2020年8月18日 08:00
過集中・うっかり忘れ・生活リズムの乱れ…大人の発達障害の私を助ける、ITのチカラ【生活編】
を活用するのもひとつの手です。食材をうまく使い回せずに捨ててしまったり、栄養バランスが偏ったり料理に疲れてしまったりすることを考えると、一見割高に見える宅食サービスなどにも投資する価値があるかもしれません。
お子さんのいるご家庭でも、食事にまつわる家事負担が大きくなっているときは気軽に導入してみると、お子さんの将来のための生活スキル教育になりつつ、家事負担の軽減にもなりそうです。また、お子さんが一人暮らしを始める際に利用できると、親御さんも安心かもしれません。
お金の管理もきっちり
発達障害があるとお金の管理にも苦労しがちです。なにしろ、家計簿をつけようとしてもともかく続かない… こういった困りごとを乗り越えるには、家計のキャッシュレス化と家計簿アプリの組み合わせが役に立ちます。
まず、通販はクレジットカードで購入、日々のスーパーなどでの買い物には電子マネーを使うなどして、できるだけ家計のキャッシュレス化を進めます。そしてクレジットカードや電子マネーの情報を家計簿アプリに取り込みます。
※災害などもしもの事態のため、現金は手元に数万円分用意しておくとよいと思います。
家計簿アプリには自動取得機能があり、かなりの種類のカードや電子マネーなどの出入金記録を自動で取得してくれます。レシートを見ながら自分でぽちぽち入力する必要がないわけです。単に会計するだけで出入金が家計簿アプリに記録されていく…紙の家計簿の時代と比較すると驚きの便利さです。
カードや電子マネーなどの種類によっては自動取得に対応していないものがありますが、その場合もレシートをスマホのカメラ機能で読み取る機能があったりと、紙の家計簿よりも圧倒的に続けやすくなっています。
お金の使用状況のレポートも自動で作成してくれ、週ごと、月ごとに「今月は使いすぎています」とか「指定額以上の出金がありました」とか通知してくれるので、お金に関する自己管理の大きな助けになります。
私はお金の管理に非常に苦手意識があるのですが、子どものころからこういったアプリがあったら、お金についてもっと自信を持って過ごせたのではないかと思っています。私は家計簿アプリは「マネーフォワードME」を使っています。
近い将来、子ども向けのサービスを開発することも検討中だそうなので、お子さんのお小遣い管理などで取り入れてみてもいいかもしれません。