。自分の人生を肯定的に受け止め、豊かなものにしていくために欠かせないものです。わたしが運営している「アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室」の目的のひとつが、子どもたちの自己肯定感を育むことです。そのために大切なのが、幼い子どもが自由に表現したアートに対して、親など周囲の大人が、思い込んでいる「うまい下手」の判断基準によって評価しないということ。(インタビュー第2回参照)。こういった環境下では、親が「うまい」とよろこぶような絵を描かなければならないと子どもは考えてしまいます。たしかに、大人が教え込めば、その子どもの絵は大人が勝手に思う「うまい絵」になっていくかもしれません。でも、それは大人にいわれたままに描いているだけのこと。表現の自由を奪われてしまうと、「自分でできた!」という達成感や自信を得られず、自己肯定感が育まれないということになってしまうのです。自由に表現するからこそお絵描きを楽しめる子ども自身に考えさせ、模索させるわたしのアトリエでは、「子どもたちがつねに自分で考え、自分の力でかたちにする」という指導をしています。「できない!」とすぐにあきらめる子どもに対して、やり方を教えるほうが、大人にとっては楽です。しかし、そこをぐっと我慢して、「どうしたらできるかな?」と子ども自身に考えてもらうよう、促しています。大人に頼ることを覚えてしまった子どもは、自分でなかなか考えようとしません。あきらめかけている子どもには「きっとできるよ!」と励まします。大人も忍耐が必要です。でも、自分で答えを出せたときの達成感を味わい、自信がつくと、「自分でやる」といい出します。どんな問題でも必ず自分で考えて、かたちにできるよう、生きる力をつけてほしいと願っています。自信をつけて「0から1」を生み出せる子どもにたとえば、未就園児が版画をつくる場合、絵を描くよりも、難しく感じられます。描いた絵を切り抜いて凹凸をつくり、版にするという紙版画の場合、どうして版画ができあがるのかという仕組みが、幼い子どもにはなかなか理解できません。すると大人はつい、「まず、下絵を描きましょう」「次は、切り抜きましょう」「最後に貼って、版をつくりましょう」というふうに、次々に指示を出してしまいます。それでは、子どもはただ指示されたままに作業をしているに過ぎません。版画の仕組みについて、「自分で考えてみる」「やり方を模索する」という過程がなければ、子ども自身の力はつきません。もちろん、幼い子どもの場合には時間がかかります。一度できあがった版を刷ってみても、思ったような絵にならずに、「あれ?」と思うこともあるでしょう。でも、隣の友だちの版を観察してみたり、「こうすればいいのかな?」と探求したりするなかで発見がある。子どもが自分なりに考え模索して、ようやくつくりたかったものができたとき、はじめて子どもは「自分でできた!」と感じられます。この体験を積み重ねることが、自信を持つことにつながります。大人を頼らず、自分で考えられるようになれば、「0から1」を生み出せるアート思考が身についていくでしょう。なぜアート教育が注目されているのかいままでの日本の教育は、「与えられた問題に対して、正解を出す」「知識の暗記」などが主流でした。しかしながら、これらの分野はコンピューターやAIに勝てません。正解が見つかっていないものに対して、探求することがより大切になってくるでしょう。ビジネスにおいても、創造力が豊かな人材が求められ、「デザイン思考」が取り入れられるようになってきています。「0から1を生み出すこと」への価値が高まっているいま、アートを学ぶ意義は大きいでしょう。「好きなこと」を通じて生きる力を身につけるいまの子どもたちはたくさんの習い事をしていますが、習い事を選ぶ際にも、ぜひ「子どもが好きなこと」を基準にしてあげてください。自分が好きなことを思い切りできる環境を与えられた子どもは、自信に満ちあふれ、生き生きとしています。ありのままの自分が認められていると感じられるからです。それは、まさに自己肯定感そのものでしょう。また、好きなことにとことん打ち込む過程のなかで、達成感を味わうこともあれば失敗することもあります。たとえ失敗しても、好きなことなら「どうすればいいか」と考えて計画し、再び挑戦することができます。そうやって、好きなことに取り組める子どもは、自己肯定感のみならず、生きていくうえで必要なさまざまな力を身につけていくのです。■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰 今泉真樹先生 インタビュー一覧第1回:「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動第2回:つい言ってしまう「上手だね」。もっとお絵かきが純粋に楽しくなる大人の言葉第3回:子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい第4回:自己肯定感はアートで高める! 「自ら考え、かたちにする」を繰り返し、自信を持てるようになる【プロフィール】今泉真樹(いまいずみ・まき)東京都出身。アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰。桑沢デザイン研究所を卒業後、英ローズ・ブルフォード大学を主席で卒業。国内外の有名ブランドや宝塚歌劇団のジュエリーデザインなどを手がける。2012年、アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室を設立。子どもの自由な発想力や思考力を育てることに焦点をあてた絵画・工作・野外アート活動の指導を行う。保育 絵画指導スペシャリスト ライセンス保有。新宿区子ども未来基金助成活動【アートミック】アート講師も務める。
2020年02月06日インターネットが普及してメディアもどんどん増加したいまの時代、音楽でもアートでも自宅にいながらにして楽しむことができます。でも、「子どもがなるべく小さいうちから、『本物』に触れさせることを意識してほしい」というのは、子ども向けのアート教室を運営する今泉真樹先生。「本物」に触れることの大切さはどこにあるのでしょうか。インタビュー写真/石塚雅人アート活動写真/今泉真樹子どもの表現力には限界がある「子どもは想像力が豊かだ」と決めつけている大人がとても多いと感じます。たしかに、「雲の上に乗ってみたい」といった空想をする想像力については豊かだといえるでしょう。でも、見たこともない風景を描くのは難しいですし、それを表現する力にも限界があります。子どもは大人と比べて圧倒的に経験が少ないですから、世の中のアートにはどんな表現手法があり、その制作のためにどんな道具を使うのかということを知らないのです。絵を描くにしても、家にある道具や材料しか使うことができません。そこで、子どもの引き出しを増やしてあげるためにも、やはり「本物」のアートを見せてあげることが大切です。美術館に行けば、いろいろな絵や彫刻などたくさんのアートに触れることができます。そのなかで、子どもそれぞれに気になる作品に出会うでしょう。ゴッホの絵が気に入った子どもがいたとします。その子は、ゴッホの独特のタッチを真似してみたいと思うかもしれません。それなら、ゴッホのタッチを再現できる平筆を買ってあげるとよいでしょう。本物に触れることにより、絵の表現方法がたくさんあることを子どもは理解できるのです。クレヨンなどの画材を選ぶ際にも、子どもの表現力に限界があることを親が意識しておきましょう。クレヨンを子どもに買い与える場合、多くの人が12色セットくらいのクレヨンを選ぶと思います。クレヨンは色を混ぜることができるとはいえ、12色のクレヨンから子どもの知識や表現力でつくれる色の数はやはり限られています。24〜36色セットなど、最初からたくさんの色数があるクレヨンを選んであげたほうが、子どもの表現の幅を広げることができます。「本物」が放つエネルギーとオーラ「百聞は一見にしかず」とむかしからいわれていますが、小さいうちから「本物」にたくさん触れさせてあげることが大切だと考えています。画集を見るより、美術館という非日常の空間に身を置き、アーティストたちが魂を込めてつくった作品から放たれるオーラを感じるほうが、より深く感覚的に作品をとらえることができます。本物に触れる経験を通して、感性が豊かになっていくのです。