「もう一生学校行かない!」バス通学でこだわり発動?小5自閉症息子が怒った理由は…【読者体験談】
息子はすぐ室内に引き返し、手に持っていたタブレットをクッションの上に、そしてランドセルも床に投げました。とても興奮して、肩で息をしている状態です。
室内にいた幼稚園年長の妹は、兄の怒鳴り声を聞きいて両耳を両手で押さえていました。妹は兄が癇癪を起こす様子は見慣れているものの、少し怯えていましたので、私は妹を抱きしめ「大丈夫だよ。バスが早く来てたから怒っちゃったみたい」と伝えました。
その後私は運転手さんのところへ向かい、今日はバスに乗りませんと話しました。バスに乗っていたほかの児童や運転手さんは、何事なのか不思議そうにこちらを見ていました。きっとバスの中でも息子の怒鳴り声が聞こえていたと思います。
申し訳ないやらいたたまれないやら……なんとも言えない気持ちでした。
「行きたい」「でもやだ」「こわい」独り言を言う息子。でも、自分で立て直そうとする姿に感動
リビングで怒っていた息子に対して私は「学校行かなくてもいいよ。休んだら?」とだけ言って、あとは何も声をかけずクールダウンするのを待ちました。こんな時にさらに声をかけると、どんどんヒートアップしてしまうからです。私は(仕事は遅刻確定だな……)と諦めました。
息子はしばらく突っ伏したり、うろうろしたりしていました。そして、「行きたい」「でもやだ」「こわい」と独り言をぶつぶつ。
怒りでいっぱいだった気持ちが弱くなり、そして自ら深呼吸をして自分を落ち着けているようでした。
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その後息子は「学校へ連れていって」と自分から私に言ってきました。私は「分かった」と車で息子を学校へ連れていきました。
今までは一緒に昇降口まで行き、担任の先生に迎えにきてもらって教室に行っていた息子でしたが、今回は「一人で大丈夫」と、車から降りて一人で昇降口へ入って行きました。
こだわりから癇癪を起こしてしまったけれど、その後自分でクールダウンして、一人で学校へ入って行った息子の後ろ姿を見た私は、(小さい頃はこんな風に一人で落ち着けなかったのに……まだ困ったことはあるけれど、息子はどんどん成長しているんだな。すごいな)と、とてもとても感動しました。
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そういえば、最近は勝ちへのこだわりも少なくなり、応援したりできる場面も増えたように思えます。いつも気持ちを立て直すことができるとは限りませんが「まぁいっか!」