子育て情報『摂食障害(拒食症・過食症)とは?症状や治療法、関連のある心の病気などを詳しく解説』

2017年9月29日 17:20

摂食障害(拒食症・過食症)とは?症状や治療法、関連のある心の病気などを詳しく解説

体重が増加し始めると、この治療方法が開始されます。

薬物療法とは身体症状・合併症を治し、不安や抑うつなどの情動面の改善を図ることをいいます。これはあくまでも対症療法であり、いまの段階で摂食障害を根本的に治療する薬はありません。体重に対する考えのゆがみや摂食障害のもととなる、こころの問題に向き合うことが最も重要になります。

カウンセリングを通して自分は太っているという思い込みなどの認知の歪みを改善します。また適切な食習慣をおくることができるよう、指導を行います。

健康体重の20~30%を下回るような体重が著しく減少している場合は、入院することもまれではありません。入院にはいくつかの判断基準がありますので、ご紹介します。


・著明な、もしくは急激な体重減少が認められる
・外来治療努力にも関わらず体重増加がない、あるいは、むちゃ食い/嘔吐/下剤乱用が持続している
・重篤な身体合併症(低カリウム血症、心臓異常所見、糖尿病の合併)がある
・重篤な精神疾患の合併を伴っている(うつ病、強迫性障害、境界性人格障害、自傷行為など)※
・治療環境として問題のある家族環境あるいは心理社会的に不適切な環境である
(摂食障害 | 厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_eat.htmlhttps://www.amazon.co.jp/dp/4916166280
参考文献: 日野原 重明、宮岡 等 /監修 『脳とこころのプライマリケア4子どもの発達と行動』 2010年 シナジー/刊

入院の場合、食生活の改善を図りながら栄養補給を行います。


摂食障害の人をサポートするには?

摂食障害(拒食症・過食症)とは?症状や治療法、関連のある心の病気などを詳しく解説の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230001937

摂食障害と付き合うには周囲の理解とサポートが欠かせません。摂食障害という病気を正しく理解し、あせらず長い目でゆっくり見守りましょう。

摂食障害の治療をしていく、また支えていくためには以下のような考え方を意識することが大切です。

・安心でき、十分に休養できる家庭環境をつくる
・ありのままを受け入れ、自己肯定感を高める
・否定するようなことはせず、話を聞き、共感していることを伝える
・言葉や行動で愛情を表現し、サポートしていることを伝える
・適切な距離を保ち、コミュニケーションをとる
・完璧主義や白黒思考など、本人の考え方の癖を本人も周囲も把握できるようにする
・日常生活の背景にあるストレスの解消法を幅広く探してみるなど

http://www3.grips.ac.jp/~eatfamily/family1.html
EATファミリーサポートの会「摂食障害の理解と治療のために」

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