大人でも、美術館へ足を運んだり、あるいは舞台鑑賞に出かけたりすれば、生の迫力にあらためて感動するでしょう。美術館という空間や作品の迫力に圧倒されて、感性が刺激されたり、創作意欲が湧いてきたり、とたくさんの効果があります。また、いろいろな画風や技法を観ることによって、今度はこの色を使ってみよう、新しいモチーフに挑戦してみよう、などヒントをもらうことができます。美術館で本物の作品に見入る子どもたちとっつきやすい展覧会から美術館に親しむ夏休みや冬休みなどの長期休暇中は、子ども向けの展覧会も増えますから、美術館を訪れるにはおすすめの時期です。以前、「子どもしか入れない部屋」を設けていた面白い展覧会もありました。わたしは息子と行ってきたのですが、息子は「お母さんは入っちゃ駄目だからね!」といってよろこんでいましたよ(笑)。子どもが大人に対して優越感を持ちながらアートに親しめる、素晴らしいアイデアだと思いました。展覧会を選ぶときは、自分が好きな絵を観るのがいちばんだと思います。あまり美術館になじみがない方や、どの展覧会を鑑賞したらよいかわからない場合は、よく目にする有名な作品を集めているような展覧会に行くのもひとつの手です。「これは観たことのある作品だ!」などと発見するだけで、アートをより身近に感じられると思います。そのようなとっつきやすい展覧会からはじめて、親子一緒に美術館に親しんでみてはいかがでしょうか。日本人は欧米の方に比べてアートに触れる機会が少ないといわれますが、心の栄養を補給するようなイメージで、もっと気軽に美術館に足を運んでほしいですね。■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰 今泉真樹先生 インタビュー一覧第1回:「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動第2回:つい言ってしまう「上手だね」。もっとお絵かきが純粋に楽しくなる大人の言葉第3回:子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい第4回:自己肯定感はアートで高める! 「自ら考え、かたちにする」を繰り返し、自信を持てるようになる(※近日公開)【プロフィール】今泉真樹(いまいずみ・まき)東京都出身。アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰。桑沢デザイン研究所を卒業後、英ローズ・ブルフォード大学を主席で卒業。国内外の有名ブランドや宝塚歌劇団のジュエリーデザインなどを手がける。2012年、アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室を設立。子どもの自由な発想力や思考力を育てることに焦点をあてた絵画・工作・野外アート活動の指導を行う。保育 絵画指導スペシャリスト ライセンス保有。新宿区子ども未来基金助成活動【アートミック】アート講師も務める。
2020年02月05日勉強はもちろん、スポーツも得意になってほしいし、絵もうまくなってほしい――。親というものは、欲張りなものです。では、どうすれば子どもは積極的にお絵描きに取り組んでくれるようになるのでしょうか。子ども向けのアート教室を運営する今泉真樹先生にアドバイスをしてもらいました。インタビュー写真/石塚雅人アート活動写真/今泉真樹子どもの絵の評価に対する大人の意識改革が必要多くの大人には、子どもに「写実的な絵を描けるようになってほしい」という気持ちがあるようです。たしかに、カメラがない時代に活躍した肖像画家は、見たものを写実的に描く能力を求められたでしょう。ですが、写真のように描けること=「絵が上手い」という価値基準ですと、世の中のアーティストはほとんど評価されない、ということになってしまいます。「絵にはうまい下手、正解や不正解もない」「絵は写実的に描く必要はない」と、大人の意識を変える必要があると思います。「うまい、下手」という基準によらない部分を褒める子どもの絵を見たときに、「上手だね」と褒めるといい、と思っていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。「上手だね」と褒められると、子どもは「上手」に描かなくてはいけないと思い込んでしまいます。また、「上手だね」とばかり褒め続けると、「これ上手?」と繰り返し聞くようになる場合もあります。絵を描くこと自体を楽しむのではなく、「褒められるために絵を描く」といった、自己承認欲求を満たそうとする方向へ変わっていくケースがよくありますので、注意が必要です。では、どんな声かけをすれば、子どもは本当の意味でアートに親しんでくれるのでしょうか。それは、「うまい下手」という判断基準によらない部分を褒めることです。「個性があるね」「楽しい気持ちになるよ」といったことや、「お母さん、この絵好きよ」と伝えてあげることでもいいのです。また、最後まで粘り強く頑張った過程を褒めてあげたり、「この色、綺麗だね、どうやってつくったの?」というふうに工夫した点を見つけてあげると、子どもはよろこぶと思います。その際、「みんなよりすごいね」など、他人と比較するのではなく、絵に対しての感想を丁寧に伝えてあげることが大切です。筆が進まない子どもにはトレースがおすすめ「絵にうまい下手はない」「写実的な絵を描く必要はない」という気持ちで接してきたとしても、小学生になり、写実性が求められる課題が出されるようになると、絵に対して苦手意識を持ってしまう子どもも出てきます。まずは「どんな絵を描いても素晴らしいのだ」ということを伝えてあげることがなにより大切です。しかし、その声かけだけで、子どもが苦手意識を払拭し、積極的にお絵描きに取り組むようにはなりません。そこで、子どもが自信を持って描けるような工夫が必要です。写真などの資料を用意することもそのひとつです。たとえば、「運動会の絵を描いてみましょう」といわれて、なにも見ないまま描くことは、大人にとっても難しいことです。そこで、玉入れやかけっこの様子、お弁当を食べている風景などの写真を用意してあげると描きやすくなります。また、動物などを描く場合も、図鑑や写真を用意してあげるとよいでしょう。どんなふうに描きはじめたらよいか分からないという場合は、トレーシングペーパーを使って、写真をなぞってみるのもおすすめです。写真のとおりに描く必要はありませんが、肩の力を抜いてお絵描きができるので、大人がやっても楽しいですよ。何回かなぞってみると、構えずに絵を描くことができるようになっていきます。ただ、トレースをするときにデフォルメされたイラストを使うことは避けるようにしてほしいですね。そのイラストのような絵ばかり描くようになり、個性が失われてしまうからです。トレースをする際は、本物を撮影した写真を使うとよいでしょう。初めて描く動物もトレースすれば描きやすい夏休みの絵の課題を通してデザイン思考を学ぶ小学生の夏休みの宿題として出されることの多いポスター制作は、デザイン思考を学ぶ絶好の機会です。ポスターは、自由に描く絵とちがい、目的がありますから、テーマにまつわることを学ぶ必要があります。たとえば、環境問題をテーマにしたポスター制作の場合、はじめに図書館などで環境問題について子どもと一緒に調べてみましょう。まずなにが問題なのかを見つける、問題の解決方法となるアイデアを生み出す、どうやったらそのアイデアを相手に伝えられる作品になるかを考える、とまさに「デザイン思考」と同じプロセスでつくっていきます。テーマを調べることにより、社会、理科、国語などを学ぶことにもなり、アートが他の分野とつながっていることを実感できると思います。子どもがなかなか取り組めない場合は、描きたい絵の写真を一緒に用意するなど、準備を手伝ってあげると、スムーズに筆が進みます。実際に描く段階になったら、子どもが好きなように描かせてあげてください。親が手を出してしまうと、それは親の作品になってしまいます。子どもが達成感を味わえるよう、温かく見守ってあげましょう。■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰 今泉真樹先生 インタビュー一覧第1回:「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動第2回:つい言ってしまう「上手だね」。もっとお絵かきが純粋に楽しくなる大人の言葉第3回:子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい(※近日公開)第4回:自己肯定感はアートで高める! 「自ら考え、かたちにする」を繰り返し、自信を持てるようになる(※近日公開)【プロフィール】今泉真樹(いまいずみ・まき)東京都出身。アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰。桑沢デザイン研究所を卒業後、英ローズ・ブルフォード大学を主席で卒業。国内外の有名ブランドや宝塚歌劇団のジュエリーデザインなどを手がける。2012年、アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室を設立。子どもの自由な発想力や思考力を育てることに焦点をあてた絵画・工作・野外アート活動の指導を行う。保育 絵画指導スペシャリスト ライセンス保有。新宿区子ども未来基金助成活動【アートミック】アート講師も務める。
