2018年8月6日 11:00
ハイパーアクティブ列伝!自閉スペクトラム症の私を支える、愛すべきADHD特性…!?
と、思いつきで新幹線に乗って出かけたり、自転車で近所のスーパーに行く途中、「確か今面白そうな展示をしていたはず」と、やはり思いつきで10km先の美術館へと向かうなど、突発的に行動することはしばしばあった。
しかし、困りごととして、自分の中で上位に来るのはASDの特性と不注意だったので、ハイパーアクティブさがあるとは考えもしなかったのだ。
思い起こせば…あったあった! ハイパーアクティブならではの失敗談
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10248015783
「私に多動と衝動性が?まっさかぁ~!!」
などと笑っていた私だが、困ったことがなかったわけではなかった。
時に、私はかなりの感激屋である。映画やテレビドラマ、小説に漫画に音楽に舞台、そして日常のあらゆることに感激し、毎日が大層忙しい。
ただ感激して小躍りしたり、泣いているだけなら何の問題もないのだが、私は「この感激を誰かに伝えたい!」という衝動に駆られてしまう。伝えるにしても、SNSか何かに書き散らかしておけばいいものを、誰かに直接メッセージとして長文を送りつけてしまうのだ、しかも「そんな間柄じゃないだろ」という相手に。
「冷静になれ」とたしなめられるのだが、そのときは冷静なつもりでいるのだから困りもの。
冷静に考え、冷静に文章をつづっているつもりで、翌日辺りに「私は一体何をやっているのだ…!」と顔面蒼白。壁に頭を打ちつけたくなる。
とりあえず謝罪のメールを送るが、「迷惑でしたよね?」なんて確認することもできないので、数日の間は不意に思い出しては大量の汗を書くはめになる。
この悪癖は気をつけても直らない。加えて、不注意による失くし物、予定の失念なども日常生活に支障をきたすレベルなので、ストラテラ(ADHD用の内服薬)の力を借りている。
意外にも? 困ったことばかりではない多動と衝動
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10387003449
困ることがある一方、ハイパーアクティブさに助けられる面がある。
以前、「ASDゆえ、イレギュラーは苦手だが、仕事に関してはある程度対応できるようになった」とコラムで書いた。「急な仕事」が得意というか、好きになったのだ。