2022年11月8日 14:15
登校しぶりに「がんばろう」は逆効果? わが家流「行きたくないレベル」に合わせた合理的で現実的な3つの工夫
そして、前回もお伝えしたように子どもの「行きたくない」にも、ちょっと気乗りしない程度から、本当に深刻に思いつめている場合まで、段階があります。子どもの様子をよく観察し、話を丁寧に聴いて深刻さの度合いを見極め、段階に応じて柔軟に対応できるといいでしょう。
うちの場合は、子どもの「行きたくない」を、頭の中で以下の表のようなレベルに分けて、段階別に対応を変えました。
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【Lv.4】の、子どもが極端に思いつめていたり、疲れ切って布団から起き上がれない…など、かなり深刻な状態の場合は、学校どころではありません。とにかく休ませて、医療・支援機関等の専門家の力も借りながら、親はわが子への対応を最優先にし、「非常事態モード」に切り替える必要があると思います。
【Lv.3】は、その子と学校との間に「努力では乗り越えられない壁」があると考えます。学校側と相談し、発達障害などの診断のある・なしに関わらず、その子の困りごとや不安感に対する理解と対応・合理的配慮をお願いしたり、学校や教室を変える・一時的に離れる・部分的に回避する…などの「今の環境を改善する/変える」具体的な対応を早めに取ることをオススメします。
でも、【Lv.1】〜【Lv.2】の場合には、お互いにある程度妥協・交渉できる余地があります。
そして、ここで親が早めに柔軟に対応することで、【Lv.3】以上に進む可能性を減らせる上、子どもも物事を柔軟に考えられるようになると、多少のことなら乗り越え、転んでも立ち直ることができる「適応力」が身についてくると思いますよ。
ここでは、【Lv.1】〜【Lv.2】の、おうちでできる対応を中心にお伝えしますね。
「行きたくない」ときの、合理的かつ現実的な工夫
まず、親子の話し合いの目的地は「登校」ではなく、「子どもの負担感を減らす/和らげること」に設定するといいでしょう。多少の不満やストレスは溜めていても、様子がさほど深刻ではない場合には、子ども目線に立った現実的かつ合理的な工夫を一緒に考え、双方の落としどころを提案・交渉してみませんか。(ただし、一見あまり深刻そうには思えない場合も、深刻な状態への一歩、二歩手前のSOSである可能性も、念のため、頭に置いておく必要があります)
ちょっとした工夫でその日一日を乗り切れたり、一日〜数日程度、早めに少し休んで回復することで「明日は行ける」