2020年02月04日赤ちゃんが机や椅子を掴んでつかまり立ちをするようになると、歩けるまでもうあとひと息です。今回は赤ちゃんが歩き始める目安、歩くためには練習が必要なのか、歩き始める時期に注意したいことなどについて解説します。 赤ちゃんが歩き始めるのはいつごろ?赤ちゃんは、1歳6カ月で90%が歩行可能となります。歩くのに必要なのは、十分な足の筋力と、直立姿勢のコントロールができることで、それらの条件が揃うのが1歳ごろとなります。 ただ、同じ1歳でも、ハイハイしている子もいれば、つかまり立ちができる子、ひとり歩きしている子もいます。個人差が大きいので、自分の子とほかの子を比べることはせず、昨日やそれ以前と現在の発達を比べるようにしましょう。 あお向けでばたばたするだけだったときから考えれば、短時間で素晴らしい進化を遂げていることに気付けるはずです。また、早産で生まれた赤ちゃんは生まれる予定だった日から月齢を数える修正月齢で考えます。つまり、1カ月早く生まれた場合は1歳1カ月で1歳となります。 赤ちゃんが歩くための練習は必要?歩行器を使って歩く練習を……と思われている方もいらっしゃることでしょう。歩行器は、歩行に必要な足の筋力をつけることや、直立姿勢のコントロールができることにはあまり繋がらないため、必須な育児アイテムではありません。足を地面に付けて歩くというよりは、つま先で蹴る動作で移動できるため、ふくらはぎの筋肉がパンパンに硬くなってしまう場合があります。 移動を楽しんだり、移動を経験するために使用するのには適していますが、乗せっぱなしにならないようにしましょう。歩行器の乗せっぱなしは、ふれあいの減少から母子の愛着形成に影響を及ぼしたり、おすわりやハイハイ、つかまり立ちといった成長発達を妨げる恐れがあるほか、ケガの原因になる場合もあります。歩行の練習には、発達段階を一つひとつ踏んでいくことが一番大切です。あお向けから腹ばい、おすわり、四つん這い、膝立ち、ひとり立ちと各段階を踏んでいくごとに、歩くのに必要な筋肉やバランスが養われていきます。 あお向けで足をばたばたさせる運動は、腹筋の働きを強化しています。寝返りや腹ばいは、背筋と腹筋を鍛え、バランス感覚や体重移動を覚えるのに必要です。自分で他の姿勢からおすわりをできるようになれば、姿勢の変化に体が対応できるようになっていることがわかります。ハイハイをすることによって、腕で支える能力、体幹の安定性、骨盤周りの筋力強化、手足の協調性が養われ、膝立ちによって立つための体重移動をする感覚が身につきます。つかまり立ちをすることで体重を足で支えることができるようになり、だんだん手の支えがいらなくなるまでに筋力やバランス力が発達し、つたい歩きからひとり歩きが可能になっていきます。 このように1歳になったから歩けるというわけではなく、ハイハイやひとり立ちなどの毎日の運動で、筋力やバランス力が十分に備わって初めて歩けるようになります。無理やり立たせたり、歩かせたりするのは赤ちゃんの体に負担をかけてしまうので、焦らずにその子のペースを見守っていくようにしましょう。 赤ちゃんが歩き出したら注意したいこと国民生活センターによると、0~2歳児のなかで最も事故が多いのが1歳児です。約42%を占めており、ひとりで歩けるようになって行動範囲が広がることで事故の割合が多くなっています。1歳児の事故原因の1位が階段や椅子などのからの転落、2位が転倒となっています。実際にあった転落・転倒の事故の例としては、下記が挙げられます。・ひとり歩きで開いていた浴室に入り、お湯が残っていた浴槽内に転落・2階の階段に設置されたベビーゲートをガチャガチャしてるうちに、はずれて転落・マンション2階の部屋からベランダにひとり歩きで移動し、室外機に上って転落・ソファをつかんで、つたい歩き中に転倒・歯ブラシを咥えたまま歩いて転倒・ドラム式洗濯機に入り、フタを閉めて出られなくなる軽症な場合がほとんどですが、死亡事故や後遺症の残る事故も発生しています。子どもが歩けるようになれば、それだけ危険が増すことを覚えておきましょう。子どもは思わぬタイミングや場所でケガをします。転倒・転落の危険がある場所へは入れないように扉を閉める、ベビーゲートを設置するなどの対策を取るようにしましょう。 赤ちゃんがなかなか歩かない…何か問題があるの?なかなか歩く兆しが見えない子に焦るママ・パパもいらっしゃることでしょう。1歳6カ月が歩行の目安となりますので、1歳6カ月健診までは様子を見ましょう。健診時に、医師の診察や保健師さんとの面談がありますので、歩行ができないようであれば、必要に応じて医療機関の受診や療育相談などをすすめられます。 歩行ができない原因はさまざまで、歩行などの運動面以外の発達状態などを総合的に診察・検査してもらう必要があります。異常が見つからずに、遅いながらも歩けるようになる場合もあります。ただ、1歳6カ月過ぎで歩行を始めたお子さんは一度小児科を受診して、運動発達など、全身を診てもらうと安心です。 まとめ赤ちゃんの発達は、目覚ましい変化の連続です。昨日できなかったことが急に今日できるようになることも多々あります。発達段階は一定のスピードで進むわけではなく、停滞するときもあればスピードアップするときもあります。いつどうなるかは誰にもわかりませんので、日々、赤ちゃんと楽しく過ごすことが一番の成長へのアプローチになることでしょう。 ※参考:国民生活センター「発達をみながら注意したい0・1・2 歳児の事故」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2020年02月03日子どもの頃には誰もが図工の時間に絵を描いたり工作をしたりしていましたが、大人になってもそういった趣味を持っている人は少数派かもしれません。ただ、「これからの時代にはアート思考が重要」ともいわれるいま、「我が子にはアートに親しんでほしい」と考える人もいるでしょう。お話を聞いたのは、子ども向けのアート教室を運営する今泉真樹先生。まずは、「子どもにとってのアート」について語っていただきました。インタビュー写真/石塚雅人アート活動写真/今泉真樹0歳児だってアートに取り組むことができるアートは、算数などの科目とはちがって、正解がないところが大きな特徴であり魅力です。たとえば九九を覚えるといった必要もありませんので、0歳児でもアートに取り組むことができるとわたしは考えています。幼い子どもは、まわりにあるすべてのものに興味を持ちます。そしてその興味は、アートにつながっていきます。幼い子であれば、トイレットペーパーを延々と引っ張り出して遊ぶといったこともありますよね?親にとっては迷惑かもしれませんが、子どもはその行為によって素材の探求をしているのです。紙を丸めたりちぎったりして、手先の感覚を磨いているという面もあるでしょう。また、単純にその行為によってすっきりしますから、ぜひ止めずに続けさせてほしいのです。一方で、「資源が無駄になる」というご意見も否定できません。でも、そのトイレットペーパーを紙粘土に変身させて、アートの材料にすることもできます。子どもが引っ張り出したトイレットペーパーを細かくちぎってバケツに入れ、ひたひたになるまで水を入れたら、全体を溶かすように混ぜてください。そのあと、水を切って、でんぷんのりを入れてこねていくと、紙粘土のようになります。