2016年11月15日 12:00
不登校の子は家で何をしているの?笑顔が絶えない娘の過ごし方
そうしているうちに、娘が自分から「お勉強をしなくてもいいのかな?」「お友だちはどんどん先へ進んでいるのに」と言うようになりました。
それならばと、国語・算数・理科・社会・音楽・図工・体育の7教科を毎日30分ずつ時間を決め、勉強することにしました。
これは、元来自由時間を過ごすことが苦手な娘には、とても良いやり方でした。
「何をしてもいいよ!」と言われると、何をすればいいのか決められず、ただただぼんやりとした時間が過ぎていき、娘自身もそれに焦りを覚えていたからです。
30分ごとに鳴るアラームに合わせて予定表を確認し、「よし!次は社会だからあの本を読んでみよう!」「あ、次は体育だからDVDを観ながらダンスをするね!」とくるくる動き回る娘は、本当に楽しそうでした。
ルールに厳しいアスペルガーの娘。「ホームスクール」は特性への対応を学ぶいい機会に
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10568003592
ある日、図工の時間に「絵の具で絵を描きたいけどいい?」と尋ねられました。
私「もちろん!それがホームスクールの醍醐味だからね!」
娘「でも、絵の具を使ったら30分で終わらないと思うんだけど・・・」
私「それだったら、予定を変更してみてもいいんじゃない?やりたいことが見つかったら、思い切りやったらいいよ。
ここは学校じゃないから、絶対にスケジュール通りに動かないといけないことなんてないんだよ。臨機応変にね!」
娘「わかった!」
娘はその後の予定を2つキャンセルし、たっぷり1時間半、画用紙に向かって絵の具で絵を描き続けました。
こうして、たとえ予定を立てていても、やりたいことが見つかった時には少しずつ予定を変更しながら毎日を過ごせるようになりました。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10173002912
「急な予定変更に弱い」「決めたルールは頑なに守る」という特性を持つアスペルガーの娘ですが、これを機に「まあいいか!」と割り切れる瞬間が少しずつ増えてきたように思います。
今はまだ、自分で決めたスケジュールの変更を許せるようになった段階。
これが少しずつ広がって、他人の都合でスケジュール変更が行われた時も、怒ったり泣いたりせずに「まあいいか!」