「子どもの教育費の負担を重いと感じる」昨年よりも負担感が増す傾向に。子どもの教育資金に関する調査2020
父母別にみると、父親では73.4%、母親では82.3%と母親のほうが8.9ポイント高くなりました。子どもの受験や進学に対しては、父親より母親のほうが不安を感じていることがわかる。
全回答者に、≪就職活動≫についてどの程度不安を感じるか聞いたところ、「不安を感じる」は69.9%となりました。父母別にみると、父親では68.6%、母親では71.2%と、母親のほうがやや高くなりました。
子どもの教育資金に不安を感じる理由1位「教育資金がどのくらい必要となるかわからない」
全回答者に、≪教育資金≫について、どの程度不安を感じるか聞いたところ「不安を感じる」は70.6%に。子どもの就学段階別にみると、「不安を感じる」と回答した人の割合は、小学生の親(76.6%)、中高生の親(76.2%)ではどちらも7割半となった。教育資金に不安を感じている人に、子どもの教育資金に不安を感じる理由を聞いたところ、「教育資金がどのくらい必要となるかわからない」(56.8%)が最も高く、次いで「収入の維持や増加に自信がない」(37.4%)、「収入が不安定」(23.1%)となった。
子どもの就学段階別にみると、未就学児の親では「教育資金に関して相談する人がいない」(22.5%)が他の層より高い結果になり、未就学児の親では、教育資金に関する悩みを相談できず抱え込んでいる人が少なくないようだ。
小学生から社会人になるまでに必要な教育資金平均予想金額は再び上昇し1,381万円に
では、子どもが小学校に入学してから社会人になるまで、教育資金はどのくらい必要になるとイメージしている人が多いのだろうか。未就学児の親に、子どもが小学生から社会人になるまでに、教育資金はいくらくらい必要だと思うか聞いたところ、「1,000万円~1,400万円位」(29.4%)に回答が集まり、平均予想金額は1,381万円となった。
平均予想金額を過去の調査結果と比較すると、2018年1,348万円→2019年1,339万円→2020年1,381万円と、上昇傾向が落ち着いた昨年から再度上昇に転じ、2014年の調査開始以来最高額に。
大学等への進学のための教育資金準備方法「銀行預金」「学資保険」のTOP2が突出
高校生以下の子どもの親に、大学等への進学のための教育資金を、どのような方法で準備しているか聞いたところ、「銀行預金」(58.3%)