トイレットペーパーが紙粘土に大変身子どもは、できた粘土を手でこねる、ちぎる、匂いを嗅ぐ、とにかく好きなように素材と触れ合って、探求します。五感をフル活用して、やりたいことをやってみます。大人からすれば、意味のない行動に見えますが、子どもなりに実験し、観察しているのです。試行錯誤することで、脳の発達を促し、発想力を伸ばすことにつながります。自発的な動きを妨げないので、「自分が主体となって行動する」能動的な感覚も身についてきます。このように、自己表現としてのアート、自分に向き合うというアートの時間を乳幼児期に持つことが大切です。自分の意志で、伸び伸びと自由に取り組んだ結果を、そのまま受け入れる経験をすれば、自己肯定感が自然と育まれていくのです。手と頭を使うあらゆる行為がアート「なにがアートか」という定義については、大人の側が決めないほうがいいと思います。まわりのすべてのものに興味を持つ子どもにとっては、それらを変化させていく行為――たとえば料理だってアートになる。いわば、手と頭を使うあらゆる行為がアートの入り口になるとわたしは考えています。小さい子どもに料理をさせることについて、危ないからとためらってしまう人もいるかもしれません。でも、難しく考えなくて大丈夫。サヤエンドウの筋取りや、ゆでたジャガイモをマッシャーでつぶすといったことなら、小さい子どもにだってできますよね?それだって、子どもにとっては楽しいアート活動です。また、2、3歳になれば、包丁を使わせてみてもいいと思います。一緒に手を添えて包丁の使い方を教えてあげれば、大ケガをするようなことはありません。最初はお豆腐やバナナなど柔らかいものから練習するとうまくいきます。わたしの息子は、2歳で包丁を握り、幼稚園年少生から自分でお弁当をつくっていました。本人が料理に興味を持ってやりたがったので、止めずにやらせてあげたところ、今ではすっかり料理が大好きになりました。親の心配は抑えて、子どもが「やりたい」という気持ちを持ったときに、できる限り、その願望を叶えてあげてほしいですね。料理もアートの一環。包丁づかいもお手のものアートを楽しんでいる子どもへの声かけ子どもがお絵描きや工作などをしているときに、注意していただきたいことがあります。たとえば、子どもが描いた絵を見て、「お母さんだけでなく、お父さんも描いてみて」「犬の足は4本だよ」といった声かけをすることです。子どもはただ楽しくて絵を描いていただけなのに、そんなことが続けば、うっとうしく感じてしまい、お絵描き自体を嫌うようになってしまいます。ですから、正解やテクニックを教えようとするアドバイスは控えて、できるだけ自由にやらせてあげることが大切です。「これは、なあに?」と質問しすぎるのも、あまりおすすめしません。子どもは、なにを描こうとも思わず、お絵描きをしていることも多いものです。意味もなく、ただぐるぐると丸を描いたりします。「絵を描くからには対象があるべきだ」という考えは大人の思い込みです。また、その丸がリンゴだということもあれば、次の日には雪だるまだということもある。そこで、「昨日はリンゴっていったじゃない」なんていう必要もありません。子どもは自由な発想で楽しんでいるのですから、その発想を親も楽しんであげてほしいですね。普段は抑えられがちな好奇心を存分に発揮させる最後に、未就学児から楽しめる子ども向けのアート活動をいくつか紹介しましょう。【1】ダンボールの秘密基地いくつかのダンボールをガムテープでつなげ、外側に色紙を貼ったり絵を描いたりするだけでも子どもはとてもよろこびます。そのダンボールハウスのなかに入って、隠れたり遊んだりすることもできます。ただ、密閉すると危険ですから、空気が入るように大人が窓をくり抜いてあげることだけは忘れないようにしてください。作ったダンボール基地で遊び、はしゃぐ子どもたち【2】歯ブラシを使ったスプラッシュアート歯ブラシに絵の具をつけて、画用紙に指でしごいて飛ばす遊びです。好きなかたちに切り抜いた型を画用紙に乗せ、そのうえからスプラッシュアートをして型を取り除くと、型のかたちが浮かび上がります。絵の具が飛び散りますので、屋外に広げた新聞紙やブルーシートのうえで楽しむことをおすすめします。道具を変えるだけで一気に表現が豊かになる【3】タンポでスタンプ遊びワインやシャンパンのコルクの先に布やガーゼをゴムで巻きつけてつくったタンポに、絵の具をつけて手でポンポンと押して絵を描きます。簡単ですから、乳幼児でも楽しむことができますよ。また、綿棒に絵の具をつけて点描画を描いてみると、またちがった表現を楽しめます。点と点が重なり合えばさらに奥深い色に子どもたちはつねに好奇心でいっぱいです。でも、「汚しては駄目」というふうに、好奇心を発揮することを制約されていることも多いものです。ですから、たまには屋外でブルーシートを広げて、「今日は汚してもいいよ」と、好奇心が赴くままにアート活動を楽しめるようにしてあげるといいと思います。■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室■ アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰 今泉真樹先生 インタビュー一覧第1回:「汚してもいいよ」で子どもの好奇心を発揮させる!未就学児から楽しめるアート活動第2回:つい言ってしまう「上手だね」。もっとお絵かきが純粋に楽しくなる大人の言葉(※近日公開)第3回:子どもの表現力には限界がある。だからこそ「本物」のアートに触れてほしい(※近日公開)第4回:自己肯定感はアートで高める! 「自ら考え、かたちにする」を繰り返し、自信を持てるようになる(※近日公開)【プロフィール】今泉真樹(いまいずみ・まき)東京都出身。アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室 主宰。桑沢デザイン研究所を卒業後、英ローズ・ブルフォード大学を主席で卒業。国内外の有名ブランドや宝塚歌劇団のジュエリーデザインなどを手がける。2012年、アトリエ・ピウ 知育こどもアート教室を設立。子どもの自由な発想力や思考力を育てることに焦点をあてた絵画・工作・野外アート活動の指導を行う。保育 絵画指導スペシャリスト ライセンス保有。新宿区子ども未来基金助成活動【アートミック】アート講師も務める。
2020年02月03日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 赤ちゃんと過ごす時間も大事だけど、限られた時間で家事など他にやることもたくさん……。多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。第7回目はお出かけ・家事編です! ここが大変① 毎日お散歩に出かけるのが面倒大変な日は︎ベランダに出るだけで十分お散歩が必要なのは、外気に触れ刺激を受けること、日光を浴びることで免疫力を高め、骨を丈夫にするビタミンDを作るためです。それと同時に、ママの気分転換にもなります。ママの体調が悪い日や忙しい日など、逆にお出かけがストレスになるようならば、ベランダで外気浴をすれば十分です。 お散歩は買い物のついでに行けばOK赤ちゃんが歩けるようになると運動量が増えるためお散歩が必要になりますが、歩き始める前ならお買い物のついでに15〜30分程度出かければOKです。日中のなるべく同じ時間に出かけると、赤ちゃんの生活リズムも整いやすくなります。※新型コロナウイルスの感染を避けるため、赤ちゃんを連れての買い物は感染対策を十分に講じた上で混雑時を避けていくようにしましょう。 ここが大変② 赤ちゃんが動き回るので家事ができない おんぶなら家事がはかどる&赤ちゃんもご機嫌!寝返りが始まると、途端に行動範囲が広がって目が離せなくなりますね。最近はおんぶをするママは少ないようですが、家事をするときはおんぶがおすすめです。両手が自由に使え、火や包丁を使う際も赤ちゃんの手が届きにくくなります。赤ちゃんもママと密着するので安心し、視野がいつもより広がるので喜んでくれるはずです。 まとめグズったり、寝る時間がズレたり、赤ちゃんとの生活は予定どおりにいかないものです。すべてのお世話や家事を完璧にこなせなくてもいいと割り切ることが大切。パパや家族を頼ったり、便利な家電、ネットスーパー、家事代行サービスを利用するのも手です。