母乳育児での心配事は多々ありますが、出かけた先に授乳室があるかどうかもその1つ。最初のうちは大きなモールや子育て支援センターなど、確実に授乳室の設備がある場所へ出かけていました。授乳ケープでの授乳に慣れると、どんな場所でも授乳できるようになり……その油断が赤っ恥体験を招いてしまいました。授乳ケープ? 名前は知ってるけど…赤ちゃんが生まれて間もないころは、決まった時間だけではなく、泣くたびに授乳していました。母乳が出ているかどうかも定かではなく、右側、左側と何往復もさせていました。 とにかく授乳しやすいように、赤ちゃんがおっぱいを飲みやすいように、おっぱいは丸出しでないと落ち着かず、「家や授乳室でないと、とてもじゃないけど授乳なんてできない!」と思っており、授乳ケープを使っての授乳なんて考えていませんでした。 授乳ケープって便利なんだ!回数を重ねるごとに母乳の出がよくなり、私の授乳の仕方も上達してきました。慣れたのは赤ちゃんも同じで、だんだんと飲み方がじょうずに。すると、何往復もさせていた授乳が、生後6カ月になるころには右側1回、左側1回でたっぷり飲めるようになったのです。 そのころには赤ちゃんの体つきもだいぶしっかりしてきて、気候もよく、度々公園や野外に出かけることが増えてきました。そんなときこそ授乳ケープの出番。さっとかぶせれば簡単に目隠しになり、どこでも授乳できてしまうのです。 赤ちゃんが授乳ケープを取り払う!授乳ケープの便利さをすっかり気に入った私は、ある日、大型モールのフードコートで授乳をしていました。休日の昼時は多くの人で大混雑。授乳ケープでいつものように授乳をしていたつもりですが、何が気に入らなかったのか赤ちゃんがおっぱいを飲みながら突然手でケープを払い、おっぱいが丸出しに……。 慌てて戻しましたが、あれだけの人がいれば確実に見られていたと思います。恥ずかしくて、そのあとどうしたのかもよく思い出せません……。 いつでもどこでも授乳ができるということは、とてもストレスフリー。授乳ケープは本当に便利です。でも、授乳室が完備されている施設では、なるべく授乳室を使おう……と反省した出来事でした。 イラスト:sawawa 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2023年02月11日コロナ禍での出産でしたが、無事に第1子となる男の子を出産。義両親は息子をとてもかわいがってくれました。有難いと思う反面、義父の気になる行動についてお話します。 子煩悩でやさしい義父義父は普段からとても温厚で、やさしく気づかいのできる人です。妊娠中から私の体調をとても気にしてくれて、買い物に行くのも大変なつわり真っ最中の時期には、私の代わりに義母と一緒に買い物をしてきてくれたこともありました。 出産後は孫にデレデレ。義母は土日も仕事があるため、産後は義父だけでわが家へよく遊びにくるように。息子が泣いている姿さえもとても愛おしいようで、いつも義父は満面の笑みで息子をやさしくあやしてくれました。 義父の行動に鳥肌そんな義父の行動に違和感を覚えたのは、息子が新生児期のころ。義父だけがわが家へ遊びにきたときでした。いつものように義父が息子をあやしてくれていましたが、授乳する時間になったため「授乳してきますね」と義父から息子を預かりました。すると「おっぱいの時間でしゅか~!」と言って、まるでおっぱいを吸うように口を尖らせてチュッチュッチュと部屋に鳴り響くような音を出したのです。 私は一瞬、義父のおっぱいを吸うような仕草に不快感を覚えました。その場に夫もいましたが、特に気にしていない様子。いつも本当に良くしてくれる義父に対して、不快だと感じてしまったことに少し罪悪感を感じ、その日は特に何も言わずに終えました。 不快なのは私だけ?息子が生後3カ月のころ、大型連休を利用して県外にいる義姉家族と義実家で集まることに。いつものように義父が息子と遊んでくれていたとき、息子が泣き出しました。すると義父は「どうした? おっぱいか? ママのおっぱいチュッチュッチュするか!」と言い、口を尖らせて何度もチュッチュと音を鳴らすのです。やはり私はその行動に抵抗があったのですが、義父を見ていた義母、夫、義姉たちは誰も気にしていないようでした。 悪気があってしたことではないと頭ではわかっているものの、どうしても何か言いたくなってしまい、角が立たない伝え方を考えました。その結果、おっぱいと連呼する義父にあえて「授乳をしてきますね」と、“授乳”という言葉を強調してから部屋を出て行くようにしました。おっぱいを吸うような仕草は直すことができませんでしたが、ふと気付くと義父も“授乳”という言葉を使うようになっていました。 息子が1歳になった現在は、義父の行動に対して特に不快に感じることはなくなりました。今振り返ってみると、産後のホルモンバランスの影響で少し神経質になりすぎていたのかもしれません。とはいえ、産後はちょっとしたことでも気になってしまうので、これを反面教師にして、将来息子のお嫁さんには同じようなことが起きないよう、私自身と夫の行動には十分気を付けようと思ったのでした。 イラストレーター/山口がたこ著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。
2023年02月09日赤ちゃんが生まれると、毎日何度も授乳が必要になりますね。私の場合、最初のころは、眠くて抱っこしたままウトウトしてしまったりすることもありましたが、もっと授乳タイムを有意義にしようと考えました。今回は、私が授乳タイムに心がけていたことをお伝えしたいと思います。とにかく眠かった…産後すぐの授乳タイム赤ちゃんが生まれてすぐの産院にいる間は、初めての授乳にとにかく必死!という方が多いのではないでしょうか? 私もとにかく必死で、助産師さんにアドバイスをもらいながら授乳をしていました。体がつらいときは助産師さんが赤ちゃんを見ていてくれたので助かりましたが、問題は退院後。時間との戦いの日々だったと感じます。 疲れた体は睡眠を欲しましたが、それでもゆっくり眠れる時間もなく、授乳をしながらウトウトする毎日が続きました。抱っこをしていないと赤ちゃんが泣きやまないこともしばしばでした。 音楽を聴きながらリラックス赤ちゃんが生後1カ月を過ぎ、私の体調が落ち着いてきてからは、毎日何度もある授乳タイムをもっと有意義にできないだろうかと考えるようになりました。そこで、妊娠中に胎教のためにかけていた音楽をかけながら、授乳するよう心がけたのです。 胎教音楽を聴いていると、妊娠中のことを思い出して懐かしく感じ、私自身もリラックスできました。赤ちゃんも聞き覚えがあるからか、なんとなく落ち着いていた気がします。童謡や自分の好きな曲を流すなどして、赤ちゃんも自分もリラックスして授乳ができる環境をつくりました。 語りかけでコミュニケーションをとりながらまた、できるだけ授乳をしながら赤ちゃんに話しかけるようにしていました。「おいしい?」「今日はいい天気だね」など、赤ちゃんのほうを見て語りかけます。 授乳中に赤ちゃんと自分の目と目が合うとうれしくなりますよね。疲れているときは授乳が作業的になりがちでしたが、話しかけることによって、授乳中に赤ちゃんとコミュニケーションをとることができました。 「音楽」と「語りかけ」。胎教でしていたことを、そのまま授乳タイムにも心がけました。授乳中に妊娠中のことを思い出すと、いまこうやって目の前に赤ちゃんがいるということを感慨深く感じ、幸せな気持ちになります。 監修/助産師 松田玲子著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。
2023年02月09日Instagramでフォロワー28万人超えのチリツモル(@pasumondo)さん。2人の男の子のママです。今回は、息子くんが0歳のころ、チリツモルさんが授乳で大変だったときのエピソードです。 産後の妻を見守る夫が泣いたワケ ありがとう……。きっとキラキラと輝いてみんなを見おろしていることでしょう……。 「授乳を代わってあげたい」「チリちゃんと代わって、休まさせてあげたい」なんて、旦那さんやさしすぎるーーー! それにしても、役に立たないからとはいえ、「CHIKUBI」を空へ投げるとは、発想がおもしろすぎますね(笑)!
2023年02月03日発達グレーの長男の睡眠リズムに悩む発達グレーの長男は、赤ちゃんのときから過敏な子どもでした。大きくなってからも過敏さ、繊細さは残っています。成人した今も「触感が混ざったものは食べられない」「においや味に敏感すぎて食べられない食材が多い」ため、偏食などは相変わらずです。長男は、生後数ヶ月は1時間弱おきに授乳が必要でした。ひどいときは、20分間授乳し、ようやくうとうとしたと思って寝かせたら20分後に目を覚ますのです。ようやく寝かしつけたと思ったらすぐに目を覚ます、授乳するの繰り返しで、母である私はろくに横になって眠ることもできず、万年睡眠不足でした。Upload By ユーザー体験談1歳を過ぎ、保育園に行くようになってからも長男は寝つきが悪く、寝てもすぐ起きてしまいます。1歳半ごろは特に夜泣きがひどくなり、添い乳での寝かしつけすら通用しなくなってしまいました。真夜中に屋外を1時間ほど散歩して寝かしつけては、家に戻って布団に下したとたんに泣いて、再び外へ…。夫と交代で抱っこでの真夜中散歩をする毎日を送っていました。仕事にもすでに復帰していたこともあり、1時間交替でしか寝られない毎日に、心身とも限界に。どうしたら寝てくれるのか悩んでいました。3ヶ月ほどそんな毎日が続いていましたが、あるとき長男が40度の高熱を出してしまい…さすがにそんな中真冬の屋外の散歩はできず。長男は外に行きたいと玄関を指さして大泣きはしていましたが、高熱でぐったりしていたこともあり、1週間ほどの攻防の末、添い乳で再び寝られるようになりました。「断乳したら朝まで起きない?」試みたけれど…保育園に入ってからも、離乳食が終わってからも、授乳は続けていました。「断乳して寝かしつけの手段を失ったら、寝かしつけがもっと大変になるかもしれない」とも、「もしかしたら卒乳をしたらもっと寝てくれるのではないか?」とも思い、なかなか決意できませんでした。ですがとうとう、2歳になる前に、断乳を試みました。しかし、一晩中泣き続けること数日…当時マンションに住んでいたこともあり、夜中にあまりに泣くと近所迷惑になってしまうのではとも不安になり、断乳を諦めました。結局、長男が卒乳をしたのは3歳になってからでした。保育園で3歳のお誕生会をしてもらった日の夜、仕事から家に帰ると、突然「おっぱいばいばーい」と言われたのです。「3歳になったらお兄ちゃんだから、おっぱいバイバイしようね」と1か月ほど毎日言い聞かせていたからかもしれません。自分で決めたからか、その日からはパタッと飲まなくなったのです。心配していた夜間の覚醒ですが、夜中に目が覚めても「母の上に乗っかっているうちに寝られる」ことが分かったため、その方法で数年間対処。私は20キロ弱の子どもがおなかの上に乗ったまま寝ているので、毎晩悪夢にうなされていた記憶があります…。Upload By ユーザー体験談下の子の睡眠障害は長男の比じゃなかった数年後、下の子どもが生まれました。下の子には、重度の知的障害と、脳波異常に伴うひどい睡眠障害がありました。上の息子のときにあんなに悩んでいた寝つきの悪さと断乳ですが…下の子はその比ではありませんでした(涙)下の子はとにかく寝ないし、少しでも物音がすれば起きてしまう。夜間の睡眠は最長5時間で、入眠から5時間たったらすっかり起きてしまう。もちろんその間も数回目を覚ます。「とにかく寝てほしい」と、背に腹は変えられず…なんと8歳近くまで添い乳をして寝かしつけをしていました(なんと、添い乳している側の乳房からはずっと母乳が出てました)。しかし下の子の精神年齢も上がってきた7歳ごろ(2歳児くらいの精神年齢になったころ)、突然添い乳を拒否するように。さすがに「寝かそうと思って添い乳してるんでしょ」と気づいたのかもしれません…。虫歯も不安だったので、下の子のほうから拒否してくれたのも、いいきっかけだったと今は思います。