子育て情報『多動で園トラブル…3歳児に表れやすいADHDの特徴や症状は?【医師監修】』

2024年2月18日 12:15

多動で園トラブル…3歳児に表れやすいADHDの特徴や症状は?【医師監修】

また、園などでほかの子どもたちと集団行動することも増えていきます。そういった状況の中で表れてくるADHD(注意欠如多動症)の特徴を紹介します。

ADHD(注意欠如多動症)の特徴は4〜5歳頃までに表れると言われていますが、3歳頃の年齢の子どもは活動的でじっとしていられないことも珍しくありません。合併症として睡眠障害(入眠障害・中途覚醒)の症状も見られることもあります。実際にADHD(注意欠如多動症)の診断は小学校入学後の7歳頃に受けることが多いと言われています。次に挙げる特徴に当てはまっても、必ずしもADHD(注意欠如多動症)とは限りません。

3歳頃に表れる不注意の特徴例
・一つの遊びに集中することが難しい
・気になるものがあるとすぐ気がそれる
・保育士や保護者の話を最後まで聞くことが難しい
・遊びで使った道具の片づけが苦手
・園などでよく物をなくす
・話したことを忘れることが多い

3歳頃に表れるの多動性・衝動性の特徴例
・手足を絶えず動かしている
・席にじっと座っていることが難しい
・急に話し出したり、走り出したりすることがある
・静かにしている場面でも話したり動いたりすることがある
・友達と遊んでいても順番を待てないことがある
・友達のおもちゃを取ってしまうことがある

3歳頃になると園でも集団行動をする機会が多くなり、それに伴う困り事も表面化してきます。ですが、座って話が聞けないなどは3歳頃の子どもにはよくみられることなので、それだけでADHD(注意欠如多動症)の傾向があるとは言えません。
気になる様子が複数あり心配な場合は、後ほど紹介する専門機関に相談しましょう。

ADHD(注意欠如多動症)の特性があると突発的な行動や集団活動でのトラブルなどが多くみられます。

ただ、子どもは意図して問題となる行動を起こしているわけではありません。そのため、「落ち着きなさい」「順番を守りなさい」などとっても、本人もどう直していいのか分からず、「自分はなんでできないんだ」と自己否定につながってしまいます。そういった状況が続くと、気分が落ち込んだり、不安感がコントロールできなくなったりして、精神的な症状が表れる可能性もあります。ADHD(注意欠如多動症)の子どもへの対応としては、環境調整や行動への介入、薬物療法によって困り事を減らしていくことが有効です。

環境調整とは、困り事が表われないように特性に合わせて周りの環境を整えていくことです。

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