2022年9月25日 14:15
縄跳びが飛べなくて癇癪!ASD息子が「秘策」で笑顔に!?不器用すぎる息子と母の二人三脚――発達ナビユーザー体験談
ただ、ルーティンになると、毎日10分くらいの練習をコツコツ続けることができるので、毎日縄跳びの特訓を行いました。ですがやはりなかなか跳べるようにはなりませんでした。
考えた末に編み出したのは…「エアー縄跳び!」
どうしたらいいのか…考えた私は、縄跳びの持ち手から縄の部分をはずし、持ち手だけを息子に渡しました。名付けて『エアー縄跳び』!縄がないので絶対に引っかかりません!
先生にお願いして学校でも使わせてもらうことに。先生も「すごくいい!それもちゃんと手首の練習になってます!」とほめてくれました。
息子は喜んでエアー縄跳びを手に、縄跳び集会に参加することができました。目立ってしまうかな?と心配をしていたのですが、クラスメートからからかわれたりすることもなかったようでした。
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不思議そうに見ている子はいましたが、特に声をかけられることはなかったようです。
上級生の中にも、縄跳びを忘れてきてジャンプだけをしている子もいたので、あまり目立たなかったのかもしれません。ただ、あとから「それなあに?」と私に聞いてくるお友達がいました。そんなときは、息子を知ってもらうチャンスなので、縄跳びが苦手でこれを使っていること、跳べないと悲しくなって泣いてしまうことなどを話しました。そして「いつも○○さんが、そうやって気に掛けて優しくしてくれるから、本当に助かる」と感謝を伝えました。
あれから1年たち、小学2年生になった息子。今年も全校で『縄跳び集会』がありました。やっぱり今も縄跳びは苦手で跳べない息子に、「またエアー縄跳び使ったら?」
と提案すると、
「大丈夫大丈夫!跳べるふりをしてジャンプしてるから!」
と言い、普通の縄跳びを持ち、跳べないながらも曲に合わせてリズムよくジャンプして笑顔で参加できました。「跳べなくても大丈夫」と自分で納得することができるようになったのです。
小学校入学のころから今を振り返って
小学校に入学し、4月にあった最初の全校集会のとき、息子は図書室の前の廊下の窓から、みんなの様子を見るだけでした。私はその姿を見て「息子は、この学校の中でたったひとり、校庭に並ぶこともできない子どもなのだ」と、切なくなりました。
1年生の夏までは、付き添い登校はするものの、息子が教室に入ると私は別室で待機していました。
息子は、感情コントロールがうまくいかずに途中で教室を飛び出してしまうことも多くありましたが、教室で付き添っているわけではないため、その理由や様子が分からず対応に困っていました。