心療内科と精神科の違いは?頭痛や吐き気、倦怠感でも受診可能?対象になる病気や障害、治療の流れや費用について【精神科医が回答】
心療内科とは?精神科とは?
心療内科とは、何かしらのストレスが背景にある心や体の不調を診ることを専門とする診療科です。
精神疾患の中には、症状として頭痛や吐き気、めまいなどの体調不良が現れるものがあります。しかしその不調の原因が精神的なものと分からないまま対処しても、なかなか症状が改善しないことがあります。また、身体疾患でも、症状が悪化したり経過が長引いたりすることに、精神的な要因が大きく関わるものもあります。
そんなとき、症状の原因となる精神的なストレスに、カウンセリングなどを通してケアも同時に行うのが心療内科です。心と体の関係を考えながら、体の不調をケアしてくれるのが心療内科なのです。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-087.html
参考:心療内科(心療内科)|厚生労働省e-ヘルスネット
精神科は精神疾患の診断と治療を専門的に行います。
厚生労働省が認定した国家資格の医師資格を持ち、精神疾患や精神障害、神経症、心身症などの診断と治療を行う場所です。
主な治療の内容としては、薬物療法や心理社会的治療、精神療法などを行います。以前は、統合失調症 やうつ病が精神科受診の代表でしたが、最近では認知症や依存症、発達障害などでかかる人も増えてきました。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-033.html
参考:精神科医(せいしんかい)|厚生労働省e-ヘルスネット
Q:心療内科と精神科に違いはあるの?行く目安や病院の選び方で大切なことは?
ストレスが背景となる不調があるときには、精神科への受診をイメージする方も多いと思います。
心療内科と精神科とは何が違うのか気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、心療内科と精神科の診察の対象となる病気は、現時点では明確な区別はありません。
ただ、心療内科には「内科」とついていることからも分かるように「身体症状」に対する対症療法などの経験が豊富な医師が多いようです。
ストレスが背景となる不調がある場合、心と体の様子を見ながら時間をかけて治療することが多くあります。心療内科、精神科いずれの場合も医師との相性を重視し、「自分にとっての良医」