子育て情報『過集中・うっかり忘れ・生活リズムの乱れ…大人の発達障害の私を助ける、ITのチカラ【生活編】』

2020年8月18日 08:00

過集中・うっかり忘れ・生活リズムの乱れ…大人の発達障害の私を助ける、ITのチカラ【生活編】


服飾品の管理を乗り切ろう

発達障害者が社会人になったときに苦労するのが身だしなみです。子どものうちは家族が服を用意したり、お風呂や歯磨き、散髪などを管理したりしてくれますし、制服のある学校も多いですが、大人となるとそうはいきません。

お風呂や歯磨き、散髪などはタスクとして家事と同様に処理していくとして、持っている服飾品の管理はどうしましょう。実はこの分野にもITが役立ちます。私も最近見つけたのですが、「クローゼット管理アプリ」というものがあるのです。

クローゼット管理アプリとは、クローゼットの中身(服、鞄、ファッション小物)を管理するアプリです。クローゼットの中身を登録しておくと、AIがその日の登録地点の気温や天気に合わせてコーディネートを提案してくれたりします。

発達障害がある人の中には、「見えていないものは『ない』」という認知傾向のある人がいて、どんどん服を買い込んでクローゼットから服が溢れているのに今日出かけるための服が決まらない、ということもあります。


私の場合、20代のころはこうした傾向をきっかけに身支度に悩んで何時間も費やすことが多くなり、それがひきこもりの原因のひとつにもなりました。

クローゼット管理アプリは、身支度を格段に楽にしてくれます。最初のアイテム登録は大変ですが、一度アイテムを登録してしまえばAIが最低限ちぐはぐでないファッションを提案してくれるので、毎朝あてもなく鏡の前で悩む必要がなくなります。アイテムごとの使用回数も記録してくれるので、「これは1回しか着ていないから」などと、断捨離する際の判断材料も提供してくれます。


整理整頓しよう

生活の中で意外とスペースを圧迫するのが、「ちょっと大事な印刷物」ではないでしょうか。大きさも形もバラバラで、そのままとっておくには労力もスペースも必要です。

こうしたものは私の場合、届いたらすぐにスキャンして、クラウドストレージ(ネット上のデータ倉庫)に預けてしまいます。

発達障害者の場合、管理できる情報の上限が発達障害のない人よりも低いと言われています。
家の中にモノや情報が増えすぎるとその人の管理能力のキャパシティを超え、結果的にどんどん散らかっていってしまう。こうした散らかる流れを断ち切るためにも、減らせるモノは減らしていくのがコツだと思います。

クラウドストレージにはいろいろあるのですが、私はDropbox、Evernote、Googleドライブを使っています。

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