2017年2月1日 11:00
できないことが増える…それは息子にとって、必要な変化だった
環境の変化が苦手な息子。まずは学校での負担を取り除くようにしてみたけれど…
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発達障害の子は、環境の変化や急な予定の変更が苦手と言われますが、息子もそうした子の1人でした。
環境が変わるたびに不適応を起こす息子。
入園、入学の時にもなかなか新しい環境になじめませんでしたが、これまでの中で1度目の大きな不適応は小学校4年生で転校してからのことでした。
その後、5年生になると、二次障害を起こして自暴自棄になってしまいました。
まずは心身の健康を優先しようと考えた私は、一旦学校の勉強を全てあきらめることにしました。
担任や通級の先生とも相談して一切の宿題や授業の中での課題を出さなくてもいいことにしてもらったのです。
学校を休むのは嫌、だけど教室にいるのも苦痛。
そんな気持ちが少しでも落ち着けるよう、環境を整えることに学校の先生方や主治医と協力して取り組みました。
それまでも、漢字を書く量を減らしてもらったり、興味のあることに取り組むことはしていたのですが、当時の息子の精神状態は、それすらも取り組める状態ではなかったのです。
好きなことも楽しめない息子のため、あちこち連れ出すことにした私
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次第に自宅では大好きなゲームに依存し、そのゲームをしている時もイライラが治まらなくなっていった息子。
そんな姿を目の当たりにした私は、健康な心なくしては、この子の未来はない…そう痛感し、息子の得意を引き出せるような声かけや行動を起こすことにしました。
「授業中のノートや宿題も気にしなくていいから。学校の授業とは関係なく、興味を持ったことを学んでいこう!それで大丈夫」と、伝え、テレビの教育番組を見たり体験や実験のイベントに連れて行ったり、一緒に本を探したりしました。
学校にいる間も先生方だけでなく、クラスの仲間の支えがあり、次第に心の安定を取り戻していきました。心が安定してくると、学校の授業や課題にも次第に取り組めるように。
そうした日々を過ごすうち、様々な「得意」を伸ばす工夫の中、息子は苦手な科目や行事もそれなりにできるようになっていったのでした。