2016年9月23日 19:00
「幻覚・幻聴がある」統合失調症とは?症状、原因、困りごと、対処法まとめ
・現在どのような症状がありますか
・いつから症状は始まりましたか
・どのような経過を経ていますか
・生活にはどのような支障をきたしていますか
できるかぎり家族など周囲の人も付き添いましょう。本人だけではなく身近な人からの情報も役立つことがあります。ただ本人が家族の同席を希望しないこともあります。そういった場合、本人は医者と、家族はカウンセラーやソーシャルワーカーといった専門家と面談するのがよいでしょう。
http://www.mental-navi.net/togoshicchosho/shindan/flow-chart.html
鑑別診断/統合失調症の診断フローチャート | 統合失調症ナビ
統合失調症の治療には一般的に、薬物治療を併用しながら心理社会的療法(リハビリテーション)が行われます。薬物療法と他の療法を併用することによって、再発率が低下することがわかっています。
治療法の組み合わせによる1年後の再発率*を調べた研究によると、「薬物療法のみを行った群」での再発率が約30%であったのに対して、「薬物療法とリハビリテーションを併用した群」および「薬物療法と家族心理教育(家族技能訓練)を併用した群」の再発率はともに8%と著しく低下していました。リハビリテーションや家族心理教育を単独で行っても再発率は低下しませんので、薬物療法と組み合わせることで高い治療効果が得られることになるといえます。
(治療する 治療のポイント | 統合失調症ナビ)
http://www.mental-navi.net/togoshicchosho/chiryo/point.html
それぞれの治療法について、詳しくご紹介します。
■薬物治療
薬物療法は抑うつ状態や不安を軽減し、気持ちを安定させることなどを目的としておこなわれます。薬物治療には抗精神病薬と補助治療薬を使います。主に抗精神病薬を主とし、他の精神病の症状がある場合に医師の判断により補助治療薬を併用します。
・抗精神病薬
抗精神病薬とは精神症状を和らげるために使うものです。幻覚や不安、神経症状といった陽性症状や陰性症状に対して有効です。
・補助治療薬
抗精神病薬のほか、補助治療薬が処方されることもあります。補助治療薬とはうつや不安、不眠など精神症状がある場合に、併用するお薬です。
また副作用を和らげたり、気分の上がり下がりを安定させたりするような薬もあります。