子育て情報『発達凸凹次男、大学で初の合理的配慮を申請。順調に迎えた夏休み、今度は自動車教習所で家族を巻き込んでの大波乱!?』

2023年8月1日 06:15

発達凸凹次男、大学で初の合理的配慮を申請。順調に迎えた夏休み、今度は自動車教習所で家族を巻き込んでの大波乱!?

免許を取った後にドライブで行けそうな彼の大好きな花のテーマパークや海や森の自然風景をたっぷり見せて、車を運転する楽しさをイメージさせたのです。この成功体験の先取りイメージ・トレーニングは、ウッシーヤにとっての安全基地なのです。教習所に通う前にすべきことでした。

なんとか運転免許を取りに行く気になってきたウッシーヤの支援のために、家族全体で役割分担をしました。教習所への送迎や講義の予約手続き、試験勉強や路上試験対策のための練習にも付き添いを行いました。

学科試験は○×式なので、あてずっぽうに回答しても半分くらいは点数が取れるはずなのに、ウッシーヤは指導員が「こんなひどい点は初めて見る」というくらい成績が悪いのです。間違えたところを「この問いは、どういう意味だと思うの?」というふうに解きほぐす感じで確認していきました。すると、とんでもない思い違いをしていることが次々に分かりました。


例えば、「高速道路では、どんな場合でも最低速度に達しない速度で運転してはならない」という問題があるとします。これは「『渋滞時などやむを得ない場合は除く』ので、答えは×」という、よくあるひっかけ問題なのですが、ウッシーヤは「ルールには従わなければならない」という思い込みが強いので、この手の問題は必ずと言っていいほど答えを間違えてしまいます。

そして路上教習に出ると、今度は直線でスピードが出せず苦労していました。速度オーバーは事故のもとだと習うと過剰に萎縮してしまったようです。また「おおむね」とか「だいたい」という言葉の意味をしっかりと解釈できず、教官に「だいたい時速40㎞で走るように」と言われれば、そのスピードを常に出し続けなければいけないと感じていたようです。これは技能以前の認知の問題だと思います。

いろいろな苦労はありましたが、ウッシーヤは、教習期限残り0日、合格ラインちょうどの点数というギリギリのところで合格し、運転免許を取得しました。その後のウッシーヤの自動車運転ライフは、今後のお楽しみにしておきます。


執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ

(監修:室伏先生より)
大学受験、そして入学後のご家族と学校の先生方による具体的な支援内容、運転免許取得までの葛藤と乗り越えるための工夫について共有してくださり、ありがとうございました。ウッシーヤくんが大学でよい時間が過ごせるよう、受験前から準備されたのですね。

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