素行障害(CD)とは?症状や原因、ADHDとの関わり、周囲の対応法などを詳しく説明します
2.しばしば取っ組み合いの喧嘩を始める。
3.他人に重大な身体的危害を与えるような凶器を使用したことがある。
4.人に対して身体的に残酷であった。
5.運動に対して身体的に残酷であった。
6.被害者の面前での盗みをしたことがある。
7.性行為を強いたことがある。
所有物の破壊
8.重大な損害を与えるために故意に放火したことがある。
9.故意に他人の所有物を破壊したことがある。
虚偽性や窃盗
10.他人の居住、建造物、または車に侵入したことがある。
11.物または好意を得たり、または義務を逃れるためしばしば嘘をつく。
12.被害者の面前ではなく、多少価値のある物品を盗んだことがある(例:万引き、ただし破壊や侵入のないもの、文書偽造)。
重大な規則違反
13.親の禁止にもかかわらずしばしば夜間に外出する行為が13歳未満から始まる。
14.親または親代わりの人の家に住んでいる間に、一晩中、家を空けたことが少なくとも2回、または長期にわたって家に帰らないことが1回あった。
15.しばしば学校をなまける行為が13歳未満から始まる。
B.その行動の障害は、臨床的に意味のある社会的、学業的、または職業的機能の障害を引き起こしている。
C.その人が18歳以上の場合、反社会性パーソナリティ障害の基準を満たさない。
出典:日本精神神経学会/監修『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院,2014)
https://www.amazon.co.jp/dp/4260019074/
反社会的パーソナリティ障害(ASPD)とは、法や倫理にかなった行動に従わなかったり、自己中心的で冷淡な他者への配慮が欠如していたり虚偽性、無責任さ、操作性や無謀さが特徴にある疾患です。18歳以上である場合、その診断基準を満たさないことが素行障害の診断条件となります。
これに加え重度な素行障害がある人は「向社会的な情動が限られている」ことがあります。向社会的な情動が限られているとは、以下のような症状を指し、これらの症状のうち2つ以上を過去12ヶ月の中で発症していることが必要です。
・後悔または罪責感の欠如:
何か間違ったことをしたときに悪かったまたは罪責感を感じない(逮捕されたり、または刑罰に直面した場合だけ後悔することを除く)。自分の行為の否定的な結果に関する心配を全般的に欠いている。