2016年10月26日 19:00
気分障害(うつ病・双極性障害)とは?「感情がコントロールできない」症状や原因、診断基準を説明します
平均発症年齢は20歳代ですが、高齢者になって初めて発症する人も少なくはありません。厚生労働省研究班のデータによると、日本においては「一生のうちにうつ病になる頻度は約15人に1人と考えられている」とされています。
女性のほうがかかりやすく、有病率は男性の1.5倍~3倍であると言われています。これは女性ホルモンの増加、妊娠、出産など女性に特有のトラブルが多いことが原因の一つであると考えられています。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/01/s0126-5d.html
うつ病をしっていますか?l 厚生労働省
双極性障害の発症年齢をみてみますと、15~19歳が最も多く、20~24歳がそれについで多く、それ以上では50歳以上も稀にあると言われます。発症平均年齢は30歳と言われています。
5、6歳くらいの子どもについても双極性障害の発症が認められていますが、ADHD(注意欠陥・多動性障害)との識別が難しく、まだ研究が進められている段階です。
http://dr-maedaclinic.jp/dm150.html
双極性障害l 前田クリニック
気分循環性障害は通常青年期または成人期早期に始まる疾患です。
性別関係なく発症すると言われており、子どもの気分循環性障害では症状発症の平均年齢は6.5歳です。気分循環性障害がある人が双極性障害を発症する可能性は15~50パーセントです。
気分変調症は小児期、青年期、あるいは成人期早期に発症し、慢性化する場合が多いです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4260019074/
『DSM-5 』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版)2014年医学書院/刊
気分障害の原因
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186004359
気分障害が発症してしまう理由として遺伝子、ストレス、環境、性格などの様々な要因が複雑にかかわりあっていることが挙げられます。
主な要因は抑うつ症状の強いうつ病・気分変調症、もしくは躁うつ症状がでる双極性障害・気分循環性障害のどちらかによって異なります。しかしまだはっきりとした原因は解明されておらず、今後更なる研究が必要とされています。
うつ病・気分変調症は主に性格、ストレス、生物学的要因が大きく関与しているといわれています。