しかし、添い乳という手段を失った私は、そのあとも数年間、娘の細切れ睡眠に悩まされることになります。夜中に起きても、もう添い乳することはできず、再入眠させるまでに母である私はすっかり目が覚めてしまう。目が覚めた下の子は、再入眠できないと部屋から出て行ってしまう危険もあるので、目が離せなかったからです。ときには、おなかが減っていたのか、私がウトウトしている間にキッチンに一人で行ってしまい、包丁を取り出して野菜を切ろうとして、手をザクっと切ってしまったことも(反省)おかげで、母である私の身体はボロボロに。私は今、複数の持病(難病)をかかえていますが、20年近く夜ちゃんと寝られなかったこともその要因の一つになっているんだろうなぁと感じています。Upload By ユーザー体験談とうとう睡眠のリズムを整える薬を服用することに先日とうとう、下の子の主治医に、睡眠のリズムを整える薬(※)を処方してもらいました。今まで、「母である自分が頑張れば服薬なしでも寝かせられるんだから」と思っていたのですが、学校での宿泊学習(2泊!)を前に、(母以外では一切寝かしつけることができず、ショートステイに預けたときも一睡もせずふらふらになって帰ってきました)睡眠不足でてんかん発作を誘発したら困ると考えて、主治医に相談をしたのです。(※)睡眠薬や睡眠導入剤ではありません服薬を始めてびっくり…決まった時間に就寝し、7時間連続で朝までぐっすり眠れるようになったのです。最近荒れ気味で、放課後等デイサービスなどからも「荒れていて大変」と相談をされていた日中の様子も、急に穏やかに…。思春期だから荒れているのかな?と考えていたのですが、睡眠不足だからだったようです。下の子も、眠れずつらかったんだ…と今更ながらに気づきました。Upload By ユーザー体験談懸念だった宿泊学習でも、昨年度(1泊でした)はほぼ寝られずに帰ってきたのですが、服薬した今年度はなんと2泊とも5時間以上連続睡眠できたそう!母である私以外の人が寝かしつけ、ここまで連続睡眠できたのは快挙です。(6時半起床予定でしたが、6時に目が覚めたようで、先生の枕もとで座敷童のようにジーっと座って待っていたそうです…!先生が観念して起きると歓喜していたとか)長男のときから数えれば、熟睡することなどできなかった今までの20年間。私もつらかったけれど、きっと子どもたちもつらかったのです。「子どもが夜寝ない」ということは、じわじわと家庭生活、そして本人だけでなく家族の健康にも影響を及ぼしていました。もっと早く主治医に相談していればよかったなぁと、今は思っています。イラスト/吉田いらこエピソード参考/あき(監修:鈴木先生より)眠れないお子さんには、「魔法の薬だよ」と言って抗ヒスタミン剤を出すことがよくあります。風邪薬の一種で眠気の副作用があります。市販の風邪薬で「眠気が出るので車の運転はお控えください」と書かれているのをよく見かけると思いますが、その中に抗ヒスタミン剤が実は入っているのです。早く寝かして風邪を治そうという考えもありますが、もう一つの副作用として食欲増多があります。風邪で食事がとれなくなっても食欲を増多させて栄養を取ろうとする効果もあるのです。一般的には生後4ヶ月を過ぎるとメラトニンという睡魔のホルモンが松果体から分泌されるのでサーカディアンリズム(睡眠覚醒リズム)が確立し、夜間もまとめて眠れるようになります。しかし、神経発達症(発達障がい)など過敏性のあるお子さんは夜泣きもあり、なかなか寝ない子が多いのです。最近は5歳からメラトニンを補充するお薬も処方可能になり、調節がしやすくなりましたが、5歳未満のお子さんには先ほど紹介した抗ヒスタミン剤を用いる小児科医が多いです。大変なときは薬に頼ってもいいと思います。
2023年01月29日わが家の三女は、2歳を過ぎてやっとおっぱいを卒業しました。食が細い、体が小さい、などの悩みからなかなか断乳できずにいたのですが、ある日、助産師さんからのひと言で断乳を決意。そんな私の断乳ストーリーをご紹介します。 いつ断乳しようかと悩んだ日々わが家の子どもは三姉妹。長女は生後10カ月、次女は1歳半で断乳しました。しかし三女は早産だったこともあり、2歳を過ぎても体が小さく食も細め。食べてほしくていろいろ試しましたが食べず嫌いが激しく、「少しでも栄養を!」という思いで授乳をやめられずにいました。成長曲線の標準値にも入らず、体重が増えないことが悩みの種。 とはいえ、いつまでもおっぱいに頼るわけにもいきません。昼間はおっぱいなしで過ごせていましたが、夜になるとおっぱいなしでは寝られず暴れ出す日々。いつどうやって断乳しようかと悩んでいました。 決め手になった助産師さんのひと言「2歳になったら断乳しようかな?」と思っていたころ、あるイベントで助産師さんに相談できる機会がありました。「ダラダラ夜だけ授乳を続けてしまう」と、助産師さんに相談すると、「たくさん飲めてよかったね。お母さんもよく頑張ったね!」というやさしい助産師さんの言葉に、少し心が軽くなりました。 そして、「断乳のコツは、やめると決めたら泣こうがわめこうがあげないこと。それでダメだったら、まだ早かったと思っていいのでは?」と言われました。私は2年間授乳できて満足していたので、あとはいつ断乳をするか、自分が決意するだけでした。 ついに決意!「明日から断乳します」その後三女が体調を崩し、ごはんを食べずグズグズする日々が続いたため、授乳もやめられずにいました。三女は体調が回復せず、肺炎になって入院することに。入院中、泣きわめく三女を落ち着かせられる唯一の手段が授乳でした。ストレスが溜まる中、おっぱいが心の安定剤にもなったようで、授乳を続けていて正直よかった、と思った瞬間でした。 元気になって退院し、フォローアップ外来も済んだあと、2歳2カ月でついに断乳を決意。「明日から断乳する」と家族にも宣言し、三女にも言い聞かせました。 断乳決行日の夜、三女はおっぱいを欲しがりましたが「もうバイバイよ」と言って応じず、子守歌と胸トントンで寝かしつけ。寝るまで時間はかかりましたが、この日を境におっぱいを卒業しました。断乳後、数日経つと、ごはんを食べる量も増えてひと安心。夜中も泣かずに朝まで寝てくれるようになり、私もラクになりました。 食べない、体重が増えないなどの悩みから、なかなか授乳をやめられませんでしたが、やめてみれば意外とあっさり、でした。お母さんも赤ちゃんも満足しているのなら、あとは自分の決意だけだったのかなと感じています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター:まっふ著者:小林更紗中1・小4・2歳の三姉妹の母。通関士資格保有。長女が小学生になるタイミングで、勤めていた通関業者を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2023年01月26日ただでさえ出産後は疲労と身体的ダメージでボロボロなのに、他人と相部屋なんてストレスがたまるだけ!と思っていた私。出産する病院が決まったとき、私は迷わず個室を希望しました。しかし諸事情で個室と相部屋両方を経験した結果、相部屋も意外と良いかも!と考えが変わりました。出産前は知らなかった、相部屋のメリットをお話しします。産後は個室でゆったりが理想だった私が出産した病院では、トイレとシャワールーム付きの個室と4人で過ごす相部屋、2種類の病室からどちらに入院するかを選ぶことができました。他人の生活音で睡眠を邪魔されたくない、赤ちゃんが夜中泣いたときに肩身の狭い思いをしたくない、といった理由から、私は個室を希望しました。 個室での入院生活はとても快適でした。当時はすでにコロナ禍でしたが、マスクを着けずに生活できましたし、赤ちゃんの泣き声もテレビや電話の音も気にする必要はありません。私は赤ちゃんと2人の生活を満喫していました。 泣く泣く個室をあきらめることに…しかしこの病院では、個室は1泊あたり3万円強の追加料金が……。これから子どものことでお金がかかるのに、自分のぜいたくのためにこんなに高いお金は払えない。そう思った私は、産後4日目から相部屋に移ることにしました。のびのび過ごせた個室とは違い、狭いスペースで物音を立てないように過ごさなくてはならない相部屋を、最初は窮屈に感じていました。しかし私は意外にメリットがあることに気づいたのです。それは同室の方と助産師さんの会話から学べることがたくさんあるということです。 隣の会話に「なるほど!」例えば授乳について。初めての授乳は想像以上に痛くて、乳頭から血が出てしまうこともあったのですが、私はそういうものなのだろうと痛みを我慢し続けていました。しかし隣のママさんと助産師さんの会話から「乳頭保護器」というものがあることを知り、試してみることに。別のママさんは、赤ちゃんがおっぱいを飲んだあとに吐いてしまったとナースコールしていました。私はそのときの助産師さんのアドバイスを聞いていたため、自分の子どもが吐いてしまったときにも焦らずに対応することができました。私はもともと人に相談したり質問したりすることが苦手。入院中も「こんなことでナースコールしたら迷惑かな」と遠慮ばかりしていました。しかし相部屋になったおかげで、小さな不安や疑問が次々と解決されていったのです。 入院する前は、私は相部屋のメリットは料金が安いことくらいだろうと考えていました。しかし実際に相部屋に入院してみると、隣のママさんたちと一緒に子育てを頑張っている感覚になれて、心強かったのを覚えています。もしまた出産することがあったら、最初から相部屋もアリかもと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:渡辺まゆり2021年生まれの女の子のママ。幼児教室に勤務。介護福祉士、FP3級の資格あり。
2023年01月25日私には3人の子どもがいます。1番上の長男が赤ちゃんのときは母乳の飲みっぷりがよく、母乳が足りているか心配するほどでした。しかし2番目の長女は長男ほどたくさん飲んでくれず、母乳もよく出たので授乳のたびに母乳の残りを搾り出すほどでした。母乳がよく出るからこそ体験した、授乳にまつわるトラブルの体験をお話しします。 長女は母乳をあまり飲んでくれず…長女は新生児のころから母乳をあまり飲んでくれず、片方飲むと満足していました。授乳の途中で寝てしまうこともしばしば……。私は母乳の出がよく、授乳し始めると飲んでいないほうの胸から母乳が噴水のように飛び出してきていました。そのため、授乳しながらもう片方の胸にタオルを当てて搾り出していました。 飲みながらむせるときもあり、胸の周りが母乳だらけになることも……。身長や体重は小さめながらも成長曲線の範囲内だったこともあり、もう少し大きくなったら飲む量も増えるかなと思って様子を見ることにしました。 母乳が溢れ、胸の周りが湿疹だらけに!長女が生後6カ月を過ぎ離乳食をスタートさせると、母乳よりごはんが好きなようでごはんをバクバク……。授乳量はさほど増えたように感じないまま、季節が夏になりました。すると新たな問題が発生したのです。 私は小さいころから肌が弱く、溢れた母乳で胸の周りがかぶれ始めてしまいました。夏場の汗も加わり、両方の胸全体が湿疹だらけに……。とにかく痒くてついつい掻いてしまい、いつの間にか湿疹がどんどんおなかのほうへと広がっていきました。そしてついには、湿疹が太ももにまで到達したのです。 皮膚科で塗り薬を処方され…胸の周りがただれ始め太ももにまで湿疹が広がった私は、皮膚科を受診することにしました。男性の医師に胸を見せるのは少し抵抗がありましたが、医師も仕事で見ているのだからと思いきって服をまくり患部をすべて見せました。あまりの湿疹のひどさに医師もびっくり。 授乳中のため飲み薬は服用せず、塗り薬を処方されて帰宅。患部を清潔に保つようアドバイスを受けたので、授乳後や汗をかいたあとには濡れタオルで拭くよう心がけました。治るまでに半年ほどかかりましたが、塗り薬のおかげで痒みも軽くなりとてもラクになりました。 母乳が出るのはいいことだと思っていたので、私にとっては予想外の体験でした。しかし肌トラブルを経験することで子どものあせもにも敏感になり、こまめに汗を拭くなど対処できていると思います。のちに下の子が生まれましたが、今度は母乳かぶれせずに済みました。これからも清潔さを心がけて過ごしていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/しおみなおこ 著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター しおみ なおこフリーランスイラストレーター。女性向け媒体をメインに、「大人かわいい」テイストのガールズイラストを描いています。夏とワインが好き。
