子育て情報『【発達障害と受験】通学や学習進度、いじめ対策は?中学受験の志望校選び7つのポイント――発達障害&グレーゾーンの子の進学<後編>』

2019年10月2日 07:00

【発達障害と受験】通学や学習進度、いじめ対策は?中学受験の志望校選び7つのポイント――発達障害&グレーゾーンの子の進学<後編>

特に、発達障害のある子は「みんなと違う」ことで、いじめの対象になりやすく、また、親や先生に上手に相談できるスキルが弱くて深刻化しやすい傾向があると私は思っています。

特に思春期は、その子の人格形成においてとても大事な時期なので、「いじめのない学校を」と希望されるご家庭も多いでしょう。

でも、残念ながら、「家庭環境に恵まれた子が多いから」「この学校は優秀なお子さんが多いから」…等の理由で、私立中学にいじめがないとは言い切れません。また、学校の口コミサイトなどに「いじめはありません」等と書かれていても、鵜呑みにしないのが賢明です(状況は日々変化する上、書き込んでいる人の立場によって「いじめの事実」が見えないこともありますから…)。

つまり、どんな学校でも「いじめは起こるもの」を前提に、事前にできる予防の対策をし、発生後に迅速に対応できる体制があるか、を見るといいでしょう(特に私立は、教育委員会などの上位組織もなく、何かあった時に学校内で収めてしまいがちです)。

・校舎の造りや雰囲気(照明や採光の明るさ、防犯設備の有無、掃除や掲示物の状態など)
・スクールカウンセラーの配置や外部機関との連携体制があるか
・先生と生徒、先生同士のコミュニケーションが取れているか(職員室の配置や様子、先生の親しみやすさなど)
・情報の公開性(学校に不利・不都合な情報でも公式HP等で公開し掲載されているか、など)

…などの「風通しの良さ」が、いじめ対応のポイントだと、私は思います。

こういった雰囲気は、なかなか外からはハッキリと見えにくいものですが、全体的に明るくオープンで「空気が軽い」印象がする学校は、ある程度いじめに対して、心理的な予防効果があるように思います。

また、先生方のコミュニケーション力は、いじめ対応においても、とても大事な要素でしょう(特に管理職)。


見学会や説明会の際、挨拶程度でもいいので、校長先生や教職員を見かけたら話しかけてみるといいでしょう。また、文化祭や最寄駅などでの、在校生同士の様子や表情の豊かさなども参考になると思います。


子ども自身の意思がなければ、どんな環境でも適応が難しいから…

【発達障害と受験】通学や学習進度、いじめ対策は?中学受験の志望校選び7つのポイント――発達障害&グレーゾーンの子の進学<後編>の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161009239

最後に…もっとも大切なのは、やはりお子さん自身の意思です。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.