子育て情報『知能指数(IQ)とは?知能指数の定義や知能検査の種類、知能指数の値と疾患・障害の関係は?』

2016年12月8日 22:20

知能指数(IQ)とは?知能指数の定義や知能検査の種類、知能指数の値と疾患・障害の関係は?


知能検査の内容

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038017931

知能検査では、知識、語彙、概念形成に関するさまざまな課題や、非言語的な課題が提示されます。検査の課題は、子どもが興味を持って受けられるような工夫がなされており、例えばなぞなぞのような言葉で回答する問題やパズルなどが挙げられます。

また現在、日本でよく使われる知能検査としては、ビネー式知能検査、ウェクスラー式知能検査、K-ABC知能検査などが挙げられます。他にも検査方法がありますが、ここでは代表的なこれら3つの知能検査について紹介していきます。

対象年齢:2歳~成人

ビネー式知能検査はよく用いられる代表的な個別式知能検査です。ビネー式知能検査では、精神年齢と生活年齢の比によって知能指数が算出されます。ビネー式知能検査の一つである田中ビネー知能検査は、日本人の文化やパーソナリティ特性、生活様式に添った問題内容になっています。

対象年齢:WISC-Ⅳ5歳~16歳11ヶ月、WAIS-Ⅲ16歳 ~89歳、WPPSI 3歳10ヶ月~7歳1ヶ月

ウェクスラー式知能検査は言語性IQと動作性IQという測定概念を用いて、個人内差(個人の得意不得意)の測定をします。
年齢に応じて児童版のWISC、成人用のWAIS、幼児用のWPPSIの3種類があります。個人の能力の特徴をより分析的に捉えることができ、知的障害や発達障害のある人の場合、検査結果に一定の傾向が見られやすくなっています。そのため、知的障害や発達障害の確定診断の際に、参考情報の一つとして用いられることがあります。

対象年齢:2歳6ヶ月~12歳11ヶ月

子どもの認知処理に注目した検査です。子どもの知的活動を認知処理過程と知識・技能の習得度から総合的に評価します。教育・指導に直結し、一人ひとりに合った学習スタイルを見つけることができます。同時処理(情報を全体的に捉える認知特性)と継次処理(情報を順番に理解する認知特性)の個人内の差を明らかにできることから、特異な認知パターンを持つ学習障害のような場合に適用されます。

http://www.ysn21.jp/introduction/organ/h19pdf/h-nakano.pdf
児童一人ひとりを大切にする教育的支援に関する研究|山口市立宮野小学校 教諭 中野 正映さん

https://pub.maruzen.co.jp/kabc/index2.html
心理・教育アセスメントバッテリー K-ABCⅡ|丸善出版HP

知能検査について受けられる場所や検査内容を紹介しました。

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