2023年01月19日男性の「とるだけ育休」とは?パパの育休の過ごし方から生まれた言葉厚生労働省が発表した「令和2年度雇用均等基本調査」結果では、男性の育児休業取得率が12.65%(※1)となり、初めて1割を超えました。2023年4月からは、従業員が1,000人を超える企業は男性の育児休業取得率などを公表することが義務化されます。パパの育休取得をうながす環境が整いつつあり、育休を取得する男性も増えています。ところが、育休を取得したパパの家事・育児時間について調べたところ、家事・育児時間が3時間以下という回答が47.5%を占める結果となりました。育休を取得したにもかかわらず、育休を「とるだけ」になっている実態が浮かび上がったのです(※2)。このように、パパが育児や家事をする時間が短く、パパの育休取得に対する満足度が低い状況を「とるだけ育休」と呼んでいます。ママの負担が大きい現状子育て中のママ・パパに行った別の調査では、仕事がある日の家事・育児時間はママが4.73時間なのに対しパパが1.55時間、休日はママが7.42時間なのに対しパパが3.43時間という結果でした(※3)。ママとパパの育児分担割合を見る調査ではママが8割、パパが2割となっています(※4)。いずれの調査でも、家事・育児の負担に大きな差があることがわかります。育休を取得しているのにもかかわらず負担感が変わらないままだとしたら、育休を取得する意味を問いたくもなるでしょう。夫婦ともに満足度が高まるパパの育休中の過ごし方について、考える必要がありそうです。2022年10月から産後パパ育休がスタート2022年10月からは「産後パパ育休(出生時育児休業)」がスタートしています。産後パパ育休は1歳までの育児休業とは別に、出生後8週間以内に4週間まで育児休業が取得できる制度です。分割して2回まで取得可能で、このあいだ一時的に就業することもできます。この制度を活用すれば、ママの入院中から退院までのあいだにきょうだいのお世話をしたり、里帰り先から自宅に帰る際に迎える準備をしたりできます。また、授乳やおむつ替えが頻回な新生児期に家事・育児を分担するなど、柔軟にママをサポートすることが可能です。「とるだけ育休」を防ぐためのポイント1ヶ月以上は育休を取得する育児休業は原則として、子どもが1歳になるまで取得できます。しかし、2022年6月に行われた調査では、男性の育休取得日数は全国平均で8.7日と、月の半分にも満たない状況が明らかになっています(※3)。短い育休期間では、生活のリズムをつかむことは難しいでしょう。たとえ生活リズムがつかめたとしても赤ちゃんの成長スピードは早く、1~2ヶ月単位で生活リズムが変わるため、そのたびに育児のアップグレードが必要です。2022年10月には育児・介護休業法が改正され、夫婦ともに分割して2回取得することが可能となりました。夫婦が交代で育休を取得できるなど、柔軟な働き方・休み方が選択しやすくなっています。育休をとるときはできれば1ヶ月以上まとめて取得し、赤ちゃんの生活の変化を感じながら家事・育児に向き合いたいものです。子育ての勉強をする出生届や健康保険の加入など、パパが主体で進めるとスムーズな手続きや、産後ケアなどの公的に利用できる制度について事前に把握しておきましょう。健診やワクチンの定期接種などのスケジュールを共有し、ママとパパが交代で連れていくようにすると、かかりつけ医との連携がとりやすいですよ。子育て中は月齢に合わせて授乳・離乳食の回数、着るもの、部屋の環境などを変える必要があり、成長に応じて遊びの内容や働きかけ方も変わってきます。母子手帳などに書かれた成長の目安を参考に、子どもの成長の段階を覚えておくと良いでしょう。お宮参りやお食い初め、初節句といった節目のイベントを準備したり、アルバムをつくったりといった作業を一緒にするのもおすすめです。子どもの成長を夫婦で実感できる機会となりますよ。家事・育児の担当を決めるパパが育休で家にいるあいだは、ママとパパの家事・育児の負担が分散できるように、タスクを見える化して担当を決めておきましょう。ママの美容院や歯医者、リフレッシュなど、パパがいるあいだにやりたいこともピックアップしておきたいですね。乳幼児期は夜中も授乳やおむつ替えがあり、夜泣きする赤ちゃんにつき合う場面も出てきます。パパの育休中は夜中の家事・育児も分担して、どちらかに負担が偏らないように工夫していきましょう。子育てについて話し合うパパの育休の質を高めるには、夫婦のコミュニケーションも大事なポイントです。家事・育児のタスクを洗い出し、役割分担を決めていきましょう。話し合いの際は当事者意識をもって、お互いに意見を出し合えるのが理想です。「頼まれたからやる」のではなく、「自分で気づいて取り組む」「わからないことは調べる」という姿勢がお互いの満足感を生みます。産後のママの体調やホルモンの変化についても理解しておきたいですね。ママの疲れがたまっているときや気持ちの変化が大きいときは、パパがママの気持ちに寄り添うよう意識してみましょう。パパが話を聞いてくれる安心感が、ママの精神的なサポートにつながります。育休前の準備をして「とるだけ育休」を回避しようパパの育休取得が進んでいるとはいえ、その実態が「とるだけ育休」なのだとしたらママはがっかりしてしまうでしょう。こうした状況に陥らないためにも、パパはママの妊娠中から子育てについて学んでおきたいですね。育休中の過ごし方をイメージしておけば、気持ちの切り替えがスムーズにいきますよ。あらかじめ準備をしておくと、想定外のことが起こっても臨機応変に対応できます。パパのための休日ではなく、ふたりで一緒に子どもがいる生活を作るための期間として、有意義に過ごしていきましょう。※この記事は2023年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2023年01月19日助産師・ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、新生児赤ちゃんのときにパパが活躍できる育児についてお話ししています。ママにどんなふうに伝えたらいいかなどわかりやすく解説! 新生児のときは、育児は授乳などママがメインになることが多いかと思います。そんななかでもパパが活躍できる育児のベスト3をお話ししていきます。 第3位 授乳(搾乳や育児用ミルクの哺乳瓶授乳)新生児期は、1回に飲める量が少ないため、母乳だけで授乳した場合、1日に10〜14回授乳すると言われています。母乳はママしかあげられませんが、最初は分泌量が多くないこともあり、育児用ミルクを足すこともあります。また、直接母乳を飲めなかったり、十分に飲み取れない場合、搾乳を哺乳瓶であげることもあります。また、育児用ミルクだけで授乳することを選択する方もいるかと思います。 パパの出番としては、混合栄養の場合は、母乳をあげている間に育児用ミルクを調乳して準備したり、母乳を飲み終わったあとにママと交代して育児用ミルクを追加するのもいいかと思います。搾乳や育児用ミルクをあげている場合はいつでも交代できますが、体調によってはママが授乳したいと思っていることもあるので「あげようか?」と確認してみてくださいね。 ここでポイントなのは、育児用ミルクをあげる量やタイミングは、ママと相談してからにしてほしいということです。育児用ミルクの量をあまり増やしたくない、できるだけ母乳をあげたい、母乳分泌量を上げるために頑張りたいなどいろいろな気持ちがママにあるかもしれません。ママを休ませてあげたいという思いやりが、ママにとっては望んでいないこともあります。お互いに相談しながらおこなってみてくださいね。 第2位 抱っこ新生児は眠りが浅く、抱っこしていないと泣いてしまったり、落ち着かなかったりします。赤ちゃんが泣くのは、空腹だけが原因ではありません。赤ちゃんは抱っこされて立ってゆらゆらしてもらうのが大好きです。 産後の体調も不安定な時期に、授乳や寝不足でママはくたくたです。食事やトイレも落ち着いてできないこともあります。赤ちゃんが泣いているときは、パパが率先して抱っこをしましょう。特に食事中に抱っこしてもらえるとありがたいです。お願いされる前に、「抱っこしてるから、ごはんゆっくり食べて」と言ってみるのもいいでしょう。 第1位 おむつ交換新生児は排泄の回数が多く、1日10回以上おむつ交換することもあります。産後は身をかがめたりする姿勢を続けると腰痛が出ることも。手洗いや消毒で手荒れがひどくなるママも多いです。おむつ交換はパパが率先しておこないましょう。夜間の授乳時も、おむつ交換をしてくれるとママの負担も軽減されます。 新生児期は里帰りをされることも多いですが、育児休暇をとってパパと一緒に乗り切る夫婦も増えてきています。やってほしいことを言わなくても、パパに気付いてもらいたいというのがママの本音ですが、なかなか難しいこともあります。コミュニケーションをとって、ママが何をしてほしいか、パパは何ができるかを言い合える関係を作っていきたいですね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年01月17日義実家での授乳について、「義父母の前でも気にしない」という人もいれば、「恥ずかしくて見られたくない」という人もいるのではないかと思います。私もどちらかというと後者のタイプでしたが、出産後、初めて義実家にお邪魔したときに義母との価値観の違いでちょっぴり困ってしまいました。義家族の前で授乳すればと言われ…赤ちゃんが生まれて初めて義実家へお披露目に行ったときのこと。義両親とみんなで赤ちゃんを囲んでなごやかに話をしていたときに、「授乳がしたいのでお部屋を借りてもいいですか?」と切り出すと、義母から「ここですればいいじゃない」と驚きの発言が。 当時は出産したばかりで、まだ授乳ケープを準備していませんでした。それに授乳ケープがあったとしても、人前で授乳をするということにどうしても抵抗がありました。 恥ずかしいと思う私がおかしい?こうした義母の発言に悩まされたというママが身近にも何人かいますが、ほとんどの場合はなんの他意もなく、“義母の時代は人前で授乳するのが普通だった”という価値観の違いだったり、純粋に“赤ちゃんがおっぱいを飲んでいる姿が見たい”という孫かわいさだったりするようです。 そう、私のおっぱいにはなんの興味もない。それをわかってはいても、やっぱり義家族に授乳を見られるのは恥ずかしい。だけど、そう思うことが自意識過剰なのだろうか……とモヤモヤしてしまいました。 夫には気持ちを伝えておくべし!義実家での話の続きですが、私が授乳できずに困っていると、空気を読んだ義父が「ここじゃあしにくいだろう」と助け舟を出してくれて、別室を借りることができました。ちなみに、夫はというと義母と一緒になって「家族しかいないんだから、ここでいいじゃん」などと発言していました。私が恥ずかしいと思っているなど、まったく考えもつかなかったようです。 こういう困ったことにならないために、夫には事前に「授乳は別室でしたい」と意思表明をしておくべきだと思いました。そうすれば義母から授乳を促されても、夫から「まだ授乳に慣れてないから部屋を貸して」など、角が立たないようにフォローしてもらうことができます。 ただ、義実家の住宅事情によっては、いきなり別の部屋を貸してほしいと言われても困るかもしれません。訪問前に夫から「授乳のための部屋を借りたい」と伝えておいてもらえば、義実家側も受け入れの準備ができると思いました。 イラスト/imasaku著者:高橋じゅんこ