少しでもラクをできる方法を探してみてくださいね。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2020年01月25日現代人は多くのストレスを抱えていると言われていますが、子どもも例外ではありません。株式会社セガトイズが行なった「7歳〜12歳のストレスの実態とライフスタイル調査」では、7歳〜12歳の子どもたちの67%が癒しを求めているという結果が出ました。こうした現状を知り、「我が子にはなるべくストレスと無縁でいてほしい」と考える親御さんも多いことでしょう。しかしながら、その考え方は見直したほうがいいかもしれません。じつは、子どもにとってストレスは必要不可欠なものなのです。なぜ、子どもにストレスが必要なのでしょう。また、親として子どものストレスにどう向き合えばいいのでしょうか。今回は、子どもとストレスの関係性について詳しくご説明します。人間はストレスがないと生きられないストレスとは、心身に何かしらの負荷がかかって生じるゆがみのこと。また、その負荷のもととなる刺激を「ストレッサー」と呼びます。ストレッサーは暑い・寒いなどの物理的なものから、疲労や睡眠不足といった肉体的なもの、友人とのトラブルをはじめとした人間関係的なものなど、さまざま。単純に考えれば、ストレスと無縁の生活を送るには、これらのストレッサーをすべて排除すればよいのです。では、実際にすべてのストレッサーを排除し、ストレスをなくすとどうなるのでしょうか。それを試した、アメリカの心理学者による興味深い実験があります。温度が一定で、匂いや音もなく、薄暗い個室——つまり、まったく刺激(ストレッサー)のない環境で一定時間過ごすという内容です。結果、被験者たちの多くは、しばらくの間「寒いところでは鳥肌が立つ」「暑いところでは汗をかく」といった体温調整がうまくできなくなったといいます。また、暗示にかかりやすくなり、「あなたは転ぶ!」と大声で叫ばれたら転んでしまう被験者もいたそうです。この実験からわかったのは、人間はストレスを失うと、生命を維持するのに必要な機能に支障をきたすということ。日常に置き換えてみれば、もっとよくわかるでしょう。たとえば、「お腹がすく」というのも日常によくある小さなストレスですが、これがあるからこそ人間はご飯を食べようとします。逆に言えば、「お腹がすく」というストレスがなければ、必要なエネルギーが摂取できないということ。つまり、ある程度のストレスは、「自分が生きていくために、するべきことをしないといけない」という危機感を与えてくれる、非常に大切なものなのです。良いストレス・悪いストレスとは?ストレスは生きていくのに必要不可欠であるとお話しました。しかしながら、読者の皆さんもご存知のとおり、ストレスはイライラや胃痛などの困り事を引き起こすこともあります。長期化すれば、深刻な病気につながることも。生きていくのに必要でありながら、不要な事態を引き起こす原因にもなりうる——こうした矛盾が生じるのは、なぜなのでしょうか。多摩大学大学院客員教授の水木さとみ氏は、ストレスについて、「良いストレス」と「悪いストレス」のふたつが存在すると説明します。まず、「良いストレス」とは、どんなものなのでしょう。水木氏いわく、ひとつは、先ほどご紹介した「お腹がすく」などの日常的に感じる小さなストレス。もうひとつ、何かをやり遂げようと目標を持ち、挑戦するときに感じる適度なストレスも、その人のエネルギーを高めたり、成長につながったりする良いストレスと言えます。一方、自分の意思とは無関係に、過剰な行動を続けた延長線に生じるストレスは、「悪いストレス」です。「やらなくてはいけない」「頑張り続けなくてはならない」と自分を追い込むような状況が続くと、心身が悲鳴をあげ、腹痛や胃痛、不眠、肌トラブルなど、さまざまな症状となって現れてしまいます。こうした現象は、カゴに入れられた輪の中をクルクル走り回るネズミを使った実験でも証明されています。そのネズミは、自らの意思で走っているぶんには、1日8キロメートル走っても問題ありませんでした。しかし、こちらが動かした輪の中を強制的に走らせると、わずか2キロメートルの時点で高血圧を起こしたのだそう。人間も同じです。たとえば、「残業」を例に挙げてみましょう。自ら達成可能な目標を持って仕事に取り組み、その達成のために残業しているときは、多少ストレスを感じても平気な人が多いでしょう。しかし、「不当にやらされている」「自分にはこの仕事をこなす能力がない」と感じている場合はどうでしょうか。「やりたくない。でも、やらなくてはならない」という状況のなかでの残業が続けば、体調を崩すのも無理ありません。子どもの「受験勉強」などにも置き換えられます。自分の行きたい、かつ能力に見合った受験校を設定し、その合格に向けて勉強をしているなら、多少のストレスを感じてもヘッチャラでしょう。しかし、「本当は行きたくない」「自分には絶対無理だ」と感じながら、長時間の勉強に耐えている状況であれば、心身のバランスを崩してしまう可能性が大いにあるのです。ストレスとの付き合い方を教えてあげよう!では、子どもを悪いストレスから守るために、親として何ができるでしょうか。それは、子ども自身が自分のストレスに対処できるよう導いてあげることです。子どもがストレスを感じた際、親にできることをご紹介しましょう。「こう言えば伝わるよ」と教えてあげるみなさんは、ストレスがたまったら自分で対処しているのではないでしょうか。日本ストレスマネジメント学会事務局長である桜美林大学の小関俊祐氏は、それは対処法が身についているからこそできることだと言います。たとえば、大人は、他人から嫌なことを言われても反論する知恵がありますよね。一方、子どもは、お友だちから嫌なことを言われても、語彙が足りなかったり、すぐに言葉が出なかったりして、上手に対応できません。そういうときは、「こうしたらいいんだよ」「こう言えば伝わるよ」と保護者が教えてあげましょう。小関氏は例として、“お友だちのおもちゃで遊ぼうとしたら「ダメ!」と言われ、どうしたらいいのかわからずお友だちを叩いてしまった” なんてことがあれば、「そういうときは、ちゃんと『貸して』って言うんだよ」と何度も教えることが大切だと述べています。また、お友だちに悪口を言われて落ち込んでいるとしたら、「○○ちゃんは自分のこと、そんなふうに思う?思わないでしょう?それなら気にする必要ないよ」と丁寧に伝えましょう。大人であれば、当然のように解決できる些細ないざこざでも、子どもにとっては大きな問題になりかねないもの。上記のように、大人ならではの視点で対処法を教えてあげることが大切です。ストレスの発散法を提案するたまったストレスを発散するにも、初めは親のガイドが必要です。たとえば、子どもが勉強に煮詰まってストレスをためているようなら、「ちょっと一緒に散歩しない?」「休憩がてらおやつ食べたら?」といった声かけをしましょう。このとき、子どもの好き嫌いに合わせて提案してあげるのがポイント。当然ですが、運動が嫌いな子に、「気分転換に走りに行こう」と提案しても意味がありません。「気分転換にしたいこと、ある?」と聞いてみるのもひとつの手ですよ。また、日常的にできることを提案するのも重要です。子どもが喜ぶからといって、「高級なチョコレートを食べる」「遊園地に行く」などといった行為は、日常的なストレスを発散するのに適切ではありません。加えて、選択肢を複数用意することも大切なポイント。「散歩してリフレッシュしよう」と考えていても、雨が降ってしまうこともあります。そんなとき、「じゃあ家の中でゲームしよう」など、代案に切り替えられると良いですね。小関氏は、子どもが中学生になる頃までに「自分はイライラしているとき、こうすると楽になるんだ」と自覚できるようになることを目指すべきと述べています。大切なのは、ストレスをなくすことではなく、ストレスとうまく付き合うスキルを身につけることなのです。***大人であれば、誰もが多くのストレスと戦ってきた経験をお持ちでしょう。そのストックが、お子さんへのガイドに役立つはずです。人生の先輩として、ストレスとの付き合い方をぜひ一緒に考えてあげてくださいね。(参考)株式会社セガトイズ|イマドキの小学生は疲れている!?67%が癒されたいと回答藤元メディカルシステム|先端医療講座「ストレス(第2回)…ストレスとは何か日経ビジネス|良いストレスと悪いストレスStudyHacker こどもまなび☆ラボ|ストレスと無縁の人生を送ることは不可能。教えるべきは「転んだときの起き上がり方」StudyHacker こどもまなび☆ラボ|高学年までに身につけさせたい、ストレスに対抗する“セルフコントロール”の力StudyHacker こどもまなび☆ラボ|子どものストレスを軽減させる“ストレスコーピング”。選択肢は多ければ多いほどいいベネッセ教育情報サイト|友だちから悪口を言われたと落ち込む子どもには、こんなフォローがベター
