子育て情報『4歳児にみられる自閉症の特性は?検査内容や療育など【小児科医監修】』

4歳児にみられる自閉症の特性は?検査内容や療育など【小児科医監修】

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000171670.pdf
参考:児童発達支援ガイドライン|厚生労働省


もしかしてASD(自閉スペクトラム症)?幼稚園、保育園で気づいた違和感、こだわり。4歳児の検査、診断

4歳児は、幼稚園でいうと年中の年にあたります。幼稚園や保育園などの集団生活の中で、発達の遅れや問題行動が気になってくる時期でもあります。

ASD(自閉スペクトラム症)の特性や行動としては、第1章でも触れた発達の遅れ、集団生活(友達と遊ぶことなど)が苦手、こだわり、常同行動、感覚の過敏さ、癇癪などがあります。成長には個人差があるため一概にはいえませんが、園などの集団生活の中で起こりやすいトラブルや困りごととしては、

・集団行動や友達と一緒に遊ぶことなどが苦手、指示が通りづらい
・大きい音が苦手
・粘土、砂場、裸足などが苦手
・絵を描くことが苦手、運動が苦手など、不器用さが出てくる
・偏食が強く、給食が食べられない
・(言葉の遅れがある場合)友達や先生との意思疎通が難しくなる

などがあげられます。
園へ行きしぶる・朝送って行ったときに(保護者と離れるとき)泣く、あるいは行事やみんなの前での発表を嫌がる(参加しにくい)など、癇癪を伴う激しい拒否反応が出るケースもあります。

3歳児健診で「様子見」と言われた、あるいは4歳になって園の先生に発達の遅れなどを指摘され、検査を受けるかどうか考える保護者の方も多いでしょう。
検査は、医師や(発達)心理士が行います。
4歳頃に受ける検査は以下のようなものがあります。

・問診
保護者から、成育歴や「いつぐらいから」「どのような困りごとや症状があるか」などを対話形式で聞き取ります。明確に伝えるためにも、普段の様子をメモしておくといいかもしれません。・行動観察
数十分程度、子どもとの対話や遊ぶ中で、どのような言動を取るのかを観察します。

・発達(心理)、知能検査
「田中ビネー知能検査V」や「新版K式発達検査」、「AQテスト」などが行われます。

そのほかにも、ASD(自閉スペクトラム症)の診断で行われる検査は多くあります。専門外来のある小児科、脳神経小児科、児童精神科などで行われることが多いですが、診療できる医療機関は限られています。

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