2023年01月14日1月9日、アメリカのベビー製品大手フィッシャープライス社が、2019年にリコールした揺りかご型乳幼児用ベッド「ロックンプレイスリーパー」のリコールを再度発表しました。 フィッシャープライス社の「ロックンプレイスリーパー」とは?フィッシャープライス社は1930年にアメリカで誕生し、乳幼児玩具部門では世界No.1の売り上げ、シェアを誇ると言われている会社です。 フィッシャープライス社の製品である「ロックンプレイスリーパー」は簡易的なベビーベッドのような製品で、赤ちゃんを寝かせるとゆらゆら揺れる機能があります。組み立てが簡単で折りたたむこともでき、赤ちゃんを寝かせるシートも洗濯機で洗濯も可能などの特徴があります。 リコールの原因は?最初のリコールは、2009年の発売以降、「ロックンプレイスリーパー」で寝ていた幼児が寝返りを打った際に事故が起き、30人を超える幼児が死亡したためでした。 当時、フィッシャープライス社の発表を受け、日本でもリコールの報道がなされたほか、消費者庁や経済産業省で「ロックンプレイスリーパー」が手元にある人は直ちに使用を中止するよう、注意喚起をしていました。また、日本でフィッシャープライス社の製品を取り扱っているマテル・インターナショナル株式会社は、「これまで日本国内では、正規輸入および販売されていた実績は一切無いことを確認している」と公表しています。 しかし、さらに海外で約70件の死亡例が報告され、うち少なくとも8件はリコール後に発生したとのことで、2度目のリコールに至りました。 死亡事故の原因は?「ロックンプレイスリーパー」による死亡事故は、取扱説明書の使用方法に従わなかったことが原因にあるようです。「ロックンプレイスリーパー」の使用時期は、寝返りを打てるようになる前まで、また、使用する際には赤ちゃんを固定するベルトを使用することになっていたとのことです。 赤ちゃんが寝返りできるようになる時期の目安は、生後5〜6カ月ですから、明らかに「ロックンプレイスリーパー」の使用時期(寝返りを打てるようになる前まで)から外れていたことがわかります。たとえ赤ちゃんが寝返りを打てたとしても、固定ベルトを使用していれば防げていたかもしれません。また、寝返りができる赤ちゃんが窒息のため死亡した要因には、「ロックンプレイスリーパー」の赤ちゃんを寝かせる部分の素材が柔らかく、ハンモックのようになっていたため、寝返りがえり(うつぶせからあお向けの状態に戻ること)ができなかった可能性も高かったのではないかと推測されます。 今回の事故に限らず、本来の使用方法から逸脱したことで起きてしまった事故は少なくありません。赤ちゃんに使用する物だからこそ、対象年齢や使用方法をきちんと守って使わないといけませんね。 ベビー用品は使用期間が短い物もあり、おさがりでもらったりやフリマサイトから購入するという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その際に取扱説明書がない……というケースもあります。その際には必ず販売元のHPで製品の取扱いについて確認することや安全基準を満たしたマークが付いている製品を選ぶことが大切です。 改めて確認! 赤ちゃんを寝かせるときの注意点赤ちゃんが眠っているときは大人も一緒に寝ていたり、他のことをしていたりして、赤ちゃんから目が離れてしまうことが多くなります。そのため、寝返りや吐き戻しによる窒息、ベビーベッドからの転落などの事故に赤ちゃんが合うことも少なくありません。今一度ここで赤ちゃんを寝かせるときの注意点を確認してみましょう。 【赤ちゃんの窒息を予防するために】1)うつぶせに寝かせない乳幼児突然死症候群(SIDS)は、うつぶせ寝によってリスクが高まるという報告があります。乳幼児突然死症候群(SIDS)は、、生後2カ月から6カ月に多く、稀に1歳以上で発症することがあるため、厚生労働省では医学上の理由でうつぶせ寝をすすめられている場合以外は、1歳まではあお向けに寝かせるよう勧告しています。赤ちゃんのうつぶせ寝を避けるために、寝返り防止専用のクッションを使用したり赤ちゃんの左右に分厚い布団を敷き、赤ちゃんをあお向けに固定しておくというのも1つの方法です。 2)ふかふかの寝具は使わないふかふかの寝具だと赤ちゃんの顔が埋もれてしまうおそれがあります。敷き布団やマットレスは、アイロン台と同じ程度の硬さの物を使いましょう。掛け布団は子ども用の軽い物にしましょう。 3)赤ちゃんの顔の近くに、口や鼻を覆ったり首に巻き付いてしまったりする物(枕、タオル、衣服、スタイ、 ぬいぐるみ、ひも状のものなど)は置かない小さい赤ちゃんは自分の顔にかかったものを払いのけることがまだできません。赤ちゃんの顔の周りに余計なものは置かないようにしましょう。また、掛け布団を顔の上まで掛けないように注意しましょう。 4)ベビーベッドとマットレスのすき間に注意赤ちゃんをベビーベッドに寝かせている場合、ベッドの柵とマットレスの間にすき間があいていると、すき間にちょうど顔がはさまって窒息してしまうことがあります。ベッドとマットレスのサイズはぴったり合っているものを選びましょう。 5)添い寝授乳をする際には、赤ちゃんを圧迫しないよう十分注意する赤ちゃんを寝かしつける際、添い寝授乳(添い乳)をおこなっているママもいらっしゃると思いますが、授乳しながらママもウトウトしてしまい、おっぱいやママの体で赤ちゃんを圧迫してしまうおそれもあります。赤ちゃんが寝入ったら必ずおっぱいを外すようにしましょう。 そのほか、赤ちゃんが転落してうつぶせになってしまう可能性もあります。大人用ベッドではなく、できるだけベビーベッドに寝かせ、転落しないように柵を常に上げておくようにしましょう。またソファでのお昼寝なども避けましょう。 【参考】・赤ちゃんを寝かせるときの注意点・うつぶせ寝はいつごろから大丈夫?注意点とメリットデメリットについて「ロックンプレイスリーパー」のリコールの背景には、正しい使用期間や方法から逸脱したことによって死亡事故が起きていたということがありました。赤ちゃんの成長は目まぐるしく、昨日までできなかったことが急にできるようになることもあります。ちょっとした油断が大きな事故につながる恐れもあります。赤ちゃんの安全を守るためにも、正しい使用期間や方法を守ることを徹底したいですね。 監修/助産師 松田玲子
2023年01月13日妊娠中から赤ちゃんの誕生を楽しみにしていて、「夜間対応も代わるから!」と張り切っていた夫。いざ長男が誕生すると夜間対応を代わってくれないどころか、休みの日の朝はのんびり朝寝坊をしてくる始末。あんなに張り切っていた夫はどこへやら……。私から何度も改善してほしいと伝えても変わらなかった夫に、まさかの人物から一喝が。その一喝の内容と、その後の夫の変化についてお話しします。 生まれる前から赤ちゃんを溺愛する夫わが家は夫、私、10歳の長女、1歳の長男の4人家族です。長男を妊娠したとき、夫は大喜び!生まれる前から育児用ミルクの作り方を調べたり、積極的に両親教室に参加したり、健診も仕事が休みの日は必ず一緒に来たりと、生まれてくるのをとても楽しみにしていました。「夜2時間おきに寝る子もいるらしいけど、俺、夜は頑張って起きる!」なんて言っていたので、私はとても頼もしく思っていたのです。 赤ちゃんが誕生! 夫の活躍ぶりは?長男が誕生し、1週間の入院期間を経てわが家に帰宅。長男は完全母乳だったせいもあってか、夜間は2時間おき、ひどいときは30分~1時間おきの授乳で私は寝不足状態でした。授乳したあとにすんなり寝てくれないことも多く、あんなに長男の面倒をみると張り切っていた夫は、まったく起きません。それどころか休日は、朝ごはん準備を終えて、長男を着替えさせて離乳食の準備をし、子どもたちにごはんを食べさせ終わったタイミングで起床する夫。「もっと早く起きてほしい」「授乳はするからその後の寝かしつけを代わってほしい」と何度伝えても、状況は変わらなかったのです。 まったく動かない夫に長女が一喝!夫が休みの日のある朝、私の寝不足が限界で寝ている夫のところに「長男を見ていてほしい、私も寝たい」と訴えに行きました。夫はすぐに起きてくれたものの、ぐずる長男をなぜか私のいる寝室であやし始めました。 泣き声が気になって私は眠れず「リビングに行ってよ」と思っていると、長女が寝室に入ってきて夫にひと言。「パパ! ママは夜もずーっと○○(長男)の面倒見てるんだから、代わってあげて!」夫は、「わかったよ、ごめんね」と言うと少し落ち込んだ様子でリビングに長男を連れて行きました。 その後の夫は……?長女が夫に一喝して以来、少しずつですが夫は変わり始めました。休みの日の朝は早く起きて、私に「長男を見ておくから寝室で寝てきていいよ」と声をかけて私の睡眠時間を確保してくれるように!長男が夜間寝ないときに寝かしつけを代わってくれたり、たまには朝ごはんも作ってくれたりするようになったのです。あんなに私から何度も伝えても変わらなかったのに、長女から言われるとさすがに意識が変わったようで、協力的な夫になりました。 私からこれまでに何度も何度も夜間対応を代わってほしいことや、休みの日の朝はもっと早く起きてほしいことを伝えましたが、まったく改善はされず……。長女がパパを一喝してくれたことで、少しずつですが協力的な夫になってくれました。情けなくて長女に申し訳ない気持ちと、ママのことをちゃんと見てくれているんだなぁとうれしい気持ちでいっぱいになったできごとでした。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな12歳女の子と2歳男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2023年01月11日私には双子の息子と、2歳差の娘がいます。双子を出産したとき、私は母乳がほとんど出なかったので、育児用ミルクで育てました。しかし、2人に同時に哺乳びんで育児用ミルクをあげるのは至難の業。助けを借りられないときに直面した、ひとりでおこなう双子の授乳問題で、私がたどり着いた方法を紹介します。どうやっても手が足りない…里帰り中は、常に誰かしらが抱っこして1人ずつ育児用ミルクをあげていました。しかし、私ひとりしかいないときはそうはいきません。片手で赤ちゃんを抱っこし、反対の手で哺乳びんを持ち育児用ミルクをあげると、両手がふさがります。でも、もう1人もおなかを空かせて泣いています。 しかし、両手がふさがっているのでどうやっても手が足りません。そのため、1人に育児用ミルクをあげている間、もう1人をのせたベビーラックを足で揺らしていました。それでも空腹は紛れないので、泣き続けることもしばしば……。どうにかできないかと考えました。 抱っこしない授乳方法はじめは育児用ミルクをあげるときは抱っこするものと思っていたので、抱っこしない方法を模索するのは抵抗がありました。 しかし、「空腹で泣き続けるほうがつらいのでは?」と思い、ベビーラックのリクライニングを少し立て、赤ちゃんを少し横に向かせ、タオルで高さを調節して哺乳びんを置いて授乳することにしました。 すると、私が哺乳びんを支えなくても自分で飲めるので、2人同時の授乳が可能に。その際は、すぐ近くで見守り、吐いたりゲップしたりなどにすぐ対応できるようにしました。 ※赤ちゃんがミルクを飲んでいるときは、必ず同じ空間にいるようにし、目を離さないようにしましょう 泣き声が止み、安心!2人同時に授乳することによって、双子たちはミルクの順番待ち時間も減り、空腹で泣き続ける時間も短くなりました。 赤ちゃんの泣き声が止まない空間に居続けることは、かなり精神が追い詰められます。その状況が改善されたことによって、自分自身にも余裕ができ、育児用ミルクを飲んでいる姿をゆっくり眺められる時間もできました。これをきっかけに、抱っこすることも大事ですが、自分が納得し、気持ちに余裕が持てる方法を探すのもいいなと考え直したのです。 妊娠した当初から、たくさんの子育て本を読み、ネットで調べ、情報を集めました。しかし、なかなか理想通りに進まないことばかりです。「どうして?」と、うまくいかないことに不安になるのではなく、あくまで情報は参考程度にして、自分なりにわが子たちに合った方法を探すことが大切だと学びました。 監修/助産師 松田玲子著者:桜田はな双子男児と女児1人の母。子育てやサブスク関係のライターとして活動中。