2020年01月20日5歳と1歳のぷにぷに兄弟を育児中のゆきです!こちらの連載では次男妊娠中のお話を書かせていただいています。2人目を妊娠中、お腹の子どもの性別が男の子と確定し同性の兄弟とわかりました。▼性別が判明した話はこちら ■性別が判明!さっそく名前を考えよう! 性別が判明して赤ちゃんの名前を考えることにしました。私自身は子どもの頃から「子どもが産まれたらつけたい名前!」と思っていたものがありました。長男が生まれたとき「その名前をつけよう!」と思っていましたが… 私もいいなと思ったので、結局は夫が望む名前にしました。前回考えた私がつけたかった名前にすることも考えましたが…私が考えていた名前だと、兄弟で全く関連がない名前になってしまいます。夫婦で話し合い、その名前は保留し、新たに名前を考えることにしました■関連した名前の候補を出したけど…■両親の意見や画数まで考えるとなかなか決まらない!私たち夫婦が気に入れば親世代の意見まで入れる必要はないし、画数はそこまで気にしなくていいと、夫婦で共通意見でしたが、やはり完全無視するわけにもいかず…。そうなると関連した名前は限られるし、なかなか決まらない!そうこうしているうちに…■結果、兄弟の名前の関連は…全く関連のない、さらにそれまでほぼ話しに出なかった名前になりました(笑)結果的に漢字は私がとても好きな字を使うことができましたし、夫が好きと言っていた響きでもあります!私が子どもの頃からつけたいと思っていた名前は今の時代では少し珍しい名前で、夫が一番つけたかった名前は女の子に多い名前でした。どちらも素敵な名前なのですが、この2つにしていたら目立つ名前だったな~? と思います。私は優柔不断なので、子どもの名前についてもいつか「ああすればよかった」「こうすればよかった」と思うことがあるのでは? と思っていましたが、2人とも呼びやすく覚えやすく、ギリギリで決めた名前ですが、今思うとベストな名前だったのではないかと思うほどで全く後悔していません!私も、夫も、そして親世代も納得した名前だからこそ「全く後悔のない名前」になったのだと思います。もし今後も名前をつける機会があったら、同じように周りの意見も取り入れた名付けをしたいと思います。子どもたちも将来「いい名前」だと思ってくれたら嬉しいな、と思っています。
2019年12月26日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 献立を考えたり、量や硬さに気をつけたり、何かと手間のかかる離乳食。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いて、ラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。第5回目は離乳食前編です! ここが大変① 朝は忙しくて離乳食を準備できない 調理いらずの食材を活用手間をかけなくても、パンやチーズ、果物といったそのまま食べられるメニューで十分です。大人の分から取り分けられる味噌汁やスープも便利です。また、ベビーフードを活用するのもおすすめ。硬さや味つけの目安の参考にもなります。 1〜2回食の時期ならば、朝は母乳や育児用ミルクにして、昼や夕方を離乳食にすると時間にゆとりができますね。極端な偏食ではない限り、毎食ごとの栄養バランスはこまかく気にしなくても大丈夫です。離乳食の栄養素は2~3日単位で考えます。他の食事で補いながら、バランスをとるように心がけましょう。 ここが大変② 食べこぼしが多く、後片づけが疲れる エプロン&敷物で負担を軽減服や床を汚したり、皿をひっくり返したり……赤ちゃんの食事の片づけは一苦労ですね。とはいえ、汚れるのが嫌だからといって、すべてお母さんが食べさせるのは避けましょう。赤ちゃんがスプーンなど道具を使う経験も必要です。ポケット付きや大きめのお食事エプロンをしたり、床に新聞紙や敷物を敷く対策をすると、着替え・後片づけの負担が軽くなります。 手づかみ食べは1品だけでもOK生後9カ月ごろになると見られる手づかみ食べも、触感を養ったり、自分で食べるための練習になるなど成長に必要なことです。食べる意欲が出てきた証拠と思い、パンやバナナなど汚されにくい1品だけでもさせてあげましょう。 ここが大変③ 好き嫌いが激しく苦手な食材を食べてくれない 赤ちゃんの好き嫌いは気にしなくてもOK好き嫌いのない子に育ってほしいという思いから、心配になる気持ちもわかります。しかし、赤ちゃんの味覚は未発達で、将来的な好き嫌いにはつながりません。味覚が形成されるのは3歳ごろになります。嫌いな物はおかゆに混ぜたり、食感を変えてみたりと工夫をしながら、気長に様子を見ていきましょう。無理に食べさせなくても、ある日突然食べるようになったりもします。 離乳食の目安量はあくまで参考程度に考えて食べる量も月齢や離乳食の進み方の目安がありますが、大人も一人ひとりで食べる量が違うように、赤ちゃんもそれぞれ違います。基本は食べたいだけ食べさせて構いません。目安量に達しなくても、体重が順調に増えているならば、その子にとっての適量と思って見守りましょう。 まとめ離乳食で疲れないために大切なのは、「離乳食は手抜きで作る」ということです。ママが一生懸命作れば作るほど、食べてもらえなかったときの不満は、つい赤ちゃんに向かいがち。お母さんが怖い顔をしてスプーンを口に持ってきたら、赤ちゃんは食事が楽しくなくなってしまいます。笑顔で食事の時間を過ごせるように、肩の力を抜いて取り組んでいきましょう。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2019年12月21日「できれば認可保育園に入れたい!」。そう思うママもたくさんいると思います。今日は認可保育園から無認可保育園へ転園した私の体験談をご紹介します。 働くママに冷たかった認可保育わが子が0歳児のときに預けた認可保育園は、とにかく仕事が理由でない限りは預からないというルールがありました。もちろん、美容院や友だちと遊ぶために子どもを保育園に預けるのは違反ですが、駅に隣接しているスーパーで買い物をしてからお迎えに行くと、「買い物はお迎え後に行ってください」と言われました。もちろん買い物は仕事ではありませんが、ベビーカーを押して混雑しているスーパーに行くことを考えると、少し早めに駅についてひとりで買い物を済ませたほうが効率的だと思ったのです。しかし、認可保育園の保育士さんからは、お迎え時間に間に合っていても、先に買い物をするのはNGとのことでした。何人かのママ友に聞いたのですが、このルールに関しては厳しいところと厳しくないところがあるようです。 延長保育をすると…私は子どもが生後11カ月のときに職場復帰したのですが、復帰直後からほぼフルタイム働いていました。もちろん延長保育を利用することも多く、子どもに申し訳なくなるときもありました。でも、もっともつらかったのは認可保育士さんからの言葉でした。「0歳児の子が園内で一番遅いお迎えになるなんて、この園では初めてのことです」。そう冷たい視線で言われたとき、母親として失格だと言われている気分になりました。19時を過ぎるときには「こんな時間まで待ってておなかすいたわよね」などと言われたり、「この時間だとお友だちが誰もいなくてさみしいね」などと言われているのを聞いたりもしました。 3歳で認可外保育園に転園認可保育園での人間関係に疲れた私は、次第に認可外保育園への転園を考えるようになります。もちろん人間関係だけでなく、4畳ほどしかない園庭に疑問を感じたこと、できたら習いごとをさせたいという気持ちもありました。次に見つけた認可外保育園には園庭はありませんでしたが、大きな体育館がありました。毎週水曜日にはプールがあり、ネイティブの英語の先生もいました。オプションでそろばんやアート、サッカーなどを選ぶこともでき、さらには自宅マンション前までバスの送迎もしてくれました。 