子育て情報『発達障害カミングアウトで退職に追い込まれた26歳。実体験から伝える、退職までの軌跡とこれから』

2017年8月28日 16:00

発達障害カミングアウトで退職に追い込まれた26歳。実体験から伝える、退職までの軌跡とこれから

仕事は仕事という考え方ができなかったのです。

5. 突然のスケジュール変更などに弱く、探し物がいつもの場所にないと、イライラしやすい。
いつもと変わったこと、配置が換わったりするだけで頭の中がパニックになります。こうした予想外のハプニングに対してどうしていいかわからずパニックになり、それが怒りとして感じられるというステップを踏んでいるのです。

逆に、できるとわかったこともあります。

一般的にアスペルガー症候群を抱える人には、接客業は向かないと言われることもあります。しかし、私の場合、質疑応答のパターンがある程度定まっており、マニュアルがしっかりしていれさえすれば、さほど不自由なく対応できました。

その点、今回の職につく前の事務職では、上司の考えていることを察しながら働くことが多く、困難さを感じていました。
そういった働き方が苦手だと感じたため、あえて接客業を選んだ経緯があります。また私にとって、見知らぬ人と短時間雑談をするのは、そんなに難しいことではありません。むしろ、何時間も何週間も誰かと一緒にいる方が難しいのです。社会性の弱さが露呈する瞬間が必ずあり、障害を隠し通すことができなくなるからです。


上司に障害があることを、上司に伝えることになった理由ときっかけ

発達障害カミングアウトで退職に追い込まれた26歳。実体験から伝える、退職までの軌跡とこれからの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161009754

発達障害の心理検査が近づいてきた日、自分が大きなミスをしてしまった事に気付きます。それは、確定診断のために必要な心理検査の日に休みの希望を入れることを忘れてしまったことでした。

そのため、上司に「大事な検査があって、この日はどうしても出社する事ができません」と伝える必要性ができてしまったのです。


どうするか悩みましたが、「私は自分が発達障害だと思っていて、半年前から心理検査の予約をしていた」ということを正直に話しました。そして結果として診断日にお休みをもらうことができたのです。

適当な言い訳をせず、あえて正直に伝えた理由は、シフトの休み希望などの締め切り自体を忘れることが、1回や2回ではなかったことが関係しています。障害特性による困り事が、そのときから既に仕事にも支障を与えていました。このことから、どうせなら正直に伝えてしまおうと思い、事実をありのままに話したのです。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.