2022年7月27日 06:15
過敏、多動、3歳自閉症長男の「できない」どう克服?大好きな「かず」と「ラムネ」で重ねた成功体験
「ボールがなくなったらラムネが食べられない」という方法をやってみることに。子どもにもよるのだと思いますが、けんとの場合は、この方法だと全くなおらず、本人も嬉しそうじゃない。結果はうまくいきませんでした。
Upload By ゆきみ
その後、やり方を変えながら試行錯誤。うちの子の場合うまくいったのは…ショッピングモールで「あのエレベーター(50メートルほどの距離)まで手をつないで歩けたらラムネ(1粒)食べようか♪」と誘い、できたらイェーイ!「次はどこまでにする?あの本屋さんまで行こうか?」などと距離を伸ばしていく方法。このとき、行先は子どもの好きな場所にしました。
これで人と歩くことに慣れてくれたのか、公園や動物園、遊園地などへ行っても、一緒に手をつないで家族みんなで歩けるようになり感動しました。
ご褒美はペットみたい?悩んだ日々
Upload By ゆきみ
けんとと同じことを弟にやってもうまくいかないことがたくさんありました。
弟は天邪鬼なところがあり、やりたいと思っていることでも「やらない!」とふてくされてしまいます。そんなときは様子をみて、やりたい雰囲気が少しだけ出てきたときに声をかけ、すかさず褒めて気分をあげるとうまくいくことがありました。その子によって、声のかけかた、かけるタイミング、楽しみかた、できるまでの道のりや、かかる時間は全然違うのだと分かりました。
ネットや友人の意見で、ご褒美をあげるというのは「お菓子をあげて、ペットみたい」というのがありました。確かにそう見えるのかも…と悩んだ日々。しかし「怖がりなうちの子の扉を開いてあげる手段の1つ。とにかく少しでもできることを増やしてあげたい!周りにどう思われてもいい。
とにかくやってみよう」と決意しました。
うちの子に合った方法を家でも模索しながら、これからも新しい扉を開いてあげられるようにサポートしていけたらと思っています。執筆/ゆきみ
(監修:鈴木先生より)
ある行動ができたご褒美には本人が喜ぶ行動で返してあげるといいですね。例えば肩車をしてあげる、本人の好きなところに連れて行くなどです。慣れてきたら、できたときだけ言葉で褒めて頭をなでたり、ぎゅっと抱きしめてあげたりなどして褒め方を変えていく工夫も必要です。
こういった即時報酬のトークン法以外に、遅延報酬というトークン法も次のステップでは重要です。