何がいいかはそのとき次第もちろん認可外保育園がすべてよかったわけではありません。給食施設は園外でしたので、認可保育園のほうが温かいできたてのごはんやスープが食べられましたし、料金も認可外保育園のほうが高くなりました。それでもバスの時間に間に合わなくて、直接園までお迎えに行ったときに「お母さん、お疲れさまです! 〇〇くんもう帰っちゃうのか〜。さみしいな」と明るく言ってくれる認可外の園長先生に何度も救われました。認可保育園の規定には園庭があることや給食施設を持っていることなどいくつかの規定があります。でも、たった4畳ほどの園庭でも外にあれば園庭とみなされたり、線路の高架下で日当たりが少なくても園庭とされます。一方で室内にある体育館は園庭には含まれません。 どんな保育園で子どもが育つのがいいかは、親の考え方次第です。私が預けた保育園の場合なので、認可だからとか認可外だからかはわかりませんが、認可だから安心、認可外だから不安と決めつけず、自分の目で確かめてみることが大事だと思いました。 イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2019年12月11日出産前は意識していませんでしたが、子どもは急な発熱やケガなどのトラブルがつきものです。そんなもしものときに慌てずに対処できるように、私がおこなった緊急連絡先の洗い出しや小児科のリサーチなど、役立った3つのことをお伝えします。 近所の小児科をリサーチしておく私がまず出産前におこなったのは、近所の小児科のリサーチでした。Googleマップで小児科を探して、一軒ずつ口コミや行き方を調べました。診察時間や、予約の方法がネット予約なのか直接行かないといけないかなど、いろいろ調べることができます。ストリートビューの機能を使って、実際に子どもを連れて行く道順を確認したりもできるので、いざ子どもを連れて行くとき、道に迷ったり予約方法を探したりする手間が省けました。他にも休日診療の小児科を確認したり、かかりつけにする予定の病院が休みだったときのために、他の病院は何曜日休みなのかもチェックしておきました。 救急車を呼ぶときの手順を確認呼ぶ機会がないことを願いますが、救急車の呼び方も調べました。特に1歳未満は高熱や熱性けいれんなどで、状況によっては救急車を呼ぶ必要があると知りました。そこで、救急車を呼んだときに聞かれる内容や持ち物(保険証、医療証、お薬手帳、母子健康手帳、おむつなど)をリストにして冷蔵庫の目立つ場所に貼りました。さらに、いざとなったときにパニックになる自信があった私は、読み上げる用に家の住所と電話番号も一緒に書いておきました。実際、長男が2歳のときに救急車を呼ぶことになり、このリストは本当に役に立つことになったのです。 夜間救急やサイトも登録子どもが深夜に熱を出したときなどに、対処法を相談できるサイト「こどもの救急」も事前に調べブックマークしておきました。その他にも、こども医療でんわ相談(#8000)や、住んでいる場所での夜間休日救急の問い合わせ先(電話番号・住所)もスマホに登録しておきました。地域のこういった情報は、市のホームページなどから簡単に調べることができます。また、わが家には当時、自転車も車もなかったので、移動手段としてタクシー会社も調べて登録しておきました。 お伝えしたリサーチがわが家では大いに役立ちました。特に近所の小児科は病気やケガだけではなく、予防接種などで長く通うため、時間に比較的余裕のある産前にじっくりと調べることができてよかったです。 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年12月01日やけどは赤ちゃんに多いケガの1つです。私は娘が生後3カ月のときに、スープをこぼしてやけどをさせてしまい、とても後悔しています。「こども医療でんわ相談(#8000)」に電話して、対処したことを詳しく紹介します。 ランチ中にスープでやけど当時、生後3カ月だった娘は、床やベッドに寝かせると泣いてしまうので、常に抱っこをしていました。平日はワンオペ育児で、食事中に娘の面倒を見てくれる人はいない状態。そこで、私があぐらをかいてその上にのせると静かだったので、寝返りもまだ打たないし大丈夫だろうと思い、その状態でよく食事を摂っていました。いつもどおりあぐらの上に娘をのせてランチをしていたところ、手が滑ってスープが娘の足にかかってしまい……。一瞬頭の中が真っ白になりました。 「こども医療でんわ相談」へ電話「まずは冷やさないと」と思い、泣いている娘をお風呂に連れて行き、冷水のシャワーを浴びせました。冷たいのか、シャワーを浴びるとより一層、泣いている声が大きくなるばかり……。一通り冷やしたあとに、「こども医療でんわ相談(#8000)」に電話して、今の状態を説明し、どうしたらよいのか聞きました。すると、水ぶくれを破かないように冷やして皮膚科を受診するように言われ、急いで皮膚科へ。どんどん大きくなる娘の泣き声を聞くと、とても不安になりましたが、電話をして状況を説明することで、客観的にみることができて少し冷静になれました。また、専門の方の対処方法を聞いて、どうしたら良いのかわかり、少し安心できました。 やけどさせたことを後悔幸い娘のやけどはひどいものではなく、皮膚科で処方してもらった薬が効いたのか、やけどの痕は残っていません。娘が近くにいる状態で、熱いスープを飲んだことをとても後悔しました。気をつけているつもりでも、毎日の繰り返しで、「まあ大丈夫だろう」と思ってしまった自分を責めました。それからは、まず娘が近くにいるときはやけどしそうな熱いものは食べない、どうしても熱いものを扱わないといけないときは、ヘビーベッドや安全なところに娘を待機させることを決意。 娘に初めてケガをさせてしまって、申し訳ない気持ちで胸がいっぱいに。やけどをしたときはどうしたらよいのか分からず不安でしたが、「こども医療でんわ相談」に相談し、専門家の意見を聞き正しい対処がわかったので安心して行動にうつせました。今後も何かあった場合には相談しようと思います。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:北沢ゆき0歳の娘を育てる1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2019年11月27日芸術の秋ですね!子どもが産まれてから、すっかり足が遠のいてしまった場所の一つが“美術館”。産前は大好きだった場所だったのに、わんぱく盛りな子どもと行くなんて無理だ…と諦めていました 。でもせっかくなら芸術にも触れさせたいし、NHKの番組“びじちゅーん” を楽しそうに見ていたりするので思い切って連れて行ってみることに。すると、子どもと行くからこその美術館の楽しみが見えてきてこれはこれでいい感じ♡タイミングを伺いつつ美術館に行きだして、3歳になったこの夏はなんと7つの美術館を親子で巡りました。今回は、わたしと娘が今まで行った中からおすすめの美術館を紹介します。“いいとこ取り美術館”の条件は、走り回れる公園と美味しいカフェがあること!おしゃれカフェでサンドイッチがママの楽しみに今年3月にリニューアルオープンした“東京現代美術館”。駅からのアクセスは決していいとは言えないのですが、その代わりに環境は最高!おすすめポイントは、持ち込み自由のカフェと美術館前の公園。おしゃれなカフェは大人もテンションが上がるし、おしゃれサンドイッチを楽しめます。正直こどもには微妙な大人味なサンドイッチでですが、持ち込みが自由なので問題なし。さらに目の前に公園があり飽きたら発散させることもでるので安心です。夏に行ったので、じゃぶじゃぶ池もあって1日中楽しめました。東京現代美術館のある清澄白河は、注目のおしゃれエリアなので帰りに街探索も楽しそう。キッズメインのイベントデーが狙い目!上野動物園の横にある“東京都立美術館” は、動物園はもちろん、遊具のある小さな公園もあるし、一日朝から夕方まで楽しめるスポット。スタバなどのカフェもあるので、テイクアウトして公園で遊ばせながら大人も一服可能!今回は夏休みにある年に1度のキッズデーに参加。同伴の大人も入場料無料で楽しめるほか、デッサンや説明カードをつくるワークショップ、鑑賞ツアーなども開催されていました。何よりこのようなイベントの日だと、周りがこどもばかりなので安心して参加することができました。