2023年01月11日双子を育てているといろいろな質問をされますが、特に多いのが「一緒に寝てくれているの?」というもの。双子とはいえ、別々の人間です。最初から一緒に寝てくれるわけではありませんでしたが、2人の生活リズムを整えるよう心がけていくうちに寝かしつけもうまくいくようになったのです。ここでは双子を寝かしつけるためにおこなったことをご紹介します。産後すぐ、助産師さんからのアドバイス双子の赤ちゃんの場合、早産になったり、低出生体重児のためNICUに入り、お母さんと一緒に退院するのは難しかったりすることがあると思いますが、わが子たちは産後そろって母子同室になりました。 そのとき、助産師さんから「授乳・おむつ替え・寝かしつけなど、すべてのことを2人同時にする方法と、あえてずらす方法がある。どちらがいいか、この入院中に試してみて。こればかりは人それぞれだから」と双子育児についてアドバイスをもらいました。 私は、2人が一緒に寝てくれたら最高だ!との考えから何事も一緒に世話をすることにしました。 よく寝ていたのに!急に寝なくなった双子の兄弟授乳の最中に眠ってしまっていた2人。生後2週間ほどは、なんの問題もなく2人仲良くベビーベッドで寝てくれていました。しかし、生後3週間を過ぎたころからベッドに戻すと起きてしまうことが多くなりました。 手伝いにきてくれていた母が兄のほうを、私は弟のほうを担当して、それぞれ添い寝や抱っこなどで寝かしつけることに。弟のほうは、母親である私が担当していたせいか添い寝をすれば寝てくれましたが、母が担当していた兄のほうは抱っこをして歩き回らないと泣き止まなかったので大変だったと思います。 生後3カ月から生活リズムを意識!3カ月ほどの里帰りの予定でしたが、残り1カ月を過ぎ、このまま母に頼りっぱなしでは大変なことになる!と思い、その日からすべてひとりでおこなうことを宣言。まず、お昼寝や夜寝かせる時間を決めました。お昼寝は1人が起きて30分以上差ができそうなときは、もう1人を起こして2人の睡眠時間が大幅にずれるのを防ぎました。 もう1つ徹底したことが、抱っこで寝かしつけないこと。私ひとりで首のすわらない双子を同時に抱くのは現実的ではなかったうえに、抱っこ&おんぶができるようになったとしても、毎日続けられるとは思わなかったからです。時間がかかる日もありましたが、どちらかがいつまでも寝ないということはだんだんと減っていきました。 夜泣きがひどくて、もう1人が起きてしまう時期がありましたが、そのときはおしゃぶりを使って、寝たら外すようにしていました。否定的な考えも多いおしゃぶりですが、私が寝不足で倒れてしまっては一大事なので使用していました。気持ちよく寝ているもう1人の子を起こすのは申し訳ない気持ちになりますが、成長とともに毎日のルーティーンが決まるのでだんだんラクになりました。 イラスト/sawawa監修/助産師 松田玲子著者:山中 凪一卵性の双子男児(2歳)の母。何を言っても「イヤ!」が合言葉の2人を、追いかけまわす毎日。双子ならではの悩みや経験を生かした記事を執筆中。
2023年01月09日4歳の娘と生後5カ月の息子を育てています。わが家は田舎にあり、家から5分の義実家の近くには親戚なども多く、昔ながらの距離の近い近所づきあいがあります。そんな義実家だからこそ起きたのが、今回の衝撃的な出来事でした。 別室で授乳タイム息子が生後4カ月のとき、義実家にみんなで遊びに行きました。義実家で過ごすなかで息子の授乳の時間になり、いつものように別室を借りました。その別室は大きな窓があって、そこから庭に出入りできるようになっています。 私はその窓を気にするでもなく、いつものように授乳していると、「ドンドンドン!」と窓をたたく音がします。驚いていると外で「R(義母の名前)さん!」と声がしたので、義母のお客さんなんだなと納得。しかし授乳の真っ最中なので動けずにいました。 おじさん! しかも…入ってきた「玄関のほうに行くかな?」と思っていたそのとき、いきなり部屋の窓が開いておじさんが入ってきました。その部屋の窓が開いているとも思っていませんでしたし、おじさんが勝手に入ってくるとも思っていなかったので私はびっくり。慌ててめくりあげていた服を降ろし、息子がくわえている部分を隠し、咄嗟に「Rさんはリビングにいると思います」と言いました。 するとおじさんは「お? Rちゃんの孫か? おっぱいくれてるんか? 見せて見せて」とズンズン近寄ってきます。息子は授乳真っ最中。「え? いや、あの」と言うも、おじさんの勢いに圧倒されて私はパニックになり動けませんでした。 夫が飛び込んできた!おじさんが近づいてきたところで部屋に飛び込んできたのは夫でした。「あ! こんにちは!」と言い、「ちょっと今こっちの部屋使ってるんで、あっちにどうぞ!」とそのまま連れて行ってくれました。おじさんが出ていってドッと汗が出てきた私。 こちらのパーソナルスペースにズカズカと踏み込んでくるかのようなおじさんの勢いに、遅れて恐怖心が出てきました。あとで聞くと、夫は話声が聞こえて慌てて入ってきたそう。夫が入ってきてくれなかったら、どうなっていたのだろうと思うとゾッとします。 夫から「義実家はよく近所の人が勝手に家に上がっている」とは聞いていましたが、授乳中というタイミングでそれを目の当たりにし、とにかく驚きました。これからは別室でも、授乳ケープを使うなど油断しないようにしようと思っています。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2023年01月09日2歳と生後5カ月の子どもを育てている私。2人とも完全母乳で同じように育てており、長男のときは産後9カ月ごろに生理が再開しました。今回も「生理が再開するのはまだだな」と余裕を持っていたところ、体に異変が……。その2週間後にまさかの生理が! あまりの体の変化に驚いた生理再開の体験談です。1人目のときは産後9カ月で再開長男のときはなかなか生理が再開せず、2人目を希望していた私は「いつ生理が再開するんだろう」と心配していたほど。長男は生後10カ月で断乳をするまで夜間におっぱいを欲しがり、私自身いつも不眠で相当疲れていたと思います。 生後7カ月でようやく夜間に1回の授乳で済むようになり、少し気持ちに余裕が出てきた産後9カ月ごろに生理が再開しました。「産後、生理が再開するまでとても時間がかかるんだな」と思ったことを覚えています。 2人目の産後は予想外の早さ!?長男のときの経験から、「生理なんてまだまだ関係ない」と余裕を持っていた私。ある日、次男の授乳中に両乳首の鈍痛に気づいたのです。私は「乳腺炎かな?」と少し不安になっていたころ、右下腹部痛も感じたのです。 「あれ? 排卵してる? まさか……完全母乳でこんなに早く生理が再開するはずない」と思い、知らないうちに症状が消えていたので、そのまま忘れていました。しかし、その2週間後にトイレで生理に気づきビックリ! あの症状はやはり排卵だったのかもと驚きました。 完全母乳でも生理はくる振り返ってみると、次男は生後3カ月ころには朝までぐっすり眠ることも多く、夜間授乳はほとんどしていませんでした。また、私自身一度育児を経験しているので、心身のストレスも少なかったと思います。 生理が産後4カ月で再開したことを、助産師の姉に相談してみました。姉は「産後の生理再開は個人差がすごくあるから早くても問題ないよ。ただ、もう妊娠できるから避妊はしないとね」と返答が。私は「もう妊娠する可能性があるんだ。注意しなきゃ」と改めて感じたのです。 妊娠中も長男と次男の妊娠経過や体の症状がまったく異なるように、同じように育てていても産後の体の回復も違うことを改めて学びました。私の場合は、完全母乳でも産後4カ月で生理が再開し、体が妊娠前の状態に着実に戻っていることがわかりうれしかったです。しかし、あまりの体の回復の早さに驚き、今度は妊娠しないように注意しなければ……と思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2023年01月07日低出生体重児だった娘の母乳育児はうまくいかず、悩みながらも生後5カ月で断乳を決意。実母からの厳しい言葉や、周りのママの何気ない行動にすら悲しく悔しい思いをした体験談をお伝えします。 低出生体重児で難航する母乳育児在胎36週6日、緊急帝王切開で生まれた娘は、2,100g台の低出生体重児でした。娘の口が小さくおっぱいを吸う力も弱いことに加え、低血糖症の治療のために通常よりも頻回の授乳を必要としていました。 私も初産かつ正期産直前の緊急帝王切開による出産だったため、産前の乳頭マッサージなどもできないまま出産を迎えた状態。そのせいもあってか母乳がうまく出ず、母乳育児ははじめからかなり難航していました。 私の気持ちをわかってくれない実母娘の退院後も、「低月齢のうちは血糖値が基準値以下になればすぐに病院へ」と言われたため、血糖値が下がらないよう母乳のあともこまめに育児用ミルクを飲ませました。 そのころ、実母が娘がどのくらい母乳を飲んでいるかを確認するLINEを毎日送ってきたのです。 きっと母は母乳育児は赤ちゃんに良いことだから、当然私もそうするものだと思って悪気は一切なかったと思うのですが、母乳があまり出ない私にとってはプレッシャー以外の何物でもありません。それどころか母乳育児がうまくいかないと相談しても、食事や生活習慣を容赦なく指摘され、気持ちが削がれるばかりでした。 助産師さんのやさしい言葉に涙…産後5カ月ころ、心身ともに限界だった私を心配して「離乳食始まるし断乳したら?」と夫が言ってくれました。断乳のことを実母に話すと、「まだ生後5カ月なのに断乳なんて娘ちゃんがかわいそう!」と猛反対! 理解してほしかった実母に今まで以上に責められ悲しくなった私は、助産師さんに思いを打ち明けることに。 すると助産師さんは「お母さんが笑顔でいられることが娘ちゃんにとっても一番。だからその決断に誇りを持って」とやさしい言葉をかけてくださり、私の中でいろいろな思いが溢れて涙が止まらなくなってしまいました。 他のママの授乳になぜか心が痛む順調に断乳を終え、大好きなお酒も飲めるようになって心に平穏を取り戻せたはずでしたが、実は心の奥深くに爪痕が残されていました。母乳育児が順調な周囲のママたちの授乳の場面に遭遇すると、なぜか心がキリキリと痛むのです。 特に義実家で義妹が授乳し始めたときには、「兄嫁さんと違って私は母乳育児うまくいっていますよ」と見せつけられている感じすらして、悔しすぎて逃げ出したくなるほどでした。 母乳育児に関してはそれぞれ事情があるのだから、あれこれ口を出さずそっとしておいてほしいというのが本音です。いつか娘が母となる日がきて、もし母乳育児がうまくいかなくても、娘の判断を尊重し、そっと見守れる母でありたいなと思います。 作画/はたこ著者:金岡莉緒1女の母。独身時代から住宅関連企業に勤務し、産休育休を経て時短勤務中。妊娠・出産・子育てに関する自らの経験を中心に執筆している。
