2024年3月31日 14:15
3歳の知的障害、健診で分かる?言葉の遅れなど具体的な特徴は?【医師監修】
知的機能を測る検査として、知能検査があります。知能検査は年齢によって受けることができるものが変わってきますが、3歳で受けることができる検査の代表的なものとして、田中ビネー知能検査とWPPSI(ウィプシ)知能検査があげられます。
知能検査自体は医療機関や自治体の教育支援センター、民間の実施場所などで受けることが可能です。検査を受けるだけでも子どもの得意や苦手なことが客観的に把握でき、その後の関わり方や支援の計画作成にも役立ちます。
ただ、知的障害(知的発達症)の診断を受けるには知能検査だけではなく適応能力検査も行われるとともに、子どもの様子の観察などさまざまな過程を経る必要があります。
知能検査を受けることが難しい場合、新版K式発達検査にて発達指数を確認することもあります。
https://www.saccess55.co.jp/kobetu/detail/bine5.html
参考:田中ビネー知能検査 V(ファイブ)|SACCESS・BELL
https://www.nichibun.co.jp/seek/kensa/wppsi3.html
参考:WPPSI™-III知能検査|日本文化科学社
3歳頃に表れる知的障害(知的発達症)の症状チェックリスト
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※発達や成長に加え症状や特性には、この時期大きな個人差があります。当てはまる反応や行動の数が多いからといって、すぐに知的障害(知的発達症)と診断されるわけではありません。
発達の遅れが気になる……どこに相談をすればいい?
ほかの子どもと比べて発達の遅れが気になる、知的障害(知的発達症)の可能性を考えているという場合に相談できる窓口を紹介します。
かかりつけ医
まずは普段から受診をしているかかりつけの小児科に相談してみましょう。お子さんの発達の様子や、支援などについても相談できます。
保健所/保健センター
保健所と保健センターは地域に設置されていて、健康診査や健康相談の受付などを行っている機関です。子どもの発達の遅れについても、医師や保健師などの専門の職員が対応に当たっています。
児童相談所
児童福祉法に基づいて設置されている行政機関で、18歳未満の子どもに関するさまざまな相談を受けつけています。児童福祉司や児童心理司などの職員がいて、言葉の遅れなどの発達に関する相談にも対応しています。