旅行気分で楽しもう、“ちょっと遠くの美術館”へ♪新幹線で1時間以内、車でも2時間以内でいけるちょっと遠くの美術館は小旅行にもいいし、自然環境も都内とは一味違うのでこどもと行くのも楽しい場所。しっかりランチとディナーまで楽しめる大満足な美術館おすすめは静岡にある4つの美術館からなる“クレマチスの丘”。その中でも子連れなら、体感できるヴァンジ庭園美術館とブッフェ美術館の中にあるこども美術館がおすすめ。ヴァンジ庭園美術館の屋外作品は彫刻作品に触れ冷やっとしたりツルツルしていたりと子供と一緒に美術を体感できるし、こども美術館では木のボールプールやブッフェの作品に変身できるコーナもありたのしく芸術に触れることができます。さらに子どもと一緒に楽しめるカフェはもちろん、ピザとジェラードのチャウチャウでしっかりランチやディナーをして帰るのもいいと思います。お目当の展示だけじゃない、造形や建築に子どもも夢中地方の美術館は、その環境や建築がみどころのひとつ。熱海の海が一望できる“熱海美術館”も、絶景が楽しめます。また、まるで宇宙に行くようなエントランスのエレベーターとその先にある空間に娘は大喜び。展示を見る前にかなりの時間ここにいたような気がします。今回は“びじちゅーん”の企画展のため庭園まで足を伸ばすことが来ませんでしたが、お散歩もたのしそう!ロケーションもいいので晴れた日には海を一望できて、都会からのエスケープ感満載です。近くには美味しいと有名な蕎麦屋さんもあります。見終わった後は熱海駅に戻り、商店街や海で遊んで帰ったり、せっかくなら温泉に一泊するのもおすすめです。ショッピングの合間に、複合施設隣接の美術館はハードルが低い!アートが満載の六本木エリアでおすすめなのは“森美術館”や“21_21”。先月まで行われていた「潮田千春:魂がふるえる」は、自ら入り込むようなインスタレーションに娘もびっくり。小さな人形などがたくさん置いてあるエリアでは目線を合わせてじっと見ていました。意外なところに食いつく娘を見ながら、こどもの大きさでみるときっと大人よりも壮大なんだろうなと思いながら一緒に歩いて行くのが楽しかった展示でした。21_21も、絵だけでなく、造形物もある展示が多いのでおすすめです。虫展では子供向けのコンテンツもあり娘もしっかり楽しんでいました。娘はどちらかというと現代アートの方が楽しそうなので、この2つの美術館はとてもお気に入り。赤ちゃん休憩室などの施設を六本木ヒルズやミッドタウンで利用できるし、安心快適にアート鑑賞ができます。ショッピングのついでに、“子どもの機嫌がいい、よし行ってみよう!” と軽い気持ちでトライできるのもいいですね。公園に行くついでに、アートに触れあおう!子どもとのお出かけはいつも急なトラブルがつきもの。実は娘が1歳くらいの頃、「よし、今日は美術館に行こう!」と意気込んで行ったのに全然見ることができず親子でやりきれない思いになった苦い経験があって、それ以来「美術館はな…」なんて思っていたのですが、そんな経験を払拭してくれたのが、砧公園にある“世田谷美術館”。ある日、公園に行ったついでに美術館に入ってみたら案外楽しく過ごせて、これはラッキー!と気持ちを切り替えられました。それから、等々力緑地にある“川崎市民ミュージアム”など、公園に併設された美術館があるときは覗いてみたりしています。どちらの美術館も過去にはエリックカール展やこびとづかんなど、子どもたちも好きそうな展示をやっていたりするので、タイミングがあうと、「思いもよらず美術館デビューできちゃった♡」となることもあるかも?!子どもと美術館を楽しむ、成功のコツ!私は子どもと一緒に行くときは「大人はゆっくり見られない」、「ひとつ作品見れたらいいな」くらいの心持ちで行っています。それよりも、「娘が芸術に触れているのをみる」のが嬉しいもの。赤ちゃんの頃は1つの絵をじーっとみてるだけで「何思ってるんだろ〜」とワクワクしたり、おしゃべりが上手になった今では、一丁前に「この絵よかったね」なんて誇らしげに話している姿に感心します。娘のこんな姿や成長を見ていると、ひとりでゆっくり鑑賞するよりも、それ以上に価値があるかもしれないと思ってしまうのです。それでも、どうしても見たいと思うときは、1周目は一緒に、その後に公園などで思いっきり遊ばせて、お昼寝中にもう一度!もしくはパパと一緒に行って交代で見て来るなんてこともしています。大人も子どもも、何より大切なのが美術館マナーを守ること。騒ぎたしたらすぐに出るし、歩くようになったら手を必ず繋ぐ。最近では入る前に“美術館では?”と聞くと、「走らない、騒がない!」と言うようになりました!小さい頃からちょっと緊張する場所に親と一緒にいくのはいい経験になると思っています。そしてもちろん、鑑賞後のご褒美のお茶タイムも必須。気負わずに、楽しいアートな秋を、親子で過ごしてみてくださいね♪
2019年11月19日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 1日に何度もおこなうおむつ替えや着替え。大切な赤ちゃんの肌を守るためとはいえ、なかなか面倒ですよね。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いてラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。第3回目はおむつ替え・着替え編です! ここが大変①おむつ替えの回数が多い! おしっこのたびにおむつは替えるべき?最近の紙おむつは優れているので、おしっこを素早く、量もたくさん吸収し、漏れも防いでくれます。数回分のおしっこを持たせたい気持ちもわかりますが、おむつの中は湿気が多く、細菌やカビが増えやすい状態。長時間放っておくとおむつかぶれの原因になり、気づいたら替えてあげるほうが、赤ちゃんも気持ちがいいはずです。とはいえ、夜間は赤ちゃんが気持ちよく寝ているのであれば、無理に替えなくても大丈夫です。その分、ママもしっかり睡眠をとって休みましょう。ただし、うんちのときや、おむつかぶれがあるときは、こまめに替えてあげましょう。 おしっこだけなら拭かなくてもおむつ替えの際に気をつけてほしいことは、きちんとおしりを乾かしてから履かせることです。おしりふきなどで拭いて水分がついたまま履かせてしまうと、ムレて肌にダメージを与える原因になります。 おしっこだけで、おむつかぶれなどの肌トラブルがなければ、おしりふきで拭く必要はありません。 ここが大変②1日に何回も着替えをさせるのが面倒大人と同じで、たくさん汗をかいたときや汚れたときに着替えれば問題ありません。昼寝も普段の洋服のままで大丈夫です。ハイハイやあんよが始まり運動量が多くなり、たくさん汗をかくようでなければ、衣類の枚数やお部屋の温度を見直してみましょう。 吐き戻しやヨダレが多い赤ちゃんはスタイを活用したり、食べこぼしの汚れを防ぐお食事エプロンを使うと、全身を着替える手間も省けます。 ここが大変③おむつ替えや着替えを嫌がるので手間がかかる赤ちゃんに気をとられず集中することが一番の近道おむつ替えや着替えで赤ちゃんがグズグズ、バタバタ……。ついママも焦ってしまいますね。お気に入りの音楽やおもちゃでご機嫌をとりたくなりますが、赤ちゃんはそこまで物に執着がありません。それよりも集中して手早く進めるほうが短時間で終わります。 ハイハイが始まったらベビー服の見直しをあとは脱ぎ着しやすい洋服を選ぶのもポイントです。ハイハイを始めるころには足も活発に動かせるようになるので、足部分をスナップで留めるツーウェイオールやカバーオールはそろそろ卒業したほうがラクです。 上下が分かれた服のほうが、赤ちゃんにも動きやすくて快適です。やわらかくて伸びの良いTシャツ、スパッツなどは便利です。 まとめ衛生面のことなので、なかなかムダを省きにくいおむつ替えや着替え。手を抜きすぎると肌トラブルにもなりかねないので、なるべく清潔に保ってあげたいですね。清潔なおむつや洋服に取り替えてあげたら赤ちゃんも気持ちが良いはず。終わったら「頑張ったね、きれいになって良かったね」としっかりほめてあげましょう。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2019年11月09日ムスメちゃんとオコメちゃん
ドイツDE親バカ絵日記
yopipiのプチプラコーデ〜ときどき育児日記〜