2023年01月03日出産後間もなく初めての授乳を開始し、慣れないながらも何とか頑張っていました。しかし、とにかく乳首が痛い! 何とかならないかと悩んでいたとき、とあるグッズが目に入り、使ってみるととってもラクになったのです!授乳って難しい…初めての出産を終えて、これでしばらくはゆっくりできる……と思っていた私。しかし、助産師さんから「ここでは基本的に母子同室になりますので、まず授乳の方法を教えますね」と言われ、てっきり産後は赤ちゃんを預かっていてもらえると思っていた私は、正直ガーンとショックを受けました。 そして初授乳をしてみると、母乳は出ていたものの、早産児として生まれた息子は体も小さく、なかなかうまく授乳ができなくて私は四苦八苦していました。 頻回授乳で乳首が痛い!!その後も後陣痛や夜間の頻回授乳に悩まされ、とてもしんどい状態でしたが、次第に息子も頑張って母乳を飲んでくれるように。しかし、何度も授乳をしているうちに「もう歯が生えているんじゃないのか?」と思うくらい乳首が痛くなって仕方がありませんでした。 出産から2日ほど経ったそんなある日、産院からいただいていたパンフレットやカタログを何となく見ていたら、乳頭をケアできる「乳頭保護クリーム」のサンプルが入っていました。私はそんなグッズがあるとは知らず、とにかくこの痛みを何とかしたいと思い、使ってみることに。 こんな神グッズがあったのか乳頭保護クリームを使用してみてから私は、「開発してくれた人、本当にありがとう!」という気持ちでいっぱいでした。ただクリームを塗っただけなのに、あるのとないのとではこんなに違うものなのか……と感動するぐらい、痛みがラクになったのです。妊娠中に、ネットなどで入院中に必要な物をいろいろとリサーチしていましたが、乳首をケアするものは想定外でした。 私の場合、サンプルの使用について、事前に病院に確認せずに塗ってしまったのですが、あとで助産師さんに聞いたら、成分を見て「いいと思うよ〜」とのこと。しかし本来は、やはり事前に使用可否を確認すべきだったと思いました。 その後、サンプルをちびちび使用し、なくなる前に夫に頼んで乳頭保護クリームを買ってきてもらって、入院中はもちろん退院してからもしばらくはお世話になっていました。 出産する前は、授乳するたびに乳首がこんなに痛むとは知りませんでした。息子が1歳を迎えるころには、息子も成長し私も授乳に慣れたこともあって、だんだん乳頭保護クリームを使わなくなりましたが、サンプル品にここまで感謝したのは初めての経験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:小野 美穂5歳の幼稚園男児のママ。乳児期に産後うつになり、治療をおこなう。現在は趣味のイラストを活かした仕事をしている。
2022年12月30日乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?原因や前兆などはあるの?乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)とは、赤ちゃんが睡眠中に突然亡くなってしまう、原因不明の病気です。普段通りに元気いっぱいで、それまで特に大きな病気をしたこともない赤ちゃんに起こるもので、窒息などの事故とは異なります。SIDSは0歳に多く、発症のピークは生後2〜4ヶ月です。ただ、まれに1歳を過ぎて発症するケースもあります。厚生労働省の発表では、2021年には81名の乳児がSIDSで亡くなっています。欧米では乳児が死亡する原因の第1位に、日本でも3位、あるいは4位となる疾患です。SIDSの前兆や原因はいまだに分かっていません。しかし、赤ちゃんは呼吸の調節が未熟であることが一つの要因として考えられています。SIDSの乳児の一部には、血液中の酸素レベルが低下した兆候や、呼吸が一時的に停止していた兆候が見られた、という報告もあります。また、通常、睡眠中の無呼吸などで体に酸素が不足すると、覚醒反応が起きるはずですが、SIDSの赤ちゃんはその覚醒反応が起きにくく、低酸素状態に陥ってしまう可能性も指摘されています。乳幼児突然死症候群は寝ている間に起こる病気です。家での夜の就寝中だけではなく、昼寝の時間などにも起こることがあります。そのため家庭内だけではなく、保育園での昼寝の際などにも起きる可能性があります。SIDSは予防できる?最大のリスク因子は「うつぶせ寝」!?SIDSは、発症の兆候がまったくなく、健康に見える赤ちゃんを襲う病気。だからこそ、普段からできる限りの予防をし、発症のリスクを下げることが大切です。SIDSの最大危険因子として知られるのが、赤ちゃんのうつぶせ寝です。SIDSはうつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、うつぶせ寝のほうがより発生率が高いことが分かっています。1歳になるまでは、夜の就寝中はもちろん、昼寝のときもあおむけに寝かせるようにしましょう。ただ、寝返りができるようになると、寝ている間にうつぶせになっていることもあります。可能なら仰向けに戻したり、観察をこまめにしたりするとより安全と言えるかもしれません。気づいたときにあおむけに戻してあげるようにしましょう。うつぶせになっても窒息しないよう、寝具はかためのものを選び、赤ちゃんのまわりにぬいぐるみやガーゼ、タオルなど、顔を覆ってしまうものを置かないように気をつけましょう。多くの研究調査から、母乳で育てられている赤ちゃんのほうがSIDSの発症率が低い、ということも分かっています。「粉ミルクを飲んでいるとSIDSになりやすい」という因果関係があるわけではありませんが、できる限り母乳育児にトライすることはSIDS予防にもつながる場合もあります。たばこは、SIDSの大きな危険因子の1つです。妊婦が喫煙すると、胎児の体重が増えにくくなるほか、呼吸中枢の発達にもよくない影響を及ぼします。また、副流煙による受動喫煙も、SIDSのリスクを高めます。妊娠したら禁煙することはもちろん、家族や周囲の人にも妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙は絶対にやめるよう、理解を求めることが大切です。ほかにも、SIDSにはさまざまなリスク因子があります。以下のリストをチェックし、普段の生活を見直してみましょう。Upload By 発達障害のキホン睡眠中の事故にも注意!取り入れたい4つの対応策SIDSの予防とともに、睡眠中の転落や窒息事故を防ぐ対策も大切です。毎年、寝ているときに赤ちゃんが窒息してしまう悲しい事故が報告されています。赤ちゃんは大人が思いもよらないようなところで簡単に窒息してしまいます。就寝環境が安全かどうか、赤ちゃんの目線でもう一度点検しましょう。転落事故を防ぐために、寝返りができないうちもベビーベッドの柵は常に上げておきましょう。また、ベビーベッドと壁の間にすき間があると、赤ちゃんがはさまって抜け出せなくなり、窒息してしまうことがあります。ベッドと壁の間に隙間を作らないことも大切です。体が沈み込むやわらかい敷布団やマットレス、ふかふかのベッドパットや枕などは、赤ちゃんがうつぶせになったときに鼻や口を塞いでしまうリスクがあります。赤ちゃん用の寝具が大人のものよりかために作られているのは、このためです。敷布団、マットレスはかためのものを、掛け布団は顔にかかっても赤ちゃんが自分で払いのけられる軽いものを選びましょう。赤ちゃんのベッドに、ぬいぐるみやタオル、ガーゼ、着替えなどを置いていませんか? 寝ている間も、赤ちゃんは寝返りをしたり、足をバタバタさせてずり上がったりと活発に動き回ります。ぬいぐるみやタオルなどが顔を覆ってしまわないよう、ベッドや布団の上には何も置かないようにしましょう。スタイも、寝返りの拍子に首をしめつけたり、顔にかかってしまう可能性があるので必ずとります。ブラインドのヒモが首にまきついてしまう事故も報告されています。ベッドの上に、ひもや巻きつく可能性がある布などが垂れ下がらないように気をつけましょう。就寝中、大人が寝返りしたときなどに赤ちゃんを押しつぶしてしまう事故も起きています。赤ちゃんはベビーベッドに寝かせるのが安全です。布団で寝かせるときも、添い寝ではなく、赤ちゃん専用の布団を敷くようにしましょう。また、添い乳は母親にとっても楽ですが、授乳中に眠ってしまって赤ちゃんをつぶしてしまうリスクも。どうしても授乳中に寝てしてしまうようなら、添い乳は避けたほうが安全です。正しい知識を持って予防をしよう!SIDSは原因不明の病気で、発症は保護者の育て方のせいではありません。当然ながら、虐待や育児のミスがあったから起きるものでもありません。ただ、多くの研究によって、SIDSのリスクを下げる方法は分かってきています。大切な命を守るために、家庭や保育園などで正しい知識を持ってできる限りの予防をすることが大切です。SIDSの予防は、窒息事故対策とも共通するものが多くあります。すやすやと眠る天使のような寝顔を守るために、日々の就寝環境を整えていきましょう。
2022年12月25日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、冬の授乳やママのおっぱいトラブルについて教えてくれました。寒い冬の授乳は乳房トラブルも起きやすくなります。悩んでいるママも多いのではなでしょうか? ぜひ参考にしてくださいね。冬の授乳は寒くて大変かと思います。身体の冷えなどから、乳房トラブルも起きやすい時期です。そこで今回は、冬の授乳で実はNGなことについてお話ししていきます。 布団から出るのがつらい!添い乳に注意夜間の授乳は、眠さと寒さで布団から出るのがおっくうになりやすいですよね。そんな時に、添い乳をされるママがいます。添い乳は、ママの身体も休まるし、赤ちゃんも授乳後よく眠ってくれることもあり、夜間の授乳にとりいれているママも多いかと思います。 しかし、添い乳は赤ちゃんのラッチオン(吸いつかせ方)の姿勢が崩れやすく、吸い方が浅くなったりすることが多くなります。そのために、白斑や乳管塞栓の原因となりやすく、乳腺炎などのトラブルにつながることがあります。 赤ちゃんの顎をおっぱいに密着させて吸わせ方が浅くならないように注意する、添い乳を連続して行わないようにするなどを意識的におこなっていくことが大切です。 冬の授乳時の服装は?冬の授乳時の服装は、厚手のものは浅吸いの原因となり、トラブルになることも。冬の厚手の洋服が、授乳の姿勢で必要なママと赤ちゃんとの密着を邪魔してしまうこともあります。 具体的には、ママの厚手のセーターやトレーナーなどは、授乳時に服をまくり上げると首元にたまって授乳しつらくなったり、授乳服などで乳首だけ出したような状態で吸わせていると、赤ちゃんの顎が乳房から離れる姿勢になり、赤ちゃんとママの間に距離ができて浅く吸う原因となることがあります。浅吸いが続くと、乳房が傷つきやすくもなるので注意しましょう。 また、赤ちゃんの洋服が厚手のものであったり、寒くならないようにおくるみをしている場合も授乳時に距離ができる原因にもなります。冬はエアコンで部屋を暖めたり、急速に暖かくなるヒーターなど利用して授乳時に厚着になりすぎないように注意していきましょう。 乾燥してる冬は水分不足になりがち?授乳中は、母乳に水分が必要となるのでママの水分が不足がちになります。夏は、喉が渇くので水分をたくさんとっている人でも、冬になると水分摂取が少なくなってしまいがちです。水分不足はママが体調を崩しやすくなる原因になります。喉の渇きがなくても意識的にとるようにしましょう。 身体を冷やさないように、温かい飲み物がおすすめですが、お湯を沸かして入れるのも育児中は面倒になりがちです。水筒やマグカップなどの保温効果があるものを活用して、こまめにとるようにしていきましょう。 まとめ寒くなると、おっぱいがつまってしこりができたり、乳腺炎になるママが増える傾向があります。乳房トラブルを予防して、冬の授乳を乗りきりましょう。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年12月22日子どもが生まれる前から仕事が激務で深夜帰宅、土日の休みも保障されていなかった夫。そんな夫を気遣い、初めての出産、育児もなるべくひとりでこなそうとしていた私。その結果産後に待っていたのは、父親になった意識がとても低い夫とのストレス生活と、孤独な育児生活でした。なかでも、夫が私のことを気遣ったつもりで購入してきたある物に絶望を感じたエピソードをお伝えします。 夫の健康を気遣いワンオペしていたのに初めての子どもを里帰り出産したあと、夫と暮らす家に戻ってきました。しかし、忙しい夫に育児休暇などはなく、休みの日におむつ替えやミルクをあげるのを何回か手伝ってもらうくらいで、平日はほぼワンオペで赤ちゃんのお世話をしていました。 まだ夜間の授乳もあったので、睡眠不足の状態でキツさもありましたが、毎日深夜に帰宅する夫にはちゃんと寝てもらおうと、むしろ赤ちゃんの泣き声で夫の睡眠を妨害してしまわないかと心配していたのです。