子育て情報『素行障害(CD)とは?症状や原因、ADHDとの関わり、周囲の対応法などを詳しく説明します』

2016年12月27日 15:43

素行障害(CD)とは?症状や原因、ADHDとの関わり、周囲の対応法などを詳しく説明します

素行障害の生物学的要因に関してはまだ研究途中であるため、決まった原因があるとは限りません。

しかし、素行障害がある人はドパミンβヒドロキシラーゼ濃度が低かったり、セロトニン濃度が通常よりも異なる数値で見られる傾向があると言われています。

また副腎でつくられる男性ホルモンの一種、デハイドロエピアンドロステロン(DHEA)が攻撃性と関連しており、素行障害をかかえている人はこのDHEAの数値が高い可能性があるという研究結果もあります。

その他にも中枢神経の機能障害や損傷が原因となり、性格が変化してしまったり、情緒不安定な行動を起こしている場合は素行障害を併存している可能性があります。

http://e-heartclinic.com/kokoro/senmon/cd01.html
参考:素行障害l ハートクリニック

環境要因としては家庭関係や周りの友人からの影響が大きいと言われています。家族や仲間から拒絶されているなどの孤独感を感じてしまうことで、反抗心が生まれ最終的に反社会的な行動を起こしてしまうことがあります。

具体的に下記のような環境は素行障害を発症するきっかけになる恐れがあります。

・親の子どもに対する拒絶や無視
・厳しすぎるしつけ
・身体的虐待
・周囲の友人からの拒絶や暴力
・夫婦が別居しているなどの不仲
・家庭内の経済状況の悪化

https://www.amazon.co.jp/dp/4260019074/
参考書籍:日本精神神経学会/監修『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院,2014)


素行障害の診断基準

素行障害(CD)とは?症状や原因、ADHDとの関わり、周囲の対応法などを詳しく説明しますの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11021003113

以下はアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害の診断・統計のマニュアル』第5版)での診断基準です。
以下のうちどの程度基準が当てはまっていたか、その症状がどのくらい重症かによって軽度・中等度・重度と判定されます。

A.他者の基本的人権または年齢相応の主要な社会的規範または帰省を侵害することが反復し持続する行動様式で、以下の15の基準のうち、どの基準群からでも少なくとも3つが過去12カ月の間に存在し、基準の少なくとも1つは過去6カ月の間に存在している。

人および動物に対する攻撃性
1.しばしば他人をいじめ、脅迫し、または威嚇する。

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