2021年3月5日 10:00
1歳半健診で発達の遅れが気になったら?経過観察と言われたらどうする?発達障害の可能性も?相談できる専門機関や発達支援を紹介
のコラムで詳しく紹介されています。「育てにくさ」や「子育てへの不安」を感じる原因はさまざまですが、一部には発達障害などが原因になっている場合があります。2004年に制定された「発達障碍者支援法」の中で市町村が発達障害の早期発見に十分留意することが定められ、健診においても発達障害に適切に対応することが求められるようになりました。集団検診という限られた時間の中で、効率よく見落としがないよう、ポイントを絞り込んで診察が行える工夫もされています。
発達面の診察・問診を行う際、主にどこにポイントを絞って診るのでしょうか。いくつか紹介していきます。
◎運動発達面
・歩行できているか
・手足の動きがぎこちなくつっぱった感じがあるか
・手を引かれて階段を上ることができるか
・手先を使ってどのようなことができるか(指先の協調)…積み木を積む、積み木を打ち合わせて音が出せるか、殴り書きなど
◎言語発達・理解面
・絵本を見て知っているものを指さすか
・大人の言う簡単な言葉が分かるか(おいで、ねんね、ちょうだい、など)
・ママ・ブーブーなど意味のある言葉をいくつか話すか(有意語)
◎社会性(周囲への関心)・コミュニケーション面
・うしろから名前を呼んだとき振り向くか(呼びかけへの反応)
・視線が合うか、追視するか
・大人の真似をしたがるか
・周囲の人や他の子どもたちに関心を示すか
特に「有意語が出ない」場合は知的能力障害(運動発達の遅れも伴っていることが多い)や自閉スペクトラム症などの社会性の障害の可能性、また「呼んでも振り向かない」場合、知的能力障害、自閉スペクトラム症、聴覚障害という可能性が考えられます。
このほかにも「排泄のしつけを始めているか」「自分でコップを持って水を飲めるか」「かんが強く泣きいったりすることがあるか」「おとなしすぎると思ったことがあるか」など、生活面や情緒面における発達についても、問診で確認します。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11921000-Kodomokateikyoku-Soumuka/sankou3.pdf
参考:参考資料3 乳幼児健診に用いられる標準的な様式 | 厚生労働省
1歳半健診にて活用されることがあるお子さんの発達を評価する指標の1つとして、『M-CHAT(Modifield Checklist for Autism in Toddlers)