そんななか、自宅に帰宅してから2週間ほどしたときのこと。夫がある物を買って帰宅し、うれしそうに報告する姿にあぜんとしてしまいました。 迷惑をかけずに自分の時間を楽しむ思惑の夫夫が購入してきた物は、テレビのヘッドフォンでした。「俺が夜帰ってきてテレビ見てるとうるさいでしょ。夜起こしちゃうとかわいそうだからさ」とうれしそうに言うのです。夫は出産前から帰宅後によく睡眠時間を削るようにしてテレビを見ていました。夫は純粋に私のことを思ってヘッドフォンを購入してくれたらしいのですが、これが産後の私にはとてもショックでした。 こちらは初めての出産後の不安定な心身で、慣れない育児をほぼワンオペでこなしている状態。本来ならば夜間授乳の何回かに1度くらい手伝ってほしいのです。夫の健康を気遣い我慢してそれをひとりでこなしているのに、夫はこれまでと同じように帰宅後はテレビを見て自分の時間を楽しむスタンスのようでした。 意識を変えるべく育児へ巻き込むように夫としては育児という私の仕事の邪魔をしないように、という気遣いをしてくれたようですが、私が求めていたのは一緒に育児してもらうことでした。仕事の都合上なるべく夫に負担をかけないようにと思っていましたが、このことがキッカケとなり、育児に対する考え方の違いが浮き彫りになりました。その後もこの考え方の違いですれ違い、悲しい思いをすることが何度となくありました。 そんな日々から、仕事を理由に夫を育児から遠ざけ過ぎていたことを反省し、「育児は私だけの仕事ではなく、夫婦の仕事」ということを理解してもらうために、1人目が1歳になるころから少しずつ子どものお世話を頼んで、意識的に夫を育児へ巻き込むようにしました。 少しずつ変わっていった夫の意識育児に巻き込んだ結果、当初は頼まれたときにしか動かない人だった夫が、少しずつですが自分から「何か手伝えることはない?」と聞いてくれるようになりました。「手伝う」という言葉から、「まだ育児を自分の仕事とは思っていないのかな」と感じることもありますが、それでも徐々に意識は上がってきたと思います。 その後2人目も誕生したのですが、子どものお世話や相手を頻繁にしてくれるようになりました。それから次第に子どもたちもパパっ子になり、パパが大好きな様子です。子どもたちと夫との良好な関係のためにも、パパの育児参加は必要不可欠だと感じるようになりました。 1人目の出産時は里帰りでしたが、2人目の出産は夫にサポートしてもらうため里帰りはしませんでした。出産のサポートをすることで、また夫の父親としての意識も上がったかなと思います。仕事も大切ですが、父親としての役割こそ、ほかの人に代わってもらうことのできない大切な仕事。今は夫の勤務に対して過度な気遣いや遠慮はしないようにしています。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:澤崎 凪1男1女の母。4歳差の姉弟の子育てに奮闘しながら、自身の体験をもとにした子育て関係記事を執筆するママライター。
2022年12月19日赤ちゃんと毎日向き合わなければならない状況は、時にストレスがたまります。育児は待ってくれない、なかなか発散できないのがつらいところ。そこで私の経験を踏まえて、イライラしたときに気分をクールダウンする方法をご紹介します。 笑っちゃうエンタメにちょっと頼る!まず私が実践してよかったなと思うのが、音楽を聴くことです。ノリのいい明るい曲を聴きながら体を揺らすと、緊張がほぐれてくる感覚がありました。 また、動物が好きな私はよくペットのおもしろ動画を見ていたのですが、そのほかにも、授乳や家事をしながら、上の子と一緒に短時間で見て笑えるアニメを見ていました。短時間で終わるので、家事や育児の負担にもならず、日々の生活の中で取り入れやすい気分転換方法になっていました。 自分へのご褒美を用意しておく!わが子の予防接種や健診があると、私は前の日から憂うつでイライラしてしまうことがよくありました。何時に授乳しておけばうまく移動できるかなど、子どもを連れて出歩くことの大変さを痛感していたからです。 そんなときは事前に自分へのご褒美を用意しておくと、ホッとして気持ちに余裕が生まれました。ハイハイし始めたわが子の安全を確かめつつ、甘さ控えめのコンビニスイーツをこっそり食べていました。 「イライラしたっていい」と思うようにする!寝不足や疲労がたまると、普段の育児も家事もさらにつらくなりました。泣くわが子に思わず手をあげそうになるときは、子どもから少し離れて深呼吸をしていました。 そして、泣くわが子に困ったときは「命の危険がなければ、泣いていてもあわてなくて大丈夫!」と自分を落ち着けるように心がけました。ストレスがたまっているのはいつも頑張っている証拠なので、「イライラしたっていいんだ」と考えるとラクになりました。 私はあまりにイライラがひどいときには、「疲れたーつらいよー」と泣きながらパパへ思いをぶつけていました。誰かに気持ちを吐き出すと、気持ちをリセットできたのです。私の気持ちを受け止めてもらうことも、パパの重要な役割になっていたと思います。また、普段から地域の支援の場へ行くなど、できるだけフォローを受けられる場におもむくことも大事だなぁと思いました。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/大福著者:斉藤あや大人しく内気な娘と楽天的で活発な息子、男女二児の母。ママ・パパに役立つ情報をお届けすべく、これまでの育児経験を生かして、育児の工夫やお役立ちグッズなどの情報を発信中。
2022年12月18日生後5カ月になるまで、わが家では赤ちゃんを寝かせる時間についてあまり考えていませんでした。入浴は夫が仕事から帰ってくる時間に合わせていたので、寝かせる時間はバラバラ。遅いときには23時ごろになるときもありました。遅くまで起きていると赤ちゃんの機嫌が悪くなることもあり、私たちにも疲れが……。これではダメだ! と思い、わが家で試みた生活習慣の改善についてご紹介します。 入浴や就寝の時間を決めるまずは入浴時間。就寝時間を決め、19時半ごろに入浴、20時半には赤ちゃんを寝かせるようにしました。この流れを基本にして生活すると、なんとその時間になると赤ちゃんが眠たそうにしているではありませんか! 続けていくうちに、だんだんと生活リズムが身についてきたことを感じました。また、赤ちゃんを早く寝かせることにより、21時ごろからは自分たちの時間を持つことができ、気持ちにも余裕が持てるようになりました。 寝る前には絵本の読み聞かせ入浴後の20時過ぎには、絵本の読み聞かせをして、親子のコミュニケーションの時間を設けました。なるべくゆったりとしたお話の絵本を選ぶのがポイント。安心して眠りについてほしいという思いから始めました。 また、入浴時間や就寝時間を決めたことと同様に、絵本の読み聞かせも毎日繰り返すことによって、「絵本を読んだら眠る」という習慣が身についていったように感じました。 オルゴールを聴きながら授乳絵本の読み聞かせのあとは、オルゴールを聴かせながら授乳するようにしています。わが家でいつも流しているCDは『森のオルゴール2〜ジブリ&ディズニー・コレクション』(Della)です。ジブリやディズニーの有名な曲のバックに、森の自然音や鳥のさえずりなどが入っていて、リラックス効果抜群。 このCDを聴かせながら授乳すると、飲みながら自然と眠りにつくこともしばしば。赤ちゃんを寝かせながら大人も気持ちが落ち着く、そんな素敵な入眠儀式になりました。 毎日同じことを繰り返すことで、はじめは3時間おきに起きていたわが子もだんだんと続けて眠れるようになりました。わが子の成長をうれしく思うとともに、生活習慣の改善や入眠儀式を取り入れてみてよかったと感じています。 イラストレーター/さくら著者:春野心花子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年12月13日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんお産入院のときにやりがちなじいじやばあばの行動について教えてくれました。孫の顔見たさに……とついやっていたことが、実はNGだった!?お孫さんの出産は、おじいちゃんやおばあちゃんにはとても楽しみなものかと思います。お気持ちはわかるのですが、出産の喜びでちょっと困った行動にでてしまうおじいちゃんおばあちゃんがいます。今回は、そんなおじいちゃん・おばあちゃんへお願いしたいことについてお話しします。 「まだ産まれないのかな?」病院への電話での問い合わせお産で入院した後に、お産がどうなっているのか連絡を待つおじいちゃんおばあちゃんは心配かと思います。初産婦さんの場合、陣痛の時間が長引き数日かかることもあります。産婦さんの携帯電話に直接電話やメールして聞いてくる場合もありますが、病院での通話ができなかったり、陣痛中で余裕がなかったり、診察中などで対応できない場合もあります。また、パパが立ち会いしている場合でも、同様で対応できないことも多いです。 そうなると、おじいちゃん・おばあちゃんから病院に問い合わせが来ることがあります。お産の状況などを聞かれることがありますが、ほとんどの病院では個人情報の観点から電話でお産の状況をお伝えすることができません。 立ち会いしている場合であれば、パパから連絡をしてもらったり、産婦さんが対応できれば連絡してもらうことがあります。 夜間などは、人員が少なく電話対応するのも実をいうと大変です。夜間は陣痛などで産婦さんの電話が来ることも多いので、病院への電話でのお産についての問い合わせはできれば遠慮していただたいのが本音です。 出産の連絡があった!夜中でも面会に駆けつけてしまう出産の連絡がいくと、すぐに赤ちゃん会いに病院にいらっしゃるおじいちゃんおばあちゃんがいます。 出産後は、赤ちゃんのケアだったりママの診察や出産後の処置をしていることが多く、産後2時間程度は安静も必要なので、すぐに面会できないことがあります。また、夜間で面会時間外の場合、翌日の面会時間内に面会をお願いすることがあります。 おじいちゃん・おばあちゃんに出産の連絡をする場合、面会の可否や時間についても伝えてあげるようにするといいでしょう。 産後のママは大忙し!突然の面会に来る産後のママは、慣れない授乳や赤ちゃんのお世話、退院指導・授乳指導・沐浴指導などのスケジュールで大忙しです。産後の回復も個人差がありますし、夜間の授乳で寝不足が続くと日中に睡眠をとらないと辛いママもいます。 面会に来るのであれば、突然ではなく、いつごろがいいか聞いてから来て欲しいと思うのがママの本音かと思います。 今は、コロナの感染予防対策として面会ができない施設も多いですが、今後の感染状況によっては面会制限が解除になることもあるかもしれません。みんなが心待ちにしているお孫さんの誕生。はやる気持ちを抑えつつ、おじいちゃん・おばあちゃんにはママの負担がないように配慮していただけると幸いです。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年12月11日次男が生後3カ月になるころ、私は2人の子どもたちの育児に追われる毎日に疲れを感じていました。日中は当時2歳でやんちゃ盛りだった長男のお世話、夜は3時間おきの次男への授乳。そんな目の前の育児をこなすのに精いっぱいで、自分は子どもたちにしっかり向き合えていないのではないかと悩んでいました。そんなある日、ショッピングセンターの育児相談で、ある保健師さんと出会いました。兄弟の育児に疲れ悩む日々……次男が生後3カ月のころです。2人目の子どもということで赤ちゃんの扱いには慣れている部分もありましたが、長男と次男では違うところも多くあり、私は次男に合ったお世話の仕方を日々模索していました。 また、当時2歳だった長男と次男は生活リズムがまったく異なり、それぞれに寄り添った対応をしてあげられないこともよくありました。私はそんな日々に疲れ、子どもたちとしっかり向き合えていないと悩むように……。 育児相談で出会った保健師さんの言葉ある日、私はショッピングモールの育児相談に出かけました。