子育て情報『「こんな勉強がしたい!」不登校だった息子の始業式の朝を変えた、春休みのレク【息子の復学 Vol.2】』

2019年7月8日 07:00

「こんな勉強がしたい!」不登校だった息子の始業式の朝を変えた、春休みのレク【息子の復学 Vol.2】

普段、私が使用しているスペックの低いPCをたまにいじる程度しかできなかった息子は、比較的新しくてスペックの高いPCを、時間の限り思う存分使用できたことが本当に嬉しかったようだ。
「携帯ゲーム機でオリジナルゲームを作るのも楽しかったけどさ…自分が入力した文字や数字が言葉になって伝わって、ロボットが作動したり、静止画だと思っていたものが動画になるってすごいよ!だから、すぐでなくてもいいから、ああいう勉強をしていきたいなって思ったんだよね」
話しながら進む息子の足取りは、まるでステップを踏むように軽やかだった。
「また毎日学校に行けるかは分からないけど、これからも勉強はしていきたいなって思う」
私に向けているとも、ひとりごととも取れるような口調で、息子がつぶやいていたのを思い出す。

「やりたいことがあるっていうのは、外野があれこれいう言葉より心に響くもんだね…」
ランドセルを揺らして駆けていく息子の背中を眺めながら、今度は私がベランダでつぶやいていた。


児童数が増えたことに伴う困難なども、特別支援学級の利用で万事解決!ではなかった…

しかし、やはりというべきか、問題が浮上した。元々黒板にチョークで文字を書くカツカツという音が息子は苦手だったのだが、教室内にいる児童数が増えたことで、音の響き方がますます苦痛に感じられるようになったらしい。加えて、「班ごとで相談」という場面では、大声ではないとはいえ、たくさんの話し声が耳に届いてしまい、「自分の班の人の声を聞き取るのも大変だし、頭がちゃんと働かなくなる感じがする」と訴えた。

在籍は通常学級のままではあるが、様子を見て特別支援学級の利用も可能であるという話を、以前校長先生から聞いている。
特別支援学級では黒板とチョークは使わずにホワイトボードで授業を進めるらしいし、人数だってかなり少ない。今息子が抱えている困難は、解決すると思われる。そこで息子に「どうする?特別支援学級で授業を受けてみる?」と問うてみたところ、「是非そうしたい」と返ってきた。私は連絡帳を開き、息子が感じている困難と、特別支援学級での授業を希望しているということを、担任の先生に宛てて書いた。息子が連絡帳を持参したその日に担任の先生から電話をいただき、いくつかの授業を特別支援学級で受けることになった。

2つの教室を行き来することで不快感が軽減され、快適に学習できるようになった息子は、毎日嬉しそうに登校。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.