そこでは市の保健師さんが来てくれて、子どもの身体測定をおこなってくれていたのです。私はこのとき、子どもたちに向き合えていないという悩みを相談するつもりはありませんでした。解決策などなく、自分が頑張るしかないと思い込んでいたからです。 しかし身体測定の後、保健師さんは私に「ママがきちんと子どもたちに向き合って大切に育てているのが、見ているだけで伝わってくる。お世話しながら自然に子どもたちに話しかけているのがその証拠」と言いました。 自分に自信を持つことができた!私は何も相談していないのに、保健師さんに悩みを解決してもらったような気持ちになりました。「私はただ目の前の育児をこなしているだけじゃない。きちんと子どもたちに向き合えているんだ!」と思えたからです。その日から私は、自分の育児に自信を持てるようになりました。 現在、子どもたちは4歳と2歳。まだまだ2人のお世話に手を焼き、悩むこともありますが、それも子どもたちに向き合えている証拠だと思いながら日々を送っています。 あのとき私に必要だったのは、頑張らなければいけないという思い込みではなく、自分への自信でした。保健師さんの客観的な視点から褒められたことが、私はとてもうれしかったのです。この出来事が、自分はきちんと育児をしているのだという自信に繋がりました。悩みを口に出したわけではないのに、自然に私に自信をくれた保健師さんには今でも感謝しています。 著者:香川えりか4歳と2歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年12月07日長女が1歳1カ月のときに次女が生まれました。長女もまだまだ幼く甘えたい時期なのはわかっていても、生まれて間もない赤ちゃんで手のかかる次女のお世話で心も体もいっぱいいっぱいになっていた私。そんなワンオペ育児の日々の出来事についてお話しします。年子育児の私のストレスの分岐点わが家は1歳1カ月差の年子です。里帰り出産をしたので、次女が生まれて1カ月ほどは実家で過ごしていました。里帰りが終わり、自宅へ戻ってきて3カ月ほど経ったころから長女のイヤイヤ期がピークになり、かんしゃくがひどくなりました。 長女は一度泣くと手がつけられない状態になり、それが1日に何度も……。そのころはまだ次女は夜中に2度ほど授乳で起きていたので、私は十分に睡眠もとれず、昼間の長女のかんしゃくも加わって、育児ストレスは日々積み重ねられていきました。 長女に冷たくあたってしまう日々新生児期からよく泣いて大変だった長女に比べて、次女はいわゆる育てやすいタイプでした。よく眠るし、起きているときもだいたい機嫌が良いことが多かったので、次女はとてもかわいい存在でした。しかし、私は睡眠不足もあって、昼間の長女のかんしゃくに悩まされ、次第に長女をかわいいと思えなくなっていったのです。 パパにも相談しましたが、話を聞いてくれるものの仕事が忙しくほとんど家にはいないため、私は長女がかんしゃくを起したり、言うことをきかなかったりすると怒鳴ってしまうようになっていきました。 寝顔をみて「ごめんね」私は長女に対して、怒鳴る以外にも次女の授乳中に抱っこをせがまれて拒否したり、あまりに言うことをきかないときには、軽くではありますが叩いてしまったこともありました。 その都度、きちんと長女と向き合って話すようにはしていますが、うまく気持ちを切り替えられないこともあります。毎晩、寝顔を見るたびに1日の出来事を振り返り、冷たくあたってしまった日には後悔の気持ちでいっぱいになり、長女の寝ている姿に「ごめんね」と反省しています。 長女もまだまだ幼い子、甘えたい時期のはずです。最近は長女も2歳3カ月になり、お話がじょうずになりかんしゃくも減ってきました。長女は言葉で要求することも増え、可能な限り言う通りにしてあげています。長女がイヤイヤで言うことをきかないときはいまだにかわいくないなぁと思ってしまいますが、以前の接し方を反省し、冷たくあたらずに日々楽しく過ごせるように関わっています。 監修/助産師REIKO著者:雨宮春季13カ月差の年子姉妹、1歳児と2歳児の母。前職の看護師を辞めて現在は育児に専念中。次女が重くなってきて2人を連れての外出に限界を感じてきた今日この頃。最近は家に引きこもりがち。
2022年12月06日年末年始はお酒好きにとっては誘惑が多い時期です。ふと、「授乳中だけど、ちょっぴりなら飲んでも大丈夫かしら……?」と思った大酒飲みの私。授乳中にお酒の誘惑に負けた結果、大変な結末を迎えることになってしまいました。そのときの体験をお伝えしたいと思います。授乳中の飲酒はOK? 助産師さんの見解「ネットには“少量なら大丈夫”とかいろいろなことが書いてあるけれど、お酒の強さは個人差があるし、大丈夫だと確証できないから飲酒はすすめられないわ」というのが、子育て支援センターで会った助産師さんからのお言葉でした。私はお酒の勉強会に出向くほどのお酒好きなのですが、子どもが立て続けに生まれ、気がつけば3年近く断酒状態でした。2番目の子どもが生後10カ月になったころ、ちょっとだけお酒が飲みたくなってきたのですが……。 「ちょっとだけ」で終われなかった!ある日、実家に子どもたちを預けて夫婦でディナーに行けるチャンスが! こんな機会は滅多にありません。そしてお店はイタリアンで、ワインが欲しくなりました。「あとでおっぱいを搾ればいいか……」と、はじめは1杯だけのつもりが「あと1杯だけ……」と、気がつけばビール1杯とワイン3杯も飲んでしまったのです。お酒ならではのふわっとした心地よさに、判断力も大鈍り。しかしこの後、助産師さんの言いつけを守らなかった私にまさのバチが当たったのです。 子どもが発熱! 役立たずの酒おっぱい非日常を楽しんだあと嬉々として家路につくと、なんと乳飲み子が38度の発熱! しかし、最強アイテム・おっぱいが使えません。育児用ミルクをあげても、抱っこをしても、子どもはグズグズしておっぱいに顔をこすりつけてきます。私は「ごめんよぉぉ……」と申し訳なく思いながら、この日は徹夜で抱っこしました。8時間後に耐えきれず授乳してしまいましたが、「大丈夫かなぁ……」と内心ハラハラで、断酒時の何倍もストレスを感じるはめに。私はこれに懲りて、断乳まで禁酒を決意したのでした。 「飲酒はすすめられない」という助産師さんの助言をちゃんと守っていれば、こんなことにはならなかったのに……という、授乳中の飲酒失敗エピソードでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:吉田麻里関西在住。1歳と3歳の兄弟を育児中。夫は激務で、実家は遠方、いわゆるワンオペ育児を遂行中。趣味は、お金をかけずに楽しむ方法を模索すること、街歩き、日本酒のきき酒。
2022年12月05日出産祝いは、自分では買わないけれどあったら便利だなというものが意外に重宝しました。冬に初産だった私がうれしかった出産祝いをご紹介します。カサカサしがちな冬に必須の保湿アイテム 新生児のお世話は、ひたすら授乳とおむつ替えの日々。私はお世話の前後には手を洗うようにしていたので、手がカサカサになってしまい困っていました。そんな私に友人がプレゼントしてくれたのは、ちょっと高級なママの保湿グッズでした。赤ちゃんのお世話で荒れがちなお肌を守るためのハンドクリームやリップクリームなど、外出しづらい産後にプレゼントしてもらえてありがたかったです。しかも、ちょっと高級なので、使うたびにウキウキできる効果もありました。 ほっとひと息つく時間のおともに ハーブティーの詰め合わせのプレゼントも、冬出産の私にはうれしいプレゼントでした。冷え性の私は、体を温めるためになるべく温かいものを飲むようにしています。ハーブティーの詰め合わせは、選ぶ楽しさがあり、自分好みのハーブティーを探すティータイムが、育児中のちょっとしたぜいたく時間に。カフェインが入っていないものを選んでくれたので、寝る前や授乳の影響なども心配せずに飲めました。 用途いろいろ、大判おくるみ aden + anais (エイデンアンドアネイ)のスワドル(おくるみ)の存在を知らなかった私ですが、使い始めて虜になりました。 赤ちゃんをおひな巻き(※)する際に使うと、伸びが良いので縛りやすく、通気性が良いので赤ちゃんも巻かれたままスヤスヤ寝ていました。また、授乳する際には自分の首の後ろで結んで授乳ケープに変身したりと使い方がいくつもあり、おでかけの際には小さく畳んでバッグに入れて必ず持ち歩いていました。 (※)赤ちゃんが丸くなる姿勢でくるむ巻き方。おなかの中にいたときのような体勢でリラックスでき、安眠効果が期待できます。 こうして書いてみると、もらってうれしかった出産祝いはちょっと高級で日常使いできるものが私にはうれしいポイントだったようです。そして、赤ちゃんのためだけのものではなく、ママのことを考えているプレゼントに対して、その気持ちがうれしくて、より印象深くなっていると気がつきました。 監修/助産師REIKO 著者:ライター 横山まい三児の母。夫の転勤に伴い三人別々の県で出産し子育てをしている。転勤妻としての妊娠・出産・子育ての経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2022年12月02日初めての出産をした当時の私は、おっぱいケアや母乳育児についてほとんど無知の状態でした。授乳とは、赤ちゃんがおっぱいを好きなだけ吸うものと勝手に考えていたのですが、いざ授乳をしてみるとうまくいかない。そこで初めて、赤ちゃんはおっぱいを吸うのがヘタな子もいるし、搾っても母乳がピューピュー出るわけではないと知ったのです。これから始まる授乳生活に対して呆然としてしまった私を助けてくれたのは、助産院のおっぱいマッサージでした。滞在型産後ケアの助産院を利用当時私が住んでいた自治体では、産後ケア事業として滞在型のプログラムを実施していました。私はそのプログラムを出産1週間後から5泊利用。民家を改築した一戸建の助産院にお世話になりました。滞在中は個室があてがわれ、ただただのんびりと赤ちゃんと過ごすだけ。何かあったときや食事のときに助産師さんが様子をうかがってくれるので、不安になることもありませんでした。幸い滞在した助産院は家の近くだったので、朝晩に夫が来てくれて、そのタイミングで食事をとることもありました。 初めてのおっぱいマッサージ滞在中、1日1回は助産師さんと私と赤ちゃんの都合の良いタイミングを見計らっておっぱいマッサージの時間がありました。私の片方の乳首がやや陥没気味で、おっぱいが張ってしまうと赤ちゃんがうまくくわえることができずに困ることが多々ありました。 しかし、おっぱいマッサージを受けると適度に張りが緩み、授乳がスムーズになるのです。他にも赤ちゃんの吸い方にムラがあるとできるおっぱいのしこりのようなものも流してもらったり、しこりができないようにするためには授乳のたびに抱き方を変えたほうがいいとアドバイスをもらったりしました。 終了後も「おっぱい」の相談ができる滞在6日目。私と赤ちゃんはずいぶんとスムーズに授乳ができるようになっていました。私は「これならやっていけるかもしれない」と少し自信を持って助産院をあとに。その後も私は1〜2週間に1回はその助産院に行き、おっぱいマッサージを受け、相談をしたりアドバイスを受けたりしました。 私は初めての子育てで、授乳やおっぱいのことは実母にも話づらいと感じていました。助産院でおっぱいマッサージを受けていたことで、抵抗なく相談できる場があってよかったと感じています。 はじめは授乳がうまくいかなくて大変だったという話は、あとからいくつも聞きました。私は意図していなかったとはいえ、自治体の産後ケア事業プログラムを利用しておっぱいマッサージを受けられたことは幸いだったと思っています。大変なことも多い子育て。利用できるものはどんどん使うべきだと思いました。監修/助産師REIKO著